自宅検査やオンライン診療で早期発見へ
睡眠時無呼吸症候群の治療
加古川ともながクリニック
(加古川市/加古川駅)
最終更新日:2026/02/10
- 保険診療
生活習慣病の一つとして知られ、近年患者数が増加している睡眠時無呼吸症候群。睡眠中のいびきや、呼吸が10秒以上止まる無呼吸が特徴だが、本人に自覚が乏しく、受診に至らないケースも少なくない。「年齢や疲れのせいと思って放置してしまう方が多い」と話すのは、「加古川ともながクリニック」の友永達也院長だ。放置すると高血圧症や心疾患、脳卒中などのリスクが高まることから、同院では睡眠時無呼吸症候群の診療に注力。簡易検査・精密検査ともに自宅で行える体制を整え、働き世代でも受診しやすいようオンライン診療にも対応している。「忙しい方でも無理なく治療を続けられる環境づくりを大切にしています」と友永院長。早期発見と継続治療をめざす同院の睡眠時無呼吸症候群治療について話を聞いた。
(取材日2026年2月2日)
目次
中高年以降は特に注意が必要な睡眠時無呼吸症候群。通院負担を抑えた自宅検査で早めの発見を
- Q睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気でしょうか?
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A
▲睡眠時無呼吸症候群の早期発見に力を入れている
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まる「無呼吸」や呼吸が浅くなる「低呼吸」を繰り返す病気です。睡眠中に無呼吸の状態が繰り返されると、しっかりと眠れていないため、朝からだるい、起きた時に頭が痛い、疲れが取れない、日中に強い眠気が出る、集中力が持たない、ED(勃起機能不全)といった症状が現れます。本人が気づかないことも多く、日本では成人男性で約3~7%、女性で約2~5%がかかっているといわれますが、潜在的にはさらに多いとも考えられています。家族から「いびきが大きい」と指摘されたり、「仕事中に急に眠くなる」など日常生活に支障が出たりしている場合は、知らないうちに発症している可能性があります。
- Q睡眠時無呼吸症候群はなぜ起こるのでしょうか?
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A
▲なぜ睡眠時無呼吸症候群が起こるのかを丁寧に解説してくれる
睡眠時無呼吸症候群が起こる原因は大きく2つあります。1つは「閉塞性睡眠時無呼吸」で、寝ている間に喉の空気の通り道が狭くなったり塞がったりすることが原因です。肥満で首周りに脂肪がつく、顎が小さい、扁桃腺や舌が大きいなどの体の構造的要因が関与します。喉の筋肉が眠っている間に緩むことも理由の一つです。もう1つは「中枢性睡眠時無呼吸」で、これは脳が呼吸をコントロールする信号を正しく送れない状態です。心不全や脳卒中などの病気で起こることがあります。どちらの場合も気道や呼吸の調節に問題があるため、夜間に呼吸が止まったり浅くなったりするのです。さらに閉塞性と中枢性が混ざったケースもあります。
- Q放置すると、どんなリスクがありますか?
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A
▲重症化する前に早めに相談・検査をしてほしいという
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、単なる眠気だけでなく全身の重大な病気のリスクが高まります。まず、夜間に何十回も呼吸が止まることで血中の酸素が低下し、高血圧症・冠動脈疾患・心不全といった心血管疾患のリスクが上昇します。特に中等度から重症例では脳卒中や心筋梗塞のリスクが3倍近くまで高まるという研究もあります。これらは50代、60代以降に多いのですが、若年でも積み重なると影響が出ます。さらには日中の強い眠気による交通事故や作業事故も無視できません。健康診断で肥満症・高血圧症・糖尿病を指摘された方は特に注意が必要です。当てはまる症状があれば、一度専門とするクリニックで検査してみることをお勧めします。
- Qこちらのクリニックの検査や治療法について教えてください。
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A
▲健康保険が適用される検査や治療の提案を行ってくれる
当院では、2種類の検査を行っています。まずは自宅で行えるアプノモニターという機械を用いる簡易検査です。専用機器を送付し、1泊装着して眠るだけで呼吸状態や酸素濃度を記録できます。操作は簡単で、高齢の方も無理なく行えます。簡易検査で重症が疑われる場合は、ポリソムノグラフィ検査という精密検査に進みます。こちらも自宅で行いますが、センサー数を増やし、より詳しく睡眠状態を評価します。治療は軽症の場合、歯科で作製したマウスピースを用いる治療や生活習慣の見直しを提案します。重度の場合は、機械で気道に空気を送るCPAP(持続陽圧呼吸療法)の導入を検討します。いずれの検査、治療も健康保険が適応されます。
- Qこちらの睡眠時無呼吸症候群の診療の特徴は?
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A
▲その人のライフスタイルに合わせた治療方法を提案してくれる
当院では、CPAPは貸与して治療を行っており、購入の必要がないため安心して治療を始めていただけます。原則月に1回の通院が必要ですが、当院は完全予約制で待ち時間が少なく、出張が多い方やお忙しい方にはオンライン診療も取り入れ、無理なく治療を続けられるよう体制を整えています。所属の医師はそれぞれ医学博士で、私は日本専門医機構内科専門医等を、高田先生は日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医等の資格を有し、睡眠時無呼吸症候群はもちろん、高血圧症や心疾患の合併症も含めて総合的に診療できる点も特長です。万が一、重い病気が見つかった場合も、近隣の専門医療機関へ速やかにご紹介させていただきます。

