浅井啓太院長の独自取材記事

浅井歯科医院

(さいたま市南区／南浦和駅)

最終更新日：2024/11/19

さいたま市南区の住宅街に立つマンション1階にある「浅井歯科医院」。院内は爽やかなグリーンで彩られ、明るく清潔感のある雰囲気に満ちている。2012年に浅井啓太院長が開業し、12年にわたり近隣住民の歯の健康を支えてきた。虫歯や歯周病を治す一般歯科をはじめ、子どもへの歯科治療や歯科口腔外科のほか、矯正やインプラント治療は専門の歯科医師が担当し、幅広い診療を提供している。当院の最大の特徴は「患者の通いやすさ」を追求しているところ。平日20時半までの診療時間やバリアフリー設計に加え、笑顔あふれるコミュニケーション能力抜群な浅井院長の人柄が大きな魅力だ。温かい対話を大切にして患者と向き合う浅井院長に、日々の診療や患者への思いをたっぷりと聞かせてもらった。

（取材日2024年7月11日）

20時半まで対応。幅広い層の患者が来院
温かいコミュニケーションで信頼関係を構築
気楽に相談してもらえる歯科医院づくりに邁進

20時半まで対応。幅広い層の患者が来院

今年で開業から12年になります。どうしてこの場所を選ばれたのですか？

私はこれまでJR武蔵野線とJR京浜東北線の沿線上にある歯科医院に勤めてきたので、以前担当させてもらっていた患者さんに通っていただきやすいようにと、どちらの電車も通う南浦和駅を選びました。当院は駅から少し歩く住宅街の中にあり、周辺には小学校や中学校があります。すぐそばにある競馬場は普段レースが行われていない時にグラウンドとして開放されており、子どもたちが遊んでいたり、お年寄りがランニングをしていたりと、どの世代も過ごしやすい環境になっている街です。

どのような患者さんが多く来られていますか？

近隣にお住まいの、幅広い世代の方々がいらしています。午前はご高齢の方、午後はお母さん方やお子さんが来られて、夜はお仕事帰りの社会人の方と、時間帯によって患者さんの層は異なりますが、お子さんからお年寄りまで満遍なくいらしていただいていますね。月曜・火曜・水曜・金曜は朝10時から夜20時半まで診療を行っています。もともと体力にも自信があり、以前勤めていた歯科医院も同じ時間帯だったこともそうなのですが、近隣の歯科医院は朝早く診療を始められて夕方で終わる先生が多かったのも要因の一つです。夜遅くまで診療を行うことで、地域の皆さんに貢献できればいいなという思いからこの時間に設定しました。

開業に至るには、どのような経緯があったのでしょうか。

日本歯科大学を卒業したのちに、2年間東京医科歯科大学にて研修を行い、その後は都内や埼玉県を中心に、10軒以上の歯科医院で働かせてもらいながら治療に携わってきました。郷に入っては郷に従えという思いで働く中、患者さんに対して「こういう治療をやってあげたいけれども、歯科医院の方針とは少しずれを感じるな……」と考えることも多かったのです。さまざまな歯科医院を見てきたことで、自分のやりたい方向性が明確になってきたので、自分の歯科医院を持ちたいと思うようになりました。私は祖父や父、伯父も歯科医院を開業しているので、どれかを継ぐ選択肢もありましたが、結果的に自らの手で開業する道を選びました。

ご親族にも歯科医師の先生がたくさんいらっしゃるのですね。

そうですね。私も同じ道を志したのは、やはり父の姿を見てきたことが大きなきっかけでした。私は小さい頃に虫歯が多く、さらに父の歯科医院には漫画がたくさん置かれていたので、漫画を読みに行くついでに治療をしてもらうため、よく父の歯科医院に行っていたんです。その中で、忙しそうに患者さんを治療しながらも、親身になってコミュニケーションを取っている父の姿は、幼心にも格好良く見えて、尊敬していました。

温かいコミュニケーションで信頼関係を構築

クリニックの特徴や院内の造りでこだわったところを教えてください。

患者さんの通いやすい歯科医院をめざしています。やはり、歯科医院を苦手と感じている方が大半を占めていると思うので、できるだけ来やすい雰囲気づくりや、患者さんとの関係性を重視して診療を行っています。院内の造りで一番こだわったところは導線です。スタッフと患者さんがぶつからないように、患者さん専用の導線をつくりました。また、扉には衝撃防止のクッションをつけています。以前勤めていた時に、お子さんの指がドアに挟まってしまう事故を目撃したこともあったので、安全対策には力を注いでいます。院内はバリアフリーになっていますので、どなたでも安心して通っていただけるのではないでしょうか。

こちらでは、どのような診療を行っていただけるのですか？

虫歯や歯周病の治療から予防、メンテナンス、小児歯科、親知らずなどの歯科口腔外科、矯正歯科をはじめとした歯科治療に幅広く対応しています。土曜は歯科医師である私のいとこと一緒に診療を担当しており、矯正治療は大学病院で矯正を専門にされている先生に月1回来てもらっていますが、どうしても予定が合いづらい方には歯科医師会所属で、プライベートでも交流のある先生を紹介しています。インプラントに関しても同様で、同級生の専門の先生に来てもらっている体制です。小児歯科、口腔外科についても当院で対応しきれないケースは専門の先生に依頼するなど、皆さんと連携し、助けていただきながら対応しています。

治療を行う際にこだわっていることはありますか？

虫歯や歯周病においては、歯をなるべく抜かずに、本来の歯を生かして快適な生活を送っていただけるような治療を心がけています。また、患者さんの意向を伺い、その上で適切な説明を行うことも大切にしている要素です。本人が「ここはまだ治さなくていい」と思われることもありますよね。そういった時には、残しておいた場合の将来的なデメリットもきちんと説明し、ご理解いただいた上で治療方針を決定しています。患者さんに満足してもらい、気持ち良く帰っていただけるようにという思いで、日々診療に取り組んでいます。

患者さんとコミュニケーションを取る時に心がけていることがあれば教えてください。

初めは相手のパーソナルスペースを見極めながら、少しずつ距離を詰めていき、心を開いてもらえるようなコミュニケーションを心がけています。歯だけを治療するのではなく、その方のお食事はもちろん生活自体を快適にしたい、そんな思いで診療にあたっているので、極力踏み込まれたくない方を除いて、雑談もしながら相手の内面や生活背景を知ることができたらいいなと考えています。お子さんの場合は、恐怖心はどうしても拭えないと思うので「頑張ったらいいことがある」と思えるように、治療の後にはしっかりと褒めて、ご褒美のシールを渡しています。他にも、面白い柄の靴下を履いてみたりすることも（笑）。「今日の靴下は何？」と聞いてくれるお子さんもいて、私もそれが楽しみの一つにもなっているんですよ。仕事は真面目に取り組みながら、ちょっとした遊び心を持って、少しでも笑顔になってもらえる時間にできたらいいなと思っています。

気楽に相談してもらえる歯科医院づくりに邁進

どんな時にやりがいを感じますか？

患者さんに喜んでもらえることが一番のやりがいです。笑顔で感謝の言葉を伝えてくださる方もいれば、「先生、飲みに行こうよ！」と誘ってくれる方もいます（笑）。実際にタイミングが合えば、患者さんと一緒に飲みに行ったこともあるんですよ。お子さんでしたら、お手紙や私の絵を描いて渡してくれる子もいたり。すごくうれしくて、院内に飾っています。いろんなかたちで感謝を伝えてくれることがありがたくて、私からも感謝の気持ちでいっぱいです。

お休みの日はどのようにして過ごしていますか？

私はプロ野球観戦が好きなんです。父方が愛知県の豊橋、母方は静岡県の浜松が地元なのですが、私が応援しているチームの第二球場が当時浜松にあって。小さい頃から浜松球場で試合を見てきたので、かれこれ40年以上、そのチームを応援し続けています。野球だけに限らず、スポーツ観戦全般が好きですね。浦和のサッカーチームを地域の皆さんと一緒に応援しています。

最後に、今後のご展望と読者へのメッセージをお願いします。

地域に根差し、皆さんの健康に貢献していきたいです。お口や歯のことで少しでも気になるところがある場合には早めにご相談くだされば、より楽な状態で治療が終わることが多いです。歯科医院のイメージを変えて、患者さんに少しでも気楽に来てもらえるような環境づくりや雰囲気づくりに励んでいきます。“お悩み相談”くらいのつもりでお越しくださいね。お待ちしています。