全国のドクター8,873人の想いを取材
クリニック・病院 161,496件の情報を掲載(2020年1月24日現在)

  1. TOP
  2. 千葉県
  3. 浦安市
  4. 浦安駅
  5. 安藤デンタルクリニック
  6. 安藤 正明 院長

安藤 正明 院長の独自取材記事

安藤デンタルクリニック

(浦安市/浦安駅)

最終更新日:2019/08/28

168514

近年、開発が進み住環境の良さが注目される浦安市。その主要駅からほど近く、新興住宅が立ち並ぶ場所に「安藤デンタルクリニック」はある。院内は、大きな窓から燦々と光が射し込む明るい雰囲気。全体に木目調が取り入れられ、暖色系でまとめられていて温かみを感じる。また、待合室に生花を飾るなど、来院した人がリラックスできる空間をつくることへの配慮が感じられるクリニックだ。設えのみならず、安藤正明院長も穏やかな口調で表情豊かな優しい人物。「人との関わりを大切にしたい」と話す院長に、治療コンセプトやモットーをたっぷり語ってもらった。
(取材日2016年2月19日)

予防プログラムに重きをおくファミリーデンティスト

開院するにあたってこのエリアを選んだ理由は何でしょうか?

1

私自身は山形県の出身で、浦安になじみがあったわけではないのですが、開院するにあたって『地域密着型』というスタンスでやりたいと考えていました。だから家族が多く住むような落ち着いた場所を探して、このエリアに。歯のメンテナンスを通して患者さんと一緒に歳を重ねていければ、同じ患者さんを継続して診れますし、その経験で自分の知識や技術も向上できると思うんです。20年後も同じ家族と関われていたらいいですね。現在、患者さんのほとんどが自転車や徒歩で来る地元の方です。最初に両親が来て、その子どもが来るようになって、紹介でまた新しい一家が来院されるというパターンが多いです。長く地域に根付いていきたいという私のイメージに合っていると思います。

どのような患者さんが来院しているのですか?

子どもから高齢者まで年齢問わず、幅広い層の患者さんに来ていただいています。中でも、このエリアは子どもの歯のケアに力を入れている親御さんが多いように感じています。それもあって、「治療する」ことに重点をおくよりも子どもを虫歯や歯周病にさせない「知識」を親御さんに伝えることに注力しています。その取り組みの一環として、「キッズクラブ」をつくっています。一緒に歯を守るためのクラブで、どのようにしたら虫歯ゼロでよい歯並びの状況へ導けるかという資料を渡しています。来院の度にそのノートを持ってきてもらい、その都度、資料をファイリングしています。子どもの歯を守るための記録で、成長過程がわかる大事な記録帳になっているんです。

小児歯科予防プログラムについてよくわかりました。では大人の方にはどのような対応をされていますか?

2

成人の方に対しても基本的には小児と同じ考えです。治療することがメインではなく、どうやって歯を守るか、という知識を伝えていくことに重点をおいています。ただ、知識を伝えるにも、虫歯、歯周病、歯を失った理由など人それぞれ違います。口の中の細菌も違うし、噛み合せも違うので、みんな同じ治療をしたとしても、長く持つ方もいれば、長持ちしない方もいる。ですから、その人の現在の口の状態や何が原因でそうなったのか、まずは口腔内カメラなどを用いて一人ひとりの資料をしっかりと取り、説明するようにしています。それを踏まえた上で、その方に合った、言わば『オーダーメイド』の治療から予防までの一貫したプログラムを提案し治療に取り組むことで、ただ口腔内の状態を"治す"だけでなく、治療後の虫歯や歯周病も未然に防ぐように取り組んでいます。

最小限の侵襲で、自然治癒能力を最大限に生かす

診察する上で特に心がけていることを教えてください。

3

『地域密着型』の歯科医院なので、特に苦手な分野をつくらないように努めています。町医者となると、幅広い年代層の方がさまざまなお悩みを持ってご相談にいらっしゃるため、患者さんを選ぶのではなく、どんな時にもしっかりと治療をご提案できるよう、総合的な知識が必要だと考えています。日々の診療では、きちんと資料採集を行い、できるだけ精密な治療を行うだけでなく、その治療内容を患者さん自身に理解してもらうため、できるだけわかりやすく説明することを心がけています。あと大事にしていることと言えば、その方に合った治療を時間軸で捉えることですね。通院されている方は年齢もバラバラですし、必要な治療も異なります。そのため、患者さんの思いや人生も考えつつ介入するか、経過観察にするか、判断をするようにしています。

M.I.(ミニマルインターベンション)治療を方針とされていますが、それはどのような治療法なのですか?

最小限の侵襲で、最大限の治療効果を得ることがコンセプトです。すべての歯科治療において言えることですが、例えば虫歯の治療においては、歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑えた上で修復するような治療法を指します。基本的に、人は免疫能力=自然に治癒する能力を持っています。歯周病に関していうと、感染症の感染物質を取りさえすれば、あとは患者さんがしっかりブラッシングしたり生活習慣を改めることで、患者さん自身のもつ治癒能力で状態の改善が望めるのです。ですから、医師が全部治すというのでなく、患者さんの協力が必要。生体が戻す力を導くのが治療として有意義であって、患者さん自身がまったく介入しないというのは長く持たない治療だと考えます。

歯科医師としてやりがいを感じるのはどんなときですか?

4

抜歯が必要になりそうな程、重度の歯周病の患者さんがいました。でも私は、持っている歯を残してあげたかったため、抜歯はせず時間をかけて治してメンテナンスしていきました。そうしたら、「こんなに良くなるとは思わなかった」ととても喜ばれたんです。その時は本当に歯科医師をやっていて良かったと思いましたね。それから、勤務医時代の患者さんが、引っ越し先の長野から3~4ヵ月に1回、メンテナンスに来てくださっています。60代ということでまだまだ来れるからと言ってくれて。予防の意識を変えられたんだと思うと、うれしいです。私たちの仕事は、自己満足ではなく人と人との関わりですから、自分がうまくできたことよりも患者さんがどう思うかが大事ですよね。

一本の歯を大事に守るため日々勉強し、知識を伝える

医師を志したきっかけや学生時代のエピソードなどをお聞かせください。

5

私が高校生の頃、いとこが歯科大に入ったんです。それからはいとこに会うたび、歯についての話をしていました。その時は深く考えなかったのですが、いざ自分が大学選びをする際に、その話を思い出して、歯科医師に関心を持ちました。小さい時から物作りが好きでしたし、自分の職として手を動かすということにも興味が湧いたんですね。それで歯医者という仕事は結構、細かい手作業がありますから向いていると考えました。大学時代は、クラブ活動に一生懸命でした。アメフト部で6年間、先輩後輩と幅広く付き合ってきましたから、人間関係や社会人として必要なことが学べたと思います。今の仕事でも、スタッフたちとうまく付き合えるのは、人との関わり、接し方を教えてもらった大学時代の経験があったからこそだと思っています。

休みの日はどのように過ごされていますか?

ランニングしたりして気分をリフレッシュしてます。あとは、ほとんど子どもと遊んでいますね。体力を使って疲れますが(笑)、癒やされます。また、月1回、勉強会に出席しています。一本の歯を大事に守るということから始まった歴史あるスタディーグループなのですが、患者の症例を出してディスカッションして、知識を共有しています。知識や技術だけじゃなくて、患者と向き合う姿勢なども学べるので、必ず出席するようにしているんです。自分の殻だけに閉じこもっているとわからないこともありますが、周りの方から言われると、こういう見方もあるんだ、と改めて知ることができるのでとても勉強になります。

今後の展望をお聞かせください。

6

予防をベースに、より一つ一つの分野の技術と知識の向上に取り組み、医院全体の総合力を上げていきたいと考えています。精密な治療があってこそ、その後の予防も生きてくるもの。そのため、設備面もより充実させ、より精密な治療を提供できる体制を整えてきました。ただ一方で、私がしている処置というのは、「治す」というより「補っている」にすぎない、というスタンスは変わらず大切にしていきたいと考えています。知識さえあれば、子どもでも虫歯ゼロにできるし、最終的には患者さん自身の力で予防できる。残り自分でできないところをサポートする、そんな立ち位置が私が理想としている歯科医師でもあるため、治療を通して予防の重要性をお伝えしていくことは引き続き力を入れていきたいと思います。

Access