手嶋 昭雄 院長の独自取材記事
プラムシティ武蔵浦和歯科クリニック
(さいたま市南区/武蔵浦和駅)
最終更新日:2025/07/15

JR埼京線とJR武蔵野線の武蔵浦和駅から徒歩1分、高層マンションの1階にある「プラムシティ武蔵浦和歯科クリニック」。関東近郊で9院のクリニックを展開する医療法人社団因幡会のグループ院として2013年に開業した。駅前のアクセスしやすい立地と、9時30分から19時30分までという長い診療時間、原則年中無休という体制で、診療を行っている。手嶋昭雄院長が最も注力しているのは、長期的な健康を見据えた上での歯の定期メンテナンス。「検査・治療・検査」の3回を1セットとする丁寧な診療で、患者の要望に寄り添いながら口の中の健康をサポートしている。穏やかで物腰やわらかな人柄の手嶋院長に、クリニックの診療方針や今後の展望などについて聞いた。
(取材日2025年5月20日)
駅から近く、診療時間も長く、どの世代も通いやすい
駅からアクセスしやすく、通いやすいクリニックですね。どういった患者さんが多いですか?

近隣にお住まいの方を中心に、幅広い年代の方が見えます。やはり平日の日中や主婦の方やご年配の方が多く、平日17時以降や土日はサラリーマンの方が多いですが、朝は9時30分から、夜は19時30分まで診療しているので、お勤めの方でも出勤前、帰宅前に立ち寄っていただくこともできます。また近隣の高齢者施設に入居されている方も来院してくれますので、100歳以上の患者さんもいらっしゃいますよ。また、海外に単身赴任されている方が、一時帰国した際に来院されるケースもあります。当院に通い続けてくださるのはうれしいですね。
クリニックの特徴を教えてください。
院内はバリアフリー設計で段差がないので、車いすでも移動できるようになっています。全室個室の診療室は広めにつくっており、ベビーカーのままお入りいただくこともできます。5部屋ある診療室には、エックス線写真や動画を見られるモニターを備え、お口の中の状態を患者さんと一緒に見ながら診療方針を説明できるようになっています。また、感染症の予防にも力を入れています。治療に使用する器具はすべて、使用する度にウイルスや菌を完全死滅するための「滅菌消毒」を徹底し、1つずつ袋詰めして院内感染の予防に努めています。
近年導入した設備や機器はありますか?

クリーニングに用いる機器を、先月導入しました。マグネット式超音波スケーラーと呼ばれるもので、歯石を除去するために使います。静音設計なので従来の物に比べて音や振動が抑えられ、水ではなくお湯を使えるので知覚過敏症状や不快感が少ないと思います。それと、微粒子パウダーをジェット噴射して、歯の着色や歯周病の原因となるバイオフィルムを除去するためのエアフローも導入しました。歯や歯茎はもちろん、インプラントにも負担をかけにくく、効率的にクリーニングができます。症状や進行度合いに応じてこの2種類の機器を使い分けています。
長く通い続けてもらうために、丁寧に治療計画を説明
診療では特にメンテナンスに注力されているそうですね。

お口の健康を保つには、やはり定期的なメンテナンス、予防歯科が最も重要です。「治療のために歯科クリニックに通う」のではなく、「虫歯や歯周病の原因を取り除くためや健康を保つために通う」とお考えいただけると良いですね。先ほど紹介した機器をはじめ、専門のツールを用いて、歯のプロフェッショナルである歯科衛生士が丁寧にクリーニングを行います。また、日頃の歯磨きも同じくらい重要です。ホームケアでは磨きやすい部分とそうでない部分があり、癖によって磨き残してしまうことがありますので、正しい歯磨きの仕方や歯間ブラシの選び方など、セルフケアをより高めるためのアドバイスも行っています。
診療方針について教えてください。
長く通い続けていただくためには、まず痛みのない治療、抜かない治療を第一としています。治療計画は患者さんの希望を伺った上で立てます。ご自身が自覚していないところに原因があることもあるので、まずは症状の原因を探るところからアプローチします。歯周病治療を目的としたクリーニングの場合、基本的に「検査・治療・検査」の3回を1セットとして来院いただいています。まずは患者さんのお口の中がどのような状態か検査によって確認し、適切な治療を行ってから、再度検査を行うことで、適切な治療ができているかどうか判別できると考えているからです。そこで得られたデータを当院で把握し、継続的な治療に生かすことが目的です。「1度では終わりません」ということを初回でご説明し、ご理解いただいた上で通院していただきます。
専門クリニックとの連携もされているのでしょうか。

歯周病に関しては、当院では軽度から中程度の患者さんを中心に診療しています。重度になると歯周病専門の歯科医師による手術も必要となるので、適切な診断を行った上で、近隣の提携クリニックへご紹介しています。矯正歯科についても同様です。提携先のクリニックで治療が完了したら、また当院へ通っていただき、クリーニングを継続します。自院で対応しきれない場合は適切な医療機関へご紹介するのも、必要な歯科医療だと考えています。
通い続けたくなるクリニックとなるために
在籍する歯科衛生士はどのように育成されているのですか?

新卒の歯科衛生士の場合、入職して3ヵ月から半年の間は先輩の歯科衛生士と一緒に現場に立ち、経験を積みながら学んでもらいます。例えば美容師さんがシャンプーからスタートするように、オリジナルのカリキュラムに沿ってシンプルな業務から始めて少しずつできる仕事を増やしていきます。並行して、診療時間終了後に、お友達やご家族にご協力いただいてクリーニングの練習を行っています。練習には先輩の歯科衛生士や私が必ず立ち合い、気づいた点をフィードバックしています。歯科衛生士に対しても、クリーニングの技術を習得することはもちろん、診療方針を適切に患者さんに説明できるようになってもらいたいという思いで指導しています。
今後チャレンジしたい取り組みや将来の展望についてお聞かせください。
歯周病予防のためのツールや設備を充実させたいですね。例えばお口の中の状態を科学的に説明できるツールがあれば、通い続けるためのモチベーションにもつながると思います。また、もう少しスタッフを増やすことができたら、定期検診の度に口の中の写真を撮っていきたいです。予約用のSNSと連携して画像を送ってあげることで「これをキープしよう」という目標にできたらと思います。
最後に、読者のへメッセージをお願いします。

当院では基本的にはメンテナンスを中心としていますが、虫歯治療や審美歯科、歯科口腔外科、矯正のご相談など幅広い症状に対応しています。痛みや腫れなどといった具体的な症状だけでなく、違和感や不安事があったら、まずは一度お越しいただきお話をお聞かせください。当院の診療方針にご納得いただけるようでしたら、長期的にお口の健康をサポートさせていただきます。できることはできる、できないことはできないとお伝えした上で、ご希望に最大限寄り添って診療いたします。時間が取りづらい方も通いやすいと思うので、お気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/6万円~15万円
ジルコニアを用いた補綴治療/8万円~17万円
インプラント治療/59万円~