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桑原 一通 院長の独自取材記事

安佐祇園デンタルクリニック

(広島市安佐南区/古市橋駅)

最終更新日:2025/12/15

桑原一通院長 安佐祇園デンタルクリニック main

JR可部線の下祇園駅・古市橋駅から車で5分の場所にある「安佐祇園デンタルクリニック」は、一般歯科から矯正、ホワイトニングまで幅広く対応し、地域の歯科医療を力強く支える存在だ。マイクロスコープや歯科用CTなどの設備を駆使し、丁寧なカウンセリングで患者一人ひとりの希望やライフスタイルに合わせた治療を提供。治療はもちろん、予防・審美への取り組みを通じ、生まれ育った地域の笑顔を育み、未来につながる歯科診療をめざす桑原一通院長に、その思いを聞いた。

(取材日2025年11月12日)

口腔を診ることは、体全体を診ること

クリニックの特徴を教えてください。

桑原一通院長 安佐祇園デンタルクリニック1

当院では、一般歯科に加えて、大学病院の口腔外科で培った経験を生かした診療を行っています。抜歯といった外科的処置を得意とし、必要に応じてマイクロスコープを用いることで、できるだけ歯の神経を残す「保存処置」に力を入れています。さらに、ホワイトニングや予防歯科、定期的なメンテナンスにも幅広く対応しています。近年は、メンテナンスやホワイトニングをご希望される方が増えたこともあり、5年前に院内を拡張しました。また、開業から20年近くたち、長く通ってくださる患者さんが高齢化したことを受けて、訪問歯科にも取り組むようになりました。ご自宅でも、できる限り普段と変わらない診療を提供することを心がけています。祇園で開業した理由は、私自身がこの地で生まれ育ったからです。地域の皆さんのお口の健康を守り、暮らしに寄り添う歯科医でありたい。そんな思いで、日々の診療に向き合っています。

どのような悩みを持った患者さんが来られていますか?

年代的には小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年代の患者さんがお越しになります。痛みや虫歯、歯周病といった一般的な主訴はもちろんありますが、近年は「歯を白くしたい」「口元を整えたい」といった審美的なニーズが確実に増えていると感じます。小児歯科や矯正歯科にも対応しており、特に矯正治療は専門性が求められるため、より高度なケースについては、矯正専門の歯科医師と連携して診療しています。

先生のご専門を教えてください。

桑原一通院長 安佐祇園デンタルクリニック2

専門は口腔外科です。在籍していた大学病院では多様な症例に関わりながら研鑽を積んできました。入院病棟を担当する期間は、主に手術後の患者さんの全身管理にあたります。一見すると歯科医師は「口だけ」を診るように思われがちですが、血液検査の数値を読み解き、全身状態の変化を捉えることが不可欠です。術後の腫れや痛みだけでなく、体全体のバランスを見ながら回復を支えることこそが、口腔外科における歯科医師の重要な役割だと思っています。全身麻酔下で舌の腫瘍を摘出するなど、高度な手術にも携わりました。現在の診療でも「口を診ることは、体全体を診ること」という姿勢を大切にしています。一方外来では、親知らずの抜歯、顎関節症の治療、口腔粘膜疾患の診断・処置など、地域医療の現場にも直結する診療に力を入れていました。身近でありながら慎重な判断が求められる領域で、当時培った経験が現在の診療に生きています。

治療機器を各種そろえ、満足度の高い診療をめざす

検査機器や設備も充実していますよね。

桑原一通院長 安佐祇園デンタルクリニック3

診療の質を高めるためには、設備の充実が欠かせません。当院では、先進的な機器を積極的に導入しています。例えば、歯科用CTは、歯や顎の骨を3次元で詳しく評価できる装置で、根管治療、顎関節症の診断を行う上で、とても重要です。マイクロスコープは肉眼では捉えきれない部分を高倍率で確認でき、根管治療や微細な修復処置の成功率を高めることにつながります。また、セラミックのかぶせ物や詰め物などの補綴物を設計・作製できるシステムも導入し、患者さんにフィットする補綴物を最短1日で提供することが可能です。さらに、口腔内スキャナーは従来の型採りより不快感が少なく、精密な矯正や補綴物の製作に役立っています。

幅広い診療をされていますが、特に力を入れている診療があれば教えてください。

近年特に力を入れているのがホワイトニングです。需要の高まりを受け、5年前にはクリニックを拡張し、専用のブースを設けました。これまで歯科医院といえば、「痛みが出てから行く場所」というイメージが強かったと思いますが、最近は口元の美しさを求めて継続的に通われる方が増えてきています。ホワイトニングに関しては、安全性と精密さを両立させながら、満足度の高いケアにつなげるために、スタッフたちが日々技術の向上に励んでいます。

こちらのホワイトニングの特徴を教えてください。

桑原一通院長 安佐祇園デンタルクリニック4

ホワイトニングは施術後に色が後戻りすることがあり、色味が安定するまで時間がかかります。当院で使用している薬剤は、施術後に色が後戻りした場合から、どのように安定させるのかといったことまでフローが明確に確立されているため、患者さんが色の経過をイメージしやすい点が特徴です。また、カウンセリングではデジタル画像を用いて、施術後の色味を確認していただけます。薬剤や機器については、安全性に十分配慮して選択し、ホワイトニングを提供しています。また、ホワイトニングには審美面だけでなく、施術前の口腔内のチェックや、きれいな口元を維持しようという患者さん自身の意識の高まりから、虫歯・歯周病の予防につながるといった健康面での利点もあります。そのため、美しさと健康の両面から意義があると考えています。

患者・スタッフ・地域の未来の笑顔のために

診療する際に大切にしていることは何ですか?

桑原一通院長 安佐祇園デンタルクリニック5

私が診療で最も大切にしているのは、患者さんのお話をしっかり伺うことです。歯科医師としてお勧めしたい治療はありますが、何より重要なのは「患者さんがどうなりたいのか」。その思いを丁寧にヒアリングし、納得して進められる治療計画を一緒に考えていくことを心がけています。また、当院では「四方笑顔」という理念を掲げています。まず1つ目は「患者さんの笑顔」です。歯の健康は人生の質に直結するため、定期検診を通して将来のリスクを抑え、健やかな日々を支えたいと思っています。2つ目は「スタッフの笑顔」です。自分の仕事が誰かの幸せにつながっていると感じながら働ける環境を整えることが、より良い医療につながると信じています。3つ目は「地域の笑顔」です。地域に支えられてこそ診療が続けられるという思いを忘れずにいたいです。そして4つ目は「未来の笑顔」です。20年後、30年後も笑顔で過ごせるよう、力を尽くしていきます。

歯科医師をめざしたきっかけや、やりがいを教えてください。

父が内科の医師だったこともあり、幼い頃から医療はとても身近な存在でした。ただ、薬の処方がメインとなる内科的な治療よりも、自らの手で治療を行い、患者さんの状態を直接働きかけて改善をめざせるところに魅力を感じ、外科的な治療である口腔外科を専門とした歯科医師の道を選びました。「手を動かして結果を出す仕事」が、自分にはしっくりきたのです。日々やりがいを感じるのは、治療だけでなく、その後も継続して通ってくださる患者さんの存在です。実は、定期的にメンテナンスに訪れる方は全体の20%に満たないのが現状です。しかし、虫歯や歯周病は細菌が原因であり、定期的なメンテナンスで細菌の増殖を抑え、将来の大きな病気を「上流」で防ぐことが重要です。ここに歯科医療の本質的な価値があると考えています。

今後の抱負や、読者へのメッセージをお願いします。

桑原一通院長 安佐祇園デンタルクリニック6

今後の抱負として、スタッフ体制のさらなる強化を考えています。スタッフが院長の指示を待つだけでなく、自ら考え主体的に動ける環境を整えることが大切です。それぞれの知識や経験を生かし、柔軟にキャリアを描ける組織にすることで、スタッフのやりがいにつなげたいですね。スタッフが生き生きと働くことこそ、患者さんのためのより質の高い治療につながると信じています。どんな些細な悩みでも遠慮なく相談してください。ご希望や状態に合わせた治療計画を一緒に考えていきましょう。患者さんと知識を共有しながら、長期的な口腔の健康を支え、さらには全身の健康にも貢献できる歯科医院であり続けたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/22万円~、ホワイトニング/1万9900円~

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