竹尾 保孝 院長の独自取材記事
みらいデンタルクリニック
(延岡市/南延岡駅)
最終更新日:2026/03/26
宮崎県北部に位置する延岡市の国道388号から少し入った場所にある「みらいデンタルクリニック」。2018年12月に現在の場所へ移転し、訪問診療と外来の両輪で地域の歯科医療を支えてきた。もともと訪問診療専門からスタートした同院は、現在、小児矯正と予防を柱に診療を行っている。院内にはキッズスペースを備えるなど、子どもが歯科医院を嫌いにならない工夫が盛りだくさん。「とにかく痛くしないことが一番」と語るのは穏やかな笑顔が印象的な竹尾保孝院長。訪問診療での経験を原点に、子どもから高齢者まで長く通える歯科をめざす取り組みについて話を聞いた。
(取材日2026年2月24日)
訪問診療を原点に、地域の暮らしに寄り添う歯科医療
現在の場所に開院されたのはいつでしょうか?

2018年の12月に、現在の場所へ移転しました。最初は延岡市の別の場所で開院したのですが、約1年後にこちらへ移ることになりました。ずっと物件は探していて、不動産会社にも相談していたのですが、最終的には車で通りかかったときに空いているテナントを見つけたのがきっかけです。「あ、ここ空いているな」と思って、それが決め手になりました。もともとは書店だった物件のようですが、床も含めて一からリフォームをしています。その後、増築も一度行いました。通りに面していてわかりやすい場所ですし、地域の方にとって入りやすい歯科医院でありたいと思っています。
先生のこれまでのご経歴と、訪問診療との出会いについて教えてください。
1984年に明海大学歯学部を卒業し、東京の歯科医院に勤務しました。歯科医師が150人ほど在籍する大きな歯科医院で、2年半ほど経験を積みました。その後、宮崎に戻り、宮崎市内で開業しました。熊本のクリニックでインプラントを学んでいた時に訪問診療と出合ったのが大きな転機です。そこで訪問診療の意義を実感し、延岡に戻ってから訪問診療専門のクリニックを立ち上げました。私にとっては、そこが診療の原点だと思っています。
訪問診療にやりがいを感じた理由を教えてください。

訪問診療を始めた当時、地域ではまだあまり一般的ではありませんでした。実際、延岡ではほとんど行われていなかったと思います。訪問診療を続ける中で強く印象に残っているのはやはり、患者さんやご家族からの「ありがとう」という言葉です。通院が難しい方のもとへこちらから伺うことで、本当に感謝していただける。その実感がやりがいにつながりました。現在も延岡や門川エリアを複数のチーム体制で回り、施設やご自宅で虫歯の治療、義歯の作製などの治療や口腔ケアを行っています。寝たきりの方やうがいが難しい方にとって、口腔ケアはとても重要です。訪問診療は大変さもありますが、歯科医療の意義や重要性を感じられる診療だと思っています。
小児矯正と予防を柱に、歯科医院嫌いにしない診療を
現在の診療の柱について教えてください。

今は小児矯正と予防が一番の柱ですね。ご紹介で遠方から通われている方もいらっしゃいます。取り組んでいるのは機能的顎矯正装置を用いる方法で、寝る時に装置を入れて行います。ブラケットで歯を強く動かすのではなく、口呼吸や舌の位置、姿勢など、歯並びが悪くなる原因のほうに目を向ける治療です。正しい舌の位置をめざすことで自然に整えるよう図っていく、という考え方ですね。後戻りの心配が少ないのも特徴です。治療後のお子さんがご本人や親御さんの笑顔が見られるようにと思い導入しました。
診療の際に大切にしていることは何ですか?
特に心がけているのは「とにかく痛くしない」ということです。麻酔もできるだけ痛みが出ないように工夫しています。歯科医院が怖い場所になってしまうと、その後の治療や予防につながりません。子どもは、小さい頃の印象でその後の通院が決まってしまいがちです。治療を頑張ることができたらハイタッチをするなど、できるだけ前向きな体験にしたいと思っています。当院は子どもと保護者が安心して通える歯科医療をめざして、全国の歯科医院と切磋琢磨しています。子どもの頃から歯科医院に慣れ親しんでもらうことの大切さを意識しています。子どもは永久歯を絶対に虫歯にしないこと、大人は歯をなくさないこと。それを基本に「治療が終わった翌日からもケアを頑張ってください」と初診の時から必ずお伝えしています。
特に力を入れている診療は何でしょうか?

当院では虫歯の治療よりも、予防を希望して通われている患者さんのほうが多いです。銀歯はできるだけ減らしたいとも考えていますし、長く使える歯を守ることが大事です。マウスピース型装置を用いた矯正にも力を入れていて、大人にも提案しています。光学印象でデータを採り、診断を依頼する仕組みです。歯の寿命は長いようでいて限りがありますから、できるだけ負担の少ない方法を選びたいと考えています。
4チーム体制で地域を支える、訪問と外来の両輪診療
現在の診療体制と、訪問診療への思いを教えてください。

現在は歯科医師が私を含めて6人、歯科衛生士が12人、受付スタッフが4人在籍しています。それぞれ役割を持ちながら診療にあたっています。訪問診療は4チーム体制で動いていて、延岡・門川エリアの施設やご自宅へ伺っています。午前・午後ともに訪問診療に出る日も多く、口腔ケアを中心に対応しています。訪問診療では、患者さん一人ひとりの生活背景が見えてきます。通院が難しい方や、口から食事を取ることが難しい方にとって、口腔ケアは生活の質に直結するものです。そうした現場に向き合うことで、スタッフ自身も医療の意味を考える機会になっていると感じています。
お忙しいと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
趣味はゴルフと釣りですね。ただ、最近は腰の調子があまり良くなくて、ゴルフは半年ほど行けていません。釣りも同じで、少し控えめです。その代わりというわけではないですが、パーソナルジムに通ったり、ピラティスをしたりしています。他にも、勉強会に参加するのも一つの楽しみです。つい先日も東京まで足を運びました。学ぶこと自体が嫌いではないので、今も新しい知識を吸収する時間を大切にしています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

これからも地域医療の一端を担いながら、患者さんとスタッフの両方を大切にしていきたいと思っています。子どもも大人も、ずっと通い続けられる歯科医院でありたいですね。歯は一生使うものですから、「しっかり噛めておいしく食事ができる」ように守っていくお手伝いができればうれしいです。予防は特別なことではなく、日常の延長にあるものです。気になることがあれば、どうぞ気軽に相談していただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは機能的顎矯正装置を用いた治療/38万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/40万円~

