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豊田 眞仁 院長の独自取材記事

とよた歯科クリニック

(広島市西区/高須駅)

最終更新日:2024/07/11

豊田眞仁院長 とよた歯科クリニック main

歯科医院で先生に症状を話したら、「わかりました」と言われたにもかかわらず、別の場所の虫歯を勝手に治療された経験がある人は少なくないはず。そのような治療とは真逆の、患者の気持ちをくんだ治療を提供しているのが、高須駅より徒歩4分の住宅地にある「とよた歯科クリニック」だ。院長の豊田眞仁(とよた・まさひと)先生は、患者の話を十分な時間をかけてしっかり聞き、最も望んでいる診療を理解することを大切にしているという。「話が止まらなくなってしまうので、時計を置いて話しますね」と、笑顔で興味深い話を次から次へと繰り出す豊田院長に、歯科医師を志したきっかけや診療のポリシーなどをたっぷりと聞いた。

(取材日2024年6月5日)

オールラウンダーをめざして研鑽を積み、地元で開業

まず、歯科医師を志したきっかけを教えてください。

豊田眞仁院長 とよた歯科クリニック1

最初から歯科医師をめざしていたわけではないんです。父が歯科医師で、今でこそ丸くなりましたが昔は厳しかったので、父への対抗心もあってか医師を志していました。結局は歯学部を受験しましたが、合格発表に付き添ってくれた父が、帰りの新幹線でふとつぶやいたんです。「歯医者になってくれたらうれしいんだけどな」と……。父の突然の一言に、頑なだった私の心は揺さぶられました。それでも諦めきれず、進学後も医学部受験をめざし続けていましたが、友人から「中途半端な大学生活でいいのか」と諭され、ようやく歯科医師になる決心がついたんです。それからは一心不乱に勉強して大学院に進み、教授の勧めで岡山県笠岡第一病院に歯科・歯科口腔外科を立ち上げるなどキャリアを積み、地元に戻って今に至ります。

勤務されていた岡山県ではなく広島県で開業されたのはなぜですか。

出身は江波ですが、この地域に高校時代の友人や知り合いが多く、愛着がありました。開業して地元に貢献したいという思いは前々から強かったですね。1年以上かけて広島市や東広島市などで開業場所を探しましたが、早い段階で見学して第一印象が良かったこの場所に決めました。当時は今のような大きいビルや高層マンションがまだ少なく、数年間の間に開院した歯科医院はなかったので、インパクトがあるのではないかと考えたんです。実際、開業月から予約が入るなど早々に軌道に乗り、今では「かかりつけ医」としてご家族全員を診させていただいている患者さんも多いので、ここで開業して良かったと思っています。

さまざまな治療に対応されていると伺いました。

豊田眞仁院長 とよた歯科クリニック2

私の専門は補綴で、歯科医師になって以降も歯周病やインプラントなどの最新の治療法などを学んできました。ただ、臨床については、知識や技術が足りない分野が一つでもあってはならないと私は考えています。補綴や根管治療、虫歯治療などの板で作られている桶があるとすると、板が一枚でも欠けていれば水は漏れますし、一枚でも短い板があれば水はこぼれてしまいますよね。つまり、歯科診療においては苦手や経験の少ない分野をつくらないことが大事なんです。特定の分野に秀でているのではなく、総合的に研鑽を続けることが治療の質に直結すると考えています。ですから私は勤務医時代、勤務する病院をかけ持ちして口腔外科の治療を行うなど、補綴以外の分野の技術を積極的に磨きました。その経験が、当院での治療に大いに役立っていると実感しています。

患者への共感を反映した診療で信頼関係を構築

診療において、特にどのようなことを心がけておられますか。

豊田眞仁院長 とよた歯科クリニック3

患者さんに恐怖心を与えないことです。当院では、観葉植物、絵画、BGMやアロマなどを用いた穏やかな雰囲気づくりや世間話を交えたおしゃべりなど、歯科治療に強い抵抗感を持つ患者さんの緊張を極力ほぐすよう努めています。治療方針の説明において最も意識しているのは「伝え方」。私自身、気になる症状があって病院を受診した際、有無を言わさず手術を勧められて困り果て、他院で再診した経験があります。診断こそ同じでしたが、その先生は手術への不安や仕事への影響、費用面に至るまで気にかけてくださいました。その結果、経過観察ということになり、最終的には手術をせずに済んだのです。この時、患者さんに共感し、患者さんの状況に合った診療を提示することの大切さを知りました。特に今は、インフォームドコンセントからインフォームドチョイスに変わってきており、症状や治療方法を今まで以上にしっかりと説明することが必要だと意識していますね。

確かに、医療者が提示した方法を患者がそのまま受け入れる時代ではなくなりつつありますね。

治療の選択肢を用意しておくことが重要になってきています。例えば、奥歯の抜歯を提案している時に、患者さんが「前歯をきれいにしてほしい」という、私の中では優先度の低い処置を望まれたとします。そんなとき、自分の診断を優先して抜歯から治療を始めるということはしません。咬合などから総合的に見極めた上で「先に前歯の小さな虫歯を治療するので、その後で奥歯を重点的に治療させてくださいね」と、別の治療方針を提案するんです。そうすることで、患者さんは「希望を聞き入れてくれる」と信頼してくださり、後の抜歯の治療もスムーズに進めることにつながると考えています。患者さんの主訴は治療のたびに変わるものなので、毎回きちんとお話を伺い、柔軟に治療を進めています。

話をしっかり聞いた上で治療に入られるのですね。治療中の説明で、工夫しておられることはありますか。

豊田眞仁院長 とよた歯科クリニック4

奥歯の治療後に鏡を渡されて「ここを直しましたよ」と治療部分を教えてもらうことはよくありますよね。でも実際のところ、鏡では判断できないと思うんです。そこで当院では、画素数の多い口腔内カメラで治療箇所を撮影し、大型モニターに映して説明に活用しています。患者さんに画像を見てもらい、「この部分を神経に近い所まで削ったので、神経を保護するための薬を塗って充填しました」というように、アニメーションも使いながら治療の過程をわかりやすく伝えるんです。口腔内カメラでの画像撮影は、義歯など一部の治療を除くほとんどの治療で行います。治療の細かい所までお伝えできるので、患者さんにとっても安心ではないでしょうか。

治療のストレスを軽くするために定期的な通院を

お話を伺い、一人ひとりの患者さんと真摯に向き合っておられる印象を受けました。

豊田眞仁院長 とよた歯科クリニック5

私は複数の患者さんを同時に診察せず、一人の患者さんを集中的に診察します。その患者さんの治療を途中で止めて、隣の診療室に反復横跳びのように移って別の患者さんの治療を並行するのは、自分には向いていないと感じますね。そのため一日に診る患者さんの数が限られてしまうのですが、それぞれの患者さんに親身になって良質な治療を行うにはこのスタイルがベストだと考えているんです。じっくり話を伺った上でゆとりをもって治療できるよう、患者さんにはできるだけ予約時間を守って来ていただけると助かります。

スタッフの皆さんは患者さんとどのように接しておられるのですか。

それぞれの患者さんに寄り添った治療を提供するために、スタッフ全員でこまやかな気配りを大事にしています。カルテには、「噛み合わせの影響で痛む所がある」といった口腔内の特徴のほか、「目の部分だけにタオルを掛けてほしいとのご希望」など、皆が気づいたことをメモして共有しているんです。コロナ禍が明けて患者さんの数が増え、予約が取りにくいとの声が多くなったため、歯科助手や歯科衛生士を増員して対応しています。ただ、基本的には体制強化よりも個々のスキルアップに重きを置いており、若手育成にも力を入れています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

豊田眞仁院長 とよた歯科クリニック6

痛みや不具合が出た時だけ歯科医院に行く場合は、大体歯を削る治療になりますし、根管治療や抜歯など大がかりな治療になる可能性も高くなります。でも、3ヵ月おき程度に来てもらえれば、「虫歯がありますが、それほど大きくないので様子を見ましょう」と歯を削らずに済ませることもでき、患者さんの心身への負担を減らすことができるんです。私の理想は、虫歯を削って詰めて終わりという「点の付き合い」ではなく、定期的に診させてもらい、本当に必要な場合だけ介入するという「面の付き合い」。子どもはフッ素塗布で虫歯を、成人すれば歯周病を、高齢になれば根の疾患をと、重点的に予防すべきことはライフステージで変わっていきます。ですから、患者さんの口腔内の変化を把握しながら、年代に合った治療やケアを提供していきたいと考えています。この先も、一生涯にわたって通院してもらえる歯科医院でありたいですね。

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