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井上 匡則 院長の独自取材記事

いのうえ歯科

(松山市/いよ立花駅)

最終更新日:2021/10/12

井上匡則院長 いのうえ歯科 main

いよ立花駅から徒歩3分。国道沿いで駐車場も6台あり、アクセス良好な「いのうえ歯科」は2013年4月に井上匡則院長が開院した。院内は白を基調とした明るく爽やかな印象で、子どもと一緒に安心して通えるキッズルームや個室もあり、個室希望の場合は予約対応も可能。クリニックには子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者が通っている。井上院長が大切にしているのは、患者の生活背景まで考えた診療だ。「患者さんと生涯付き合える関係でいたい」と考え、しっかりと話を聞き、患者の希望に沿って将来のことまで考えた治療方針で診療に臨む。大学時代から自己研鑽に励み、今でも「診療の幅を広げたい」と勤勉な姿勢を崩さない井上院長に、診療に対する思いや診療方針などについて聞いた。

(取材日2020年6月25日)

患者とは一生付き合う覚悟で、一生懸命対応する

2013年の開院に至るまでの経緯についてお聞かせください。

井上匡則院長 いのうえ歯科1

私自身が虫歯などで歯科医院にかかることが多く、その時に持ったマイナスのイメージを払拭しようと歯科医師をめざしました。出身は久万高原町で、松山市の高校に進学し、卒業後は徳島大学歯学部に入学しました。今でも知り合いの紹介で久万高原町から通ってくださっている患者さんがいます。大学の研修では口腔外科の専門の先生にお世話になり、歯茎の下に埋まっている親知らずの抜歯や外科処置などの手ほどきを厳しく受けました。親知らずの状態を見極めて、患者さんの負担を減らす意味でも、抜けるものは当院で抜歯を行い、難しい状態の場合は信頼している先生を紹介しています。今は、かぶせ物や銀歯にも力を入れています。

かぶせ物や銀歯での治療に力を入れているということですが、どのようなところにこだわられていますか?

多くの方が保険診療での治療を受けますので、かぶせ物や銀歯、詰め物を保険内できれいにできるように研鑽を重ね、コストをかけています。アルジネートという型採りする材料を練る機械を導入しており、また組み合わせる石膏の種類、混ぜ合わせるタイミング、水の温度管理や分量にこだわると、変形しにくく調整の必要が少ないかぶせ物ができます。患者さんの歯に合う正確なかぶせ物を作ることにこだわっています。歯科材料が高騰していますが、私たちが削るのはコストではなく調整にかかる時間だと考え、その分を患者さんへの診療の時間に充てたいと思っています。

在宅診療もされているのですね。

井上匡則院長 いのうえ歯科2

自分が治療をさせていただいた方とは一生付き合う覚悟でいます。通院されていて病気で来れなくなった患者さんのところには積極的に訪問しています。ご病気の関係で通院が難しくなりそうだなと思う方にはインプラントよりも入れ歯を選び、寝たきりになっても在宅で治療できる範囲の対応を常に意識して診療しています。インプラントの構造を理解していないと、一般の方が管理するのは難しいと思いますし、インプラントを入れたところに炎症が起こると、場合によってはインプラントが脱落してしまうかもしれません。責任を持って、一生懸命対応するようにしています。

希望をくみ、かつ生活背景に合った診療を提供

診療の際に心がけていることについてお聞かせください。

井上匡則院長 いのうえ歯科3

痛みだけとって今日で終わりたいという方や、お金をかけて全体的な治療をしたいという方など、主訴や希望は幅広いので、こちらの治療を押しつけず、その方の職業や生活に合った治療を心がけています。歯科医師に希望や仕上がり具合など、思っていることを何でも言える方は少ないと思うので、まずスタッフが問診させていただき、どういう事情で来られたかなど、患者さんの背景をしっかり聞いて、言いたいことは吐き出してもらえるようにしています。治療しっ放しだと生活習慣によっては状態が悪くなることもあるので、3ヵ月に1回は通院をお勧めし、歯のメンテナンスをして口腔内環境を整え、気をつけたほうが良い点をお伝えしています。

今までの診療で心に残っているエピソードはありますか?

血液をサラサラにする薬を飲まれていた方で、血小板の数値も把握の上で抜歯したのですが2、3日血が止まらず、夜中も患者さんとやりとりをしたという苦い思い出があります。その方はもう亡くなられたのですが、「生前は主人がお世話になりました」と奥さまがあいさつに来てくれた時に、患者さんとの信頼関係やつながりが大切だなと強く感じました。問診でも全身疾患について確認していますが、「歯科だからいいかな」と、ちゃんとお伝えいただかない方もいらっしゃいます。飲んでいる薬によっては麻酔をかけると危険な状態になることもあるので、書いてあることや話したことだけでなく、その方と話をしたときの違和感などの感覚も大事にしています。患者さんが感染リスクのある病気にかかっていらっしゃることもありえるので、もちろん滅菌対策にも力を入れています。

笑気吸入鎮静法を導入されているとお聞きしました。

井上匡則院長 いのうえ歯科4

はい。きっかけは、痛みがあって来院されたのですが治療が怖くて口を開けることができずそのまま帰ってしまった患者さんがいたことです。そういった方は、大きな病院で全身麻酔下で治療をする場合があるのですが、大きな病院は予約も取りにくいですし、通常の治療で全身麻酔というのも現実的でないなと思い、何かできないかと思って笑気麻酔を導入しました。普段から、麻酔をする際は痛みが少ないように、表面麻酔をしてから細めの針を使い、注入する位置にも配慮していますが、針の先や音を受けつけない方もいらっしゃいます。そのような患者さんは笑気吸入鎮静法を使えば、意識がぼやっとして怖がらず治療を進められる場合があります。

対応できる幅を広げるため、常に自己研鑽に励む

お子さん連れの患者さんも多いとお聞きしましたが、お子さんの治療はどのように対応されていますか?

井上匡則院長 いのうえ歯科5

基本的なスタンスとして、歯科に慣れてもらうことと生活習慣の改善を一番に考えています。6歳ぐらいまでの虫歯では、親御さんが子どもに与えるおやつのタイミングのことや夜の仕上げ磨きを重要視しています。問題点がクリアできないまま治療をしても虫歯を繰り返してしまうので、虫歯を作らなくて済むようにそれぞれの口腔状態に合わせたアドバイスをしています。また、マイナス1歳からの予防歯科として、妊婦歯科健診に来られたお母さんが口の中をきれいにすることが重要だと考えています。お母さんからお子さんに虫歯菌をうつさないことと、産後はお子さんへの対応についても説明しています。お子さんの歯のことで不安に思われている方も多いので、歯が生えて心配なことがあれば診せていただければと思います。

先生もお子さんがいらっしゃるとのことですが、ご自宅ではどのように過ごされていますか?

寝る前の仕上げ磨きは私の仕事です。休診日は子どもと温泉や公園に行き、月に1回は旅行や実家の久万高原町に遊びに行ったりしています。

今後の展望についてお聞かせください。

井上匡則院長 いのうえ歯科6

毎日診療をしていると、対応できていないところがどんどん見えてくるので、できる幅を広げていきたいと思っています。インプラント治療に関しては、重度の歯周病で歯を抜かなければならない人を救いたいという気持ちから、1年間大阪に通って、手術の勉強を行おうと思っています。温故知新の気持ちを持ち、先進の歯科医療知識や技術を常に学び続けていくことが必要だと思っています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

患者さんは何かのきっかけで数あるクリニックの中から当院を選び、来てくださりました。当たり前のことですが、ご要望に応えられるようにベストを尽くし、一生付き合える関係でいたいと考えて治療計画を立てて治療に臨みます。普段から院内感染対策をしっかり行っており、削る機械も一人ひとり滅菌したものを使用しています。歯周病治療にも力を入れているほか、噛み合わせが強く、歯ぎしりや食いしばりで歯茎が下がっている方には、夜に装着していただくマウスピースの作製も行っています。心配なことや気になることがあれば、気軽に診せていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックのかぶせ物/6万円~、インプラント治療/30万円~

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