明石 豪 院長の独自取材記事
ごう歯科クリニック
(印西市/千葉ニュータウン中央駅)
最終更新日:2024/10/15

北総線千葉ニュータウン中央駅は、その名の通り近年の都市計画のもとに作られた大規模住宅地だ。それに伴って商業施設や大型スーパーも点在している。そのうちのひとつ、ベイシア千葉ニュータウン店の中にあるのが「ごう歯科クリニック」だ。買い物帰りにも気軽に立ち寄れる立地に加え、夜は20時まで、土日祝も診療するなど、平日昼には通いにくい会社員にもうれしいポイントがたくさんある歯科医院。院長の明石豪先生は、「自分や家族が安心して通える歯科」をモットーに、さまざまな工夫を行っている。明石院長に、この地で開業した理由や得意とする診療分野、診察時に心がけていることなどを中心に話をしてもらった。
(取材日2023年12月15日)
歯科は親しみを持ってもらうことが大切
先生は、大学で保存について詳しく学ばれたそうですね。

はい。虫歯になってしまった場合に、できるだけ削らずに、神経を残して治療することを目的とするのが歯科の保存です。一昔前までは、虫歯というと削って神経を取ってしまうのが主流でしたが、最近では「神経を取ると、むしろ歯が弱くなってしまう」ということから、あまり削らない治療が主流になってきています。当院では保険適用のレーザーを使い、削る範囲をかなり小さくするようにしています。レーザーも万能ではありませんので、うまく使っていかないといけませんが。小さいお子さんからご年配の方まで安心して治療を受けていただくことができると思っています。
診療方針はどういった経緯で決められたのでしょうか?
丸の内で勤めていたときの先生に、かなり影響されていると思います。大学を出たばかりで右も左もわからない状態のときに最初にお世話になったので、技術はもちろんですが、患者さんへの接し方もたくさん学ばせていただきました。外科が得意な先生でしたね。また、歯がなくなってしまう理由の半分以上が歯周病ですので、歯周病についても意識しています。以前は歯周病は完治しないものとされていましたが、最近はコントロールしていくことも可能な時代になってきています。歯周病は痛みがないので、進行するまで気づきにくいのですが、治療するときも痛みを感じずにできることが多いです。まずは、こうした治療をしなくてもいいよう、日ごろから予防を意識して歯医者に通っていただきたいですね。当院では予防のために何から始めれば良いかなど、ケアの面でのお手伝いもしっかりとさせていただきます。
患者さんに接する際、最も心がけていらっしゃることはどのようなことでしょうか?

お年寄りにはゆっくり丁寧に、自分と同世代くらいの方には丁寧さとともに親しみも感じてもらえるように、子どもにはフレンドリーに……というように、少しずつ話し方を変えるようにしています。歯科は苦手意識を持っている人が多い科なので、親しみを持ったり、患者さんが話しやすいと感じられるような接し方も大切だと思うんです。最近の子どもは虫歯の全体数は少ないのですが、悪い子はすごく悪いので、お子さん自身に歯磨きや歯科に対して前向きなイメージを持ってもらえたらうれしいですね。ここはスーパーの中にありますので、親御さんも「頑張ったら好きなものを買ってあげる」という感じで、前向きに応援してくださることが多いように思います。
ファミリー層が多く通う歯科医院
開院にあたり、この地を選んだ理由をお聞かせください。

理由はいくつかあります。まず、僕自身が千葉出身なので、開業するなら千葉県内がいいなと思っていました。そして県内でも、父が松戸で開業している関係で、松戸から少し離れた所が良いかなと。この千葉ニュータウンというところは新興住宅地として発展していく地域だと思いましたし、歯科の需要も増していくのではと思いました。友人が隣の駅で開業していまして、近くまで来たことがあったので、他の場所より少し親近感がありましたね。「新しく開発された土地ということは、何もないのかな」と思っていたのですが、来てみたら既にいろいろできていて、びっくりしました。
こちらにいらっしゃる患者さんの年齢や性別などに傾向はありますか?
上から下まで、赤ちゃんからお年寄りまで満遍なくいらしていただけていると思います。駅の近くは新しいマンションが多いのですが、もう少し離れると昔からの住宅地がある、という土地柄だからでしょうね。特に男女の偏りを感じたこともありません。一番多いのは、若いご夫婦やファミリー層でしょうか。買い物ついでに思い切ってきてくださるのか、飛び込みで来る人も多いなと感じます。この辺りは比較的デンタルIQが高くて、虫歯や歯周病の治療だけでなく、ケアのために歯科へ通っている方も多いようです。お子さんについては矯正のご希望が多いですね。
インプラントについても、専門の先生がいらっしゃるそうですね。

はい。だいたいの手術は僕が行っていますが、難症例の場合は専門の先生にいらしていただいています。インプラント手術では骨を削ったり、血管や神経に近い位置を扱いますので、より慎重な対応が求められます。また、インプラント手術は専用のオペ室で、手術中は麻酔科の先生が脈拍や麻酔の管理を行いますので、より安心して手術を受けていただけると思います。もちろんインプラントはお勧めできる治療法ですが、それ以前に自分の歯を大切に日々の管理を徹底していただきたいと思っています。
小さいうちから、あごを成長させる習慣を
印象深い患者さんとのエピソードをご披露ください。

大学にいた頃、とある患者さんのお口の中に、舌がんを見つけたことがありました。まだ経験が浅くて、最初のうちは気づけず、進んでしまってからやっとわかったんです。その人のことがあってから、歯だけでなく口の中全体を気をつけて診るようになりました。「舌がんは歯科医師をやっていて、一生に一人見つかるかどうか」といわれているのですが、その後しばらくして、父のクリニックに勤めていた頃にも舌がんの方が見つかったことがあります。舌がん以外にも舌に何かできているというケースはよくあるので、治りづらければ舌がんも疑うようにしています。
大変お忙しいと思いますが、趣味やリフレッシュの時間はおありですか?
今は13歳と10歳の子どもがいるので、休みの日は家族と出かけたり子どもの長期休みには旅行に行ったりします。あとは食べることも好きで、食事は一切我慢せずに好きなものを食べています。たまに友人らと海で船に乗って魚を釣りに行くこともあります。こういう趣味やリフレッシュの時間を作って、いい気分転換にしていますね。
最後に読者へのメッセージやアドバイスをお願いします。

親御さんにお伝えしたいのは、歯並びが悪い子どもや、あごが小さい子が増えてきているので、よく噛んで食べさせて、あごを成長させてあげてくださいということです。やわらかいものは口当たりがいいですが、長い目で見るとお子さんのためにはあまり良くありません。やわらかいものだけでなく、固いものも食べさせてください。当院はユニット一台あたりのスペースを広く取っているので、一番手前のユニットはベビーカーを横付けできます。もう少し大きな子の場合はキッズスペースで、ということもあると思いますが、できるだけスタッフが見るようにしているので、お子さん連れやご家族でいらしていただいても大丈夫です。歯のケアは習慣にすることが大切ですから、できるだけ小さいうちから歯磨きをしっかりやって、歯科へも定期健診に通う習慣をつけてあげるといいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは床矯正/27万5000円、インプラント治療/33万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。