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下原 惠 院長の独自取材記事

パークサイド下原歯科医院

(鹿児島市/高見馬場駅)

最終更新日:2022/11/15

下原惠院長 パークサイド下原歯科医院 main

鹿児島中央駅東口から徒歩17分に位置する「パークサイド下原歯科医院」。院長の下原惠先生は鹿児島県出身で、1985年に東京歯科大学歯学部を卒業。その後は医師と歯科医師、両方の資格を持つ父が経営していた「下原医院」で勤務し、歯科口腔外科や漢方をはじめとする東洋医学を熱心に学んできたという。2012年の同院開業に至るまでは、自身が大病を患い、入退院を繰り返すなど、長い闘病生活も経験。その間は病気に苦しみながらも、九州のさまざまな地域で診療を続けてきた。今回は下原院長に同院開業までの経緯や診療の特色、自身の闘病経験から現在歯科医療に生かしていることなどについて話を聞いた。

(取材日2022年7月22日)

患者にとって通いやすい歯科医院をめざして

この地に開業するまでの経緯についてお聞かせください。

下原惠院長 パークサイド下原歯科医院1

私は大学卒業後、祖父の代から続く「下原医院」に勤務し、歯科口腔外科を中心に経験を積んできました。珍しいことに私の祖父は歯科医師と薬剤師の資格を持っていて、父は医師と歯科医師の資格を持っていたんです。そのため、下原医院では歯科の診療と医科の診療の両方が行われており、私が子どもの頃は入院用のベッドもあって、口唇口蓋裂の手術なども行っていました。また父が非常に勉強熱心だったので、私も父に倣って歯科医療はもちろん、時には医学系の勉強会にも参加していました。その中で東洋医学にも出会い、現在でも勉強を続けています。その後私は大病を患って、満足に歯科医師としての診療ができなくなり、知り合いの先生の助けを頂きながら九州の各地で細々と診療を続けながら闘病していました。病気も落ち着き、地元である鹿児島県に戻りたいという気持ちが芽生えたため2012年に開業し、この地に戻ってきました。

ご家族の影響もあって歯科医師になったのですね。

そうですね。私の家は前述のとおり、祖父が歯科医師で薬剤師、父が医師で歯科医師でした。また私は4人兄弟なのですが、兄も医師になり、現在も診療を行っています。私自身も医師と歯科医師、どちらになるべきか迷いましたが、どうにも医師は当直などもあって自由な時間を持つことが難しそうだなと感じたので、自分のライフスタイルに合った生活を送るために歯科医師をめざすことにしました。

2012年の開業時どのようなクリニックにしたいと考えていましたか。

下原惠院長 パークサイド下原歯科医院2

さまざまな事情を抱える方にとって通いやすいクリニックをめざしていました。場所は知り合いの紹介で譲っていただくことができ、個人的にもなじみのある地域だったので、ありがたかったですね。具体的に特に力を入れたのはバリアフリーでしょうか。私は友人に半身不随で車いすを利用している方がいらっしゃったので、車いすの方でも通院にストレスがかからないよう、真剣に設計などを考えました。実際に開業して10年ほどたちますが、高齢社会になって車いすの方も増えてきていますし、当時真剣に考えて取り入れておいて良かったと思っています。あとは、会社員の方などが仕事帰りにも通っていただけるよう、月曜日、水曜日、金曜日は患者さんの希望に応じて20:30まで診療を行っています。困ったときは、まずお電話で相談いただきたいですね。

患者の負担を軽減した診療

こちらの診療の特徴や患者層を教えてください。

下原惠院長 パークサイド下原歯科医院3

当院では、一般的な歯科治療はもちろん歯科口腔外科的な診療や東洋医学に基づいた漢方薬の処方などを行っています。歯科口腔外科としては、やはり親知らずに関するお悩みが最も多く寄せられますね。そのほか、芸能人の病気の影響で最近は口腔がんなど口の中の粘膜疾患を心配する方も多くいらっしゃいます。その際は詳しく診察し、必要に応じて漢方薬などを処方することもありますね。例えば、口内炎が治らないなど気になる症状があれば気軽に相談していただきたいです。その他、特色としてはインプラント治療なども行っています。患者層は大人の患者さんがほとんどで、子どもの患者さんは知り合いのお子さんがたまに来る程度です。

患者さんの苦痛や痛みに配慮した治療を行っていると伺いました。

はい。歯科の治療は患者さんに負担がかかるものも少なくありませんので、できる限りスピーディーに、少ない痛みで治療を行うことを大切にしています。治療を素早く精密に行えるようになるためには、やはり長年の鍛錬が大切だったと感じています。最初はゆっくり丁寧に診療し、徐々に速度を上げていったことにより、現在では短い診療時間で精密な治療ができるようになってきました。また、歯科治療を怖がる患者さんに対しては部分麻酔に加えて静脈内鎮静法を行うこともあります。こちらの処置をすると、意識のないうちに治療が終わってしまうので、必要に応じて提案していますね。

患者さんと向き合う上で大切にしていることはなんですか?

下原惠院長 パークサイド下原歯科医院4

私は、歯科医療に関係なく日頃から人を収入や職業で差別しないことを大切にしているんです。そのため、診療の際も患者さんやスタッフに命令口調で話さないようにすることは心がけています。また私の生まれ持った性格もあり、誰にでも素で接してしまうので、あまり患者さんやスタッフに「先生」と呼ばれることがないですね。すぐに打ち解けて友達同士のようなコミュニケーションになることが少なくありません。患者さんにも「歯科医師っぽくない」とはよく言われます。私はこれをいい意味だと思っていますし、これまでどおりどんなことでも気軽に相談できる存在でありたいと思いますね。

患者と長く付き合っていける歯科医院でありたい

先生は長年命に関わるような大病をなさっていたのですね。

下原惠院長 パークサイド下原歯科医院5

はい。私は50歳の時に同院を開業しましたが、30代後半から40代半ばくらいまで大きな病気をして入退院を繰り返していました。その時は心臓が止まって救急車で運び込まれたこともありますし、精神的にも肉体的にもどん底まで追い詰められましたね。もう二度とあんな経験はしたくありませんが、この経験のおかげで自分自身を深く見つめることもできましたし、趣味や友人の大切さも実感しました。また自分が患者側を経験したことで、「病気は医師の力だけでは治せないこともある」ということも学びました。医師や歯科医師にできることは、正しい知識を真摯に伝えて、少しでも患者さんの意識や習慣を変えていくことです。患者自身が当事者意識を持って病気に向き合うことが大切なのだと身を持って学びました。ですから、医師・歯科医師は謙虚に患者さんと向き合っていくことが大切だと思って日々の診療にあたっています。

先生が今、健康のために取り組まれていることはなんですか。

病気を経験してからは、なるべくストレスをため込みすぎないよう、考え方を変えたり、無理をしないように心がけたりするようになりました。あとは、没頭できることをいくつか持っておくことですね。私は趣味でDJをやっているので、新型コロナウイルス感染症流行前はクラブなどで毎週活動していました。今は新型コロナウイルス感染症の影響で披露の場は減ってしまいましたが、ネット配信や野外イベントへの参加などもしています。趣味で知り合った友人も多く、人とのつながりの大切さを実感しますね。また、私にとっては勉強も没頭できることの一つなんです。歯科医療や東洋医学については今後も学び続け、日頃の診療に役立てていきたいですね。

最後に今後の展望についてお聞かせください。

下原惠院長 パークサイド下原歯科医院6

私は、一人ひとりの患者さんと長いお付き合いができたらうれしいなと思っています。開業から10年がたち、カルテ番号も2600番を超えましたが、3桁台の患者さんなど古くから通ってくれる患者さんも多くいらっしゃるので、素直にうれしい気持ちになります。病気の経験などつらい思いもたくさんしましたが、今は日々の診療と勉強、趣味などをバランス良く楽しむことができていて、一番幸せですね。この幸せを噛みしめながら、今後も患者さんに長く親しまれる歯科医院をめざしたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円(1本) 静脈内鎮静法/2万2000円

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