野口 容子 副院長の独自取材記事
府中駅前歯科
(府中市/府中駅)
最終更新日:2026/03/16
府中駅から徒歩1分、医療ビルの1階にある「府中駅前歯科」。乳幼児から高齢者まで誰もが通院できるよう、院内はバリアフリー設計となっており、半個室タイプの診療室はいずれも車いすやベビーカーがそのまま入ることができる。子ども連れでも気兼ねなく診療を受けてほしいという思いが込められた「親子ルーム」の中には色とりどりの絵本やおもちゃが並ぶ。野口博志理事長と野口容子副院長は「ここに来て良かったと実感できる歯科医院」をめざし、一般歯科・小児歯科はもとより歯科口腔外科でのインプラント治療や審美面に配慮した歯科診療など幅広い診療に対応している。インタビューでは容子副院長にクリニックの特徴についてさまざまな話を聞いた。
(取材日2026年2月13日)
さまざまな経験から導かれた、多機能な診療室
どの診療室もゆとりがありますね。こだわった部分を教えてください。

院内・診療室ともにバリアフリーにすることで、ベビーカーでも車いすでも診療が受けられる環境を整えています。当院ならではの工夫は「親子ルーム」を設けたこと。お子さんと同じ空間で一緒にいられることで、親御さんもご自身の治療に集中できます。また、他の診療室もしっかりとスペースを確保し、キッズ用の椅子を置いたり、おもちゃや絵本を持ち込めたり、柔軟な対応ができるようにしました。お子さんの大好きなアニメなどの動画も見られますよ。親御さんの治療に入る前に最優先しているのが、お子さんが安心して遊べる環境をセッティングすること。その子をよく観察して、好きなものは何かをカルテに記録を残しておき、次の診療もスムーズに行えるようにしています。
診療室にさまざまな工夫を行った背景にはどんなことがあるのでしょうか?
私が勤務医をしていた頃に、お母さんがお子さんを抱っこしながら治療を受けるという姿を見たことがきっかけです。それに、私自身が妊娠中のつわりや切迫早産、産後の体調が戻らないつらさを経験していますから、「親子で通院しやすい歯科医院にしたい」という強い思いがありました。単にお子さんがいるからという理由で治療の工程を省略したり、時間を短くしたりすることがないようにしたかったんです。設備面だけではありません。例えば、治療する時にチェアが倒れて親御さんの姿が見えなくなり「ママがいなくなっちゃった」と泣き出してしまう子がいた場合は、当院のスタッフがお子さんを抱っこして対応することもできます。こまやかなサポートができるよう、開院当初から徹底してスタッフの配置にも気を配っています。
お子さんの治療で配慮していることは何でしょうか?

お子さんは気分によって行動が大きく変わります。そこをあえてチャンスと捉え、その子をよく見てやる気になるタイミングをつかみます。最初は器具を見る、歯医者さんで歯磨きをしてもらう、虫歯を削るドリルは装着しないでお水だけ出る状態で治療に慣れてもらうなど、お子さんに合わせたスモールステップで無理なく進めていきます。もちろん頑張った時のご褒美も用意していますよ。私も理事長も子育ての経験を生かして、赤ちゃんから思春期のお子さんまで個々に合わせた治療に対応しています。最近は共働きのご家庭も増え、忙しい合間を縫って通院してくださっていますから、お子さんの様子も踏まえて治療の選択肢をいくつか提示し、治療の方針を決めていきます。
患者のニーズに応え、バリエーション豊富な診療に対応
初診にじっくり時間をかけていると伺いました。どんなことに重点を置いているのですか?

「ここに来て良かった」と感じていただけるよう、まずは患者さんが何に一番困っているかをしっかりと把握するようにしています。初診の際はできるだけ1時間ほど時間を取って丁寧に患者さんのヒアリングを行います。どこを優先的に治療したいのか、治療を進める順番も重要です。患者さんは歯が痛いから治療してもらいたくて来たのに、クリーニングだけで終わったとしたら残念な気持ちになってしまいますよね。患者さんによって、治療をなるべく早く終わらせたい方もいれば、歯科が苦手だから1回の時間を短くしてゆっくり治療してほしい方もいて、希望は十人十色。患者さんの気持ちに寄り添い、お体の状態やライフスタイルに合わせた治療をするように心がけています。
長年にわたり、この地域で診療してきて感じることはありますか?
年齢に関係なく、歯と口の健康に対する意識の高い方が多いなと感じます。当院では、直前のアポイントは「歯に強い痛みがある」といった急性症状が多いですが、基本的には月に1回、お忙しい方でも2~3ヵ月に1回の頻度でクリーニングやフッ素の塗布といった予防歯科を目的として通院する患者さんの割合が高いですね。ご家庭の方針によってお子さんにフッ素を使用することにためらいがある場合は、それぞれの意向に沿うようにご協力させていただきます。口腔内の清掃状態が良好な方の場合、だからこそプラスアルファで「歯を白く美しく見せたい」「昔に虫歯の治療をした時の銀色のかぶせ物が気になる」といったお声を聞くようになりました。
歯を健康かつ美しく保ちたいというニーズが高まっているのですね。

ここ10年ほどでメタルフリーという言葉も浸透してきたように感じます。かぶせ物だけでもさまざまな種類があります。前歯は光が当たる加減で色の見え方も変わってきますし、奥歯であれば噛み合わせの強さによって適した材料を選ぶ必要があります。審美的な診療は自由診療になりますので、患者さんのご希望のスタイルやご予算を踏まえた治療をご提案させていただきます。当院では歯科医師はもちろん、歯科衛生士のスタッフも患者さんの悩み事に対して、どのような選択肢があるのかをしっかり勉強していますので、治療の合間やクリーニングのついでに、ふと思いついた時に「歯の根もとの黒さが気になっているんです」などと気軽に相談していただきたいと思っています。
開院当初から変わらない、じっくり話を聞くスタンス
クリニック全体で大切にしているモットーはありますか?

当たり前のように感じるかもしれませんが、「患者さんのお話をしっかりと聞く」ということです。恐怖心から「少しでも痛みが出る治療であれば必ず麻酔をしてほしい」と希望されるケースもありますし、産後しばらくしてから「やっと来ることができました」という切実なお声を聞くこともあります。患者さん一人ひとりに事情があるのに、話を聞かないまま治療を始めてしまうと「いきなり削られてしまったから、どこを治療したのか覚えていない」という不安な気持ちが残ってしまいかねません。もちろん、説明する時も丁寧に。患者さんに鏡をじっくり見ていただきながら、「この歯を治療しますよ」という確認を丹念に行います。スタッフとも治療する内容が患者さんへの説明と合致しているかを確認することが欠かせません。
チームが一つになって患者さんを支えているのですね。
クリニックの仲間の中でも、どんなに細かいことであっても相談し合う雰囲気づくりを大切にしています。お互いが想像だけで行動して悩んでいても、誤解が生じてしまうことがあるかもしれません。ですので、患者さんともスタッフともきちんと話をすることは念頭に置いています。理事長も私も幅広い治療に対応していますので、特に役割分担は決まっているわけではありませんが、理事長は親知らずの抜歯やインプラントなど歯科口腔外科の治療を得意としていますし、私は補綴を専門としてかぶせ物や義歯の他、審美歯科の勉強を重ねてきました。患者さんが「他の先生の意見も聞きたい」と思った時に、わざわざ他のクリニックに行かなくても済むという点は、院内に2人の歯科医師がいる強みといえるでしょう。
最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

開院した時に赤ちゃんだった患者さんが中学生になったと聞くと、時がたつのはあっという間だなと感じます。今でも家族ぐるみで通院を続けてくださる患者さんが多く、「親子で通いやすい歯科医院」という私たちの思いが根づいてきているのかなとうれしい気持ちになりますね。乳児からご高齢の方まで、安心して長く通い続けられる歯科医院をコンセプトに、スタッフとともに日々努力を重ねています。会話を重ねた分だけ、治療のイメージもはっきりしてくると思いますので、どんなことでも相談していただきたいですね。健康で美しい歯を維持することで、自然と笑顔に自信が出てくるものです。歯科診療を通して、患者さんが前向きに過ごせるようなお手伝いができたらと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1歯:39万6000円~、オールセラミッククラウン(ジルコニア系)/11万円~、ハイブリッドセラミッククラウン/4万6200円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

