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白仁田 厚 院長の独自取材記事

しらにた整形外科クリニック

(北九州市小倉北区/香春口三萩野駅)

最終更新日:2023/12/12

白仁田厚院長 しらにた整形外科クリニック main

西鉄バス「白銀町」バス停から徒歩2分の場所にある「しらにた整形外科クリニック」。大きな窓から穏やかな光が入る、広々としたワンフロアの同院を白仁田厚(しらにた・あつし)院長が2013年に開業。以来、赤ちゃんから100歳以上の高齢者まで全世代の、骨、関節、靱帯といった運動器由来の痛みやしびれ、変形などの診療に尽力している。特に注力しているのが、スポーツ障害と骨粗しょう症。「看護師や理学療法士などすべてのスタッフと一体となって、患者さんにここに来て良かったと思っていただけるクリニックでありたい」と語る白仁田院長は、とても気さくで話し上手。同院の診療の特色や医師をめざした経緯など、率直に語ってもらった。

(取材日2022年4月7日)

医師としての礎を築いた、へき地医療とスポーツの経験

まず、院長の経歴からお聞かせください。

白仁田厚院長 しらにた整形外科クリニック1

私は佐賀県鹿島市の出身です。もともと体が強くなく、特に高校生の頃はストレスで胃の調子が悪くなったりして、度々病院のお世話になっていました。そんな中で進路を考えた時、弱くなった気持ちを奮い立たせられるのは医師の技術と言葉だと実感し、私もそんな医師になろうと決めました。自治医科大学に入学した時決めていたのは、もう何でもやってみようということ。中学高校とスポーツはやってきましたが、故障やケガで退部した苦い経験もありました。大学では、最後までやりきろうと思い、経験したことがなかったラグビー部に挑戦することに。でもやってみたら中毒になりました。体が細くきゃしゃで、脱臼した回数は左右6回ずつで合計12回しています。3年生の時は左肩の手術もしましたが、結局6年間やり通しました。この経験と人間関係は、今の私の礎となっています。

整形外科の道を選ばれた理由がわかる気がします。

卒業後の地域医療従事期間のうち、5年は佐賀県立病院好生館に勤務、4年はへき地医療に携わりました。神集島(かしわじま)や脊振村の診療所で医師は私1人。それこそ内科も外科も胃透視も何でもやらないといけない日々の中、一番大切にしたのは患者さんとの信頼関係、そして自分ができる医療を精いっぱい、いつ何時でもやることでした。1人で診る原点を培ったこの経験は非常に大きく、総合的な医師の修練をさせていただいたと思っています。この時の患者さんとはいまだに交流を続けているんですよ。整形外科を本格的に研鑽しようと1997年に九州大学整形外科に入局、2000年から九州労災病院に13年間勤務しました。そんな中、より多くの患者さんに対して、自分が今まで培ってきた医療技術を提供したいと考えるようになり、2013年に開業しました。

具体的な診療の内容について教えてください。

白仁田厚院長 しらにた整形外科クリニック2

首や肩、腰や膝などの変性疾患、各種外傷、先天性疾患、スポーツ障害、リウマチ性疾患など、あらゆる分野を網羅し診療にあたっています。初診でエックス線やエコーなど必要な検査をした上で、適切に診断。すぐに治療やリハビリテーションに入ります。当院にCTやMRIはありませんが、提携する近隣の病院で来院当日か翌日には検査可能。また、毎週土曜日は九州労災病院から膝、股関節、手足、脊椎といった各分野の専門の医師に来てもらっているので、最初から大きな病院に行かなくても当院でまずワンクッションおいて、手術が必要かどうかなど診断を受けることもできます。私が大事にしているのは正確な診断・治療はもちろん、患者さんに“伝わる”ように説明すること。この先生に出会えて良かったと思っていただけるような医師でありたいと日々精進しています。

リハビリ開始前に3者が同席して情報を共有

特に、スポーツ障害の診療に注力されているとか。

白仁田厚院長 しらにた整形外科クリニック3

そうですね。私は足が痛くて部活をやめた経験があるし、やめて後悔する気持ちも、試合に出られない悔しさも、手術後にトレーニングするつらさも理解できますから、今まさにスポーツから離脱していきそうな方たちをどうにか応援したいという気持ちが強いのかもしれません。スポーツ障害は、サッカーや野球、テニスなどあらゆるスポーツで発生し、体の同じ場所に繰り返し力が加わることや、体の誤った使い方をしたために、痛みが出たり動きが悪くなったりする状態を言います。スポーツを頑張っているお子さんはもちろん、最近は高齢の患者さんも多いですよ。スポーツの特性を理解して障害に至った原因を探り、診断のもと理学療法士と連携して、発生原因の解消と患部の改善を図ります。患者さんたちがスポーツの現場に復帰し、継続していけるよう手助けするのが私の仕事だと思っています。

理学療法士としっかり連携できるよう、工夫されていることはありますか。

当院では、リハビリが必要だと判断したら診察途中で理学療法士を呼び、患者さんと親御さん、私、理学療法士が同席して画像の確認をしたり、患者さんの状態や問題点を直接伝達したりするようにしています。正しくみんなで治療していくという観点から、3者で現状と目標を共有した上でリハビリをスタートします。スポーツ障害を起こすとまずスポーツを休止してもらうことになりますが、重要なのは、今何が一番大切か、なぜ休止しないといけないのかを患者さんと親御さんにしっかり理解してもらうこと。できることとできないことを具体的に説明し、休まないといけない期間を提示しながら治癒に導いていきます。リハビリ室にはスポーツ関係のリハビリ機器が充実していて、スポーツ経験のある理学療法士が多数在籍しています。

赤ちゃんを診察されることも多いそうですね。

白仁田厚院長 しらにた整形外科クリニック4

足の変形、斜頸(しゃけい)、股関節脱臼など、生まれたての赤ちゃんでも整形外科の受診が必要な場合があります。小児科の先生から紹介されるケースが多いですね。その状態が心配する必要のあるものかどうか、自然に治るものか、装具が必要か、手術が必要ならタイミングはいつかなど見極め、生活指導を行います。薬を使うことはありません。より専門性の高い医療機関で経過を診たほうがいい患者さんは、すぐご紹介しています。

骨粗しょう症の治療継続を多職種でサポート

骨粗しょう症に対しては、どのようにアプローチされていますか。

白仁田厚院長 しらにた整形外科クリニック5

骨粗しょう症の患者さんは、主に閉経後の女性ですが本当に多いです。悲しいですが、皆さん骨折してから来られるんですよね。10年前までは骨折を治療するだけの医療でしたが、今は骨折した原因を探り、これから起こり得る健康障害を予測して予防につなげるまでが医療です。当院では、腰椎および大腿骨の骨密度検査と血液検査から診断をし、重症度別に治療を行っています。服薬や注射など治療はもちろんですが、食事や運動など生活習慣を変えることはとても大事。一般的なアドバイスに加え、患者さん一人ひとりに合わせた提案ができるよう心がけています。診察時には患者さんの住所を念頭に置いて、「近所にある、あの小高い丘をめざして歩きましょう」とか、「あの商業施設に行かれた時は階段を使ってくださいね」とか、生活圏に落とし込んだ具体的なアドバイスをすることで、少しでも患者さんの背中を押すことができればと思います。

骨粗しょう症の治療を継続できるよう、サポート体制があるそうですね。

治療は5年以上と長期にわたります。継続が難しいのは、自分で実感がわからないから。服薬ならまだしも注射となると、痛い思いをしてまでなぜ治療を続けないといけないのかと思ってしまうのでしょう。当院では医師以外にも、骨粗しょう症について専門的に学び研鑽してきた看護師や理学療法士、薬剤師などが連携する「骨粗しょう症リエゾンサービス」を取り入れ、骨粗しょう症の予防と改善、骨折防止、啓発に取り組んでいます。多職種のスタッフがあらゆる角度から患者さんをサポートし、手作りの新聞などを通して知識を提供し、治療の継続をめざします。患者さんを、ちょっとした弾みで骨折してしまうような弱々しい高齢者にしたくない、元気な老後を過ごしてほしい一心です。

読者へメッセージをお願いします。

白仁田厚院長 しらにた整形外科クリニック6

ぜひ、「自分で治すんだ」という意識を持っていただけたらと思います。治療してもらうという他力本願でなく、自力本願の医療を患者さんにも求めていきたいですね。そしてその思いに応えられるよう、当院の全スタッフも高い意識を持ち、地域に選ばれるクリニックに成長していきたいと考えています。最後に、当院は予約制です。以前予約をとっていなかった頃は4~5時間待ちも普通にあり、これでは患者さんも困るだろうとやむを得ず予約制としました。しかし急なケガや痛みなどは当日診察も可能ですので、まずはお電話ください。

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