大塚 道征 院長の独自取材記事
大塚歯科あいりす
(広島市中区/紙屋町西駅)
最終更新日:2022/10/24
広島市の中心地、大手町にある「大塚歯科あいりす」。歯科と小児歯科を標榜し、虫歯治療、根管治療、予防歯科、インプラント治療、審美歯科、マタニティー歯科、訪問診療など幅広く対応する歯科医院だ。昭和大学歯学部卒業後に、立命館大学で経済学を学ぶという異色の経歴を持つ院長の大塚道征先生。診療の際には、患者一人ひとりの悩みや不安に丁寧に耳を傾け、できる限り痛みを取り除くことを大切にしている。気さくで飾らない人柄が魅力の大塚院長に、開業までの経緯や診療に対する思いを語ってもらった。
(取材日2022年3月17日)
アルバイトを通し、歯科医師としてのやりがいに気づく
先生が歯科医師をめざした理由を教えてください。
身内に歯科医師が多かったというのが一番の理由でしょうね。父と兄の他に、父方と母方両方の親戚も歯科医師ばかりで、それ以外の選択肢というのはまったく想像がつきませんでした。でも、両親からは歯科医師にこだわらず、なりたい職業になれば良いと言われていたので、高校1年生ぐらいまではロケットを作る仕事に携わりたいと思っていました。実際に高校2年生の時には、大学のオープンキャンパスで物理工学系を中心に見学したこともあったんですよ。具体的に歯科医師になろうと考えるようになったのは、高校3年生になってから。自分が社会に出て働くことを想像した時に、例えば何か壁にぶつかったとしますよね。そうなった時に、歯科医師や医療系の仕事なら相談できる人が周りにたくさんいるということに改めて気づいたんです。それはとても心強いことだなと思いました。
先生は、立命館大学の経営学部も卒業しているそうですね。
私は神奈川県川崎市の出身なのですが、父がそこで開業をしているんです。私は次男で、兄も歯科医師ですので、自分が父の後を継ぐという選択肢はないなと思っていました。そのような事情もあり、それなら経営学部に行って、歯科医師ではなく経営者として力を発揮したら良いのではと思い、立命館大学の経営学部に入りました。在学中は、父が紹介してくれた歯科医院でアルバイトをさせてもらっていました。そこで4年間働いていたのですが、実際に歯科医師として仕事をしてみたところ、とても楽しかったんです。自分の治療によって患者さんが喜んでくれるのがうれしくて。仕事をして感謝をしてもらえるって、なんて良い仕事なんだろうと思いました。自分のしていることに対して、成果がしっかり見えるということにやりがいを感じたのです。
広島で開業することになったのは、どのような経緯からですか?
京都の歯科医院でアルバイトをしている時に、縁があって広島で開業をしたらどうかという話をいただいたんです。開業をする場合、経営という観点から考えて初期投資をできるだけ少なくしたいと思っていたところ、ちょうど居抜きの物件も見つかって、2013年に開業する運びとなりました。私は昭和大学を卒業するまでずっと川崎市に住んでいたので、広島は縁もゆかりもない場所でしたが、大学1年生の時に同じ寮だった同級生がたまたま広島出身で本当に心強かったですね。こちらに来たばかりの頃は、その彼と、広島出身の妻と、妻の同級生にあたる先輩方と仲良くしてもらって支えられていたという感じです。
歯科治療に対する恐怖心をできる限り和らげたい
院内の内装にもこだわっているそうですね。
以前は、治療しているところが他の患者さんから丸見えになってしまだけでなく、スタッフと患者さんとの動線がぶつかってしまうことが気になっていました。それで、2016年に思いきって移転をしたのです。歯科医院を新しくするにあたって特にこだわったのは、外観は誰が見ても歯科医院とわかるようにしつつ、内装は歯科医院らしくない雰囲気にするということ。歯の治療というと怖い・痛いというイメージが強く、好きじゃないという人が多いですよね。そういうネガティブな印象を和らげたいと思ったのです。特に、個室は高級感のある部屋に仕上げていただきました。当初はVIPルームのような扱いにしたかったのですが、今はマイクロスコープが置いてあるため、通常の診療でも普通に使っています。患者さんも最初は「この部屋すごい!」と喜んでいたのに、今ではまったく特別感がなくなってしまいました(笑)。
患者層についてはいかがですか?
近隣に住んでいる方もいらっしゃいますが、メインはオフィス勤務の方が多いですね。比較的遅い時間まで診療をしているので、働いている方でも平日の夜に通うことができると喜ばれているようです。当院の立地は街中で土日も診療をしているということで、ショッピングのついでに通院する患者さんもいらっしゃいます。もし、当院に通ってくださっている患者さんが、どんどん新しい患者さんを紹介してくださってくださればうれしいですよね。「あの歯科医院良かったよ」など、クチコミで友達などに広めてくださって、それで来院した方が、また当院を気に入ってくださって、患者さんの輪が広がっていくなど。そういう存在のクリニックになるといいなと思っています。
先生が診療の際に大切にしていることを教えてください。
「限りなく痛くないように」ということです。初診の患者さんには特にその点を注意しています。年齢性別を問わず、患者さんの多くは歯の治療というのは痛い・怖いと思っていて、その中でも麻酔の注射が苦手だという方が多いんです。治療の痛みを感じないようにするための麻酔なのに、それが痛いのでは意味がありません。ですから、最大限痛くないようにするということを心がけています。それから、一人ひとりに丁寧に説明をするということ。昔の歯科医院は、患者さんが次々に来て一人ずつ丁寧に対応をするなんてことはできませんでした。でも今は、治療方法や治療計画、リスクや料金について、きちんと説明をするのが当たり前です。忙しくなると、その当たり前のことが難しく感じることもありますが、できる限り気をつけるようにしています。
一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療を提供
注力されている診療について詳しく教えてください。
当院のマタニティー歯科では、妊娠中のお母さんと3歳までのお子さんを対象にした診療です。妊娠中は女性ホルモンの分泌量が増えたり、つわりや体調不良で歯磨きができなかったりすることで、虫歯や歯茎のトラブルが起こりやすくなります。特に注意しなくてはいけないのが歯周病で、健康な妊婦さんに比べ歯周病の妊婦さんは低体重児出産や早産のリスクが高くなるとされています。こうした妊娠中特有の口腔トラブルを、赤ちゃんに影響のない方法を選んで治療するように努めています。また、当院は広島市歯科検診の協力医療機関となっていますので、母子健康手帳別冊の「妊婦歯科健康診査受診票・結果票」を持参いただければと思います。妊娠時期によってできる治療が変わってきますので、来院の際には妊娠中である旨を必ずお伝えください。その他には根管治療とインプラント治療です。今後はそのようなものと併せて、全般的な審美歯科を診療していきたいです。
忙しい毎日だと思いますが、休みの日はどのようにリフレッシュされていますか?
3歳の息子がいるのですが、平日は仕事が終わって帰る頃には寝てしまっているので、休みの日にできるだけ一緒に過ごすようにしています。今は金曜が休診日なので、子どもが幼稚園から帰ってきたら遊んだり、どこかに出かけたり、とにかく子どもが中心です。3歳児のパワーは本当にすごくて、平日の朝は幼稚園に送り届けるまでに妻も私も疲れています(笑)。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
患者さん一人ひとりのライフスタイルに合わせた診療を提供していきたいと思います。歯科治療に対して不安な気持ちがある方も、まずは丁寧にお話を伺った上で治療を進めていきます。治療に関する心配なことや希望などは、私やスタッフに遠慮なく相談していただけたらうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/42万円~、セラミックインレー/5万5000円、セラミッククラウン/6万6000円~13万2000円