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佐藤 滋樹 院長の独自取材記事

さとうクリニック

(名古屋市瑞穂区/桜山駅)

最終更新日:2024/09/02

佐藤滋樹院長 さとうクリニック main

名古屋市営地下鉄桜通線桜山駅から徒歩2分。名古屋市立大学病院のすぐ目の前に「さとうクリニック」がある。院長の佐藤滋樹先生は、20年以上名古屋市立大学病院で研鑽を積み 、病院教授として診療、研究、教育に携わってきた。呼吸器内科を専門とし、喘息治療に精通する院長は、2012年の開業以来、地域のクリニックや大学病院と密に連携しながら地域住民の健康を守っている。また、大学病院の総合内科での経験を生かし、高血圧症や糖尿病をはじめとした生活習慣病の治療も含めて幅広く対応している。穏やかな表情で「一人ひとりの患者さんとじっくり向き合うのが好きなんです」とにこやかに話す佐藤院長に、今までの経歴や喘息治療などについて話を聞いた。

(取材日2024年6月27日)

長年務めてきた大学病院と連携して地域の健康を守る

医師になったきっかけと、ご経歴を教えてください。

佐藤滋樹院長 さとうクリニック1

親族に医師がいたわけではないので、ゼロからのスタートでした。今思えば幼い頃から漠然と人の役に立つ仕事がしたいと考える中で、職業として医師が選択肢に挙がったのは中学生の時です。そこから医学部をめざした記憶があります。医学部卒業後、最初は循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、神経内科、血液内科、膠原病内科など、いくつもの専門的な分野を経験しました。そこで呼吸器内科に一番興味を持ったので自分の専門として選び、今まで研鑽を積んできました。名古屋市立大学病院に20年以上在籍し、診療だけではなくて研究、教科書の執筆、学生の教育、そして公開講座の講師などさまざまなことを経験させてもらいました。とても充実した日々でしたね。

大学病院では後進育成や地域住民への啓発にも取り組まれていたのですね。

そうですね、学生や若手の医師の教育に携わっていました。人に教えることで自分の研究に関する知識が整理できますし、何より若い人と交流できることが自分にとっても充実した時間でした。また、市民への啓発活動として公開講座で講演したり、多数のテーマで新聞記事の執筆をしたりするなど、地域の皆さんと直接関わることができたのは、今でもいい思い出です。大学病院では診療と並行して研究をすることが大変な時期もありましたが、それも踏まえてすべてが今の診療の糧になっています。

この地で開業した時の思いを教えてください。

佐藤滋樹院長 さとうクリニック2

地域の皆さんにとって、より近い場所で診療したいと思い、若い頃から開業を意識していました。大学病院での研究や教育が忙しくて少し遅くなりましたが、さまざまなタイミングが重なって2012年に開業に至りました。この地で開業したのは、やはり愛着があるからですね。学生時代から数えると30年以上縁があったところですから。加えて、ここなら名古屋市立大学病院と連携がしやすいというメリットもあります。大学病院にはよく知った先生方が多数在籍しているので、当院で対応できない重症な患者さんを安心して任せることができます。この地域の特徴としては、専門性の高いクリニックが多く、クリニック同士の紹介も多いことが挙げられます。連携を図りながら、それぞれの先生の専門を生かした適切な医療を提供できるこの環境は、地域の皆さんにとってたいへん良いことだと感じています。

呼吸器内科を専門とし、内科全般を広く診療

得意とする診療は何ですか?

佐藤滋樹院長 さとうクリニック3

先にもお話ししましたが、専門は呼吸器内科です。喘息、肺気腫や慢性気管支炎、肺炎、肺がん、睡眠時無呼吸症候群など、呼吸器の疾患を幅広く診ています。圧倒的に多いのは喘息ですね。当院では気道の状態を測定する総合呼吸抵抗測定装置という専門の機械を導入して検査をしています。患者さんはいつもどおりに呼吸しながら測定できるため、お子さんから高齢の方まで対応可能です。この機械は喘息の診療に有用とされ、隠れ喘息ともいわれる、胸痛しか症状がない胸痛喘息の診断にも活用しています。こうした機器を用いながら、問診と併せて適切な診断をした上で治療につなげていきます。呼吸器以外ですと、全身のあらゆる場所に肉芽腫ができるサルコイドーシスの診療も得意です。症例は少ないものの専門で診る先生が少ないこともあってか、遠方から相談に来る方もいます。

喘息の治療について教えてください。

喘息の治療には吸入薬が必須です。呼吸がゼーゼーヒューヒューという状態になると非常につらいですが、今はさまざまな薬が開発されていますから、数十種類ある吸入薬の中から、患者さんの症状や通院頻度によって適切な吸入薬を処方します。非常に大事なのが吸入の仕方で、これがうまくできないとどんなに良いとされる薬でも効果が期待できません。そのため当院では吸入薬の練習器を使って、診療の際に正しい吸入方法をお伝えしています。喘息はきちんと治療をすれば改善が見込める病気です。症状が落ち着くまでには時間がかかることが多いですが、患者さんの不安をしっかり受け止めながら治療していきます。

高血圧で通院されている患者さんも増えていると伺いました。

佐藤滋樹院長 さとうクリニック4

大学病院の総合内科での診療経験がありますので、高血圧をはじめとした生活習慣病の患者さんにも対応しています。高血圧は原因がはっきりしない本態性高血圧症と、原因の特定が可能な二次性高血圧症の2つに分けられますが、8~9割の方が本態性高血圧症です。本態性高血圧症は遺伝的要因、食事など、複数の要因が組み合わさって発症するため、食事や運動、喫煙などの状況を伺いながら、ガイドラインで定められた血圧の目標値に近づくようアドバイスと治療を行っています。日常的に安定した血圧を保つためには家での血圧測定が極めて重要なので、家でも測定することを推奨しています。もし難治性の高血圧や重度の症状がある場合は、名古屋市立大学病院など大きな病院を紹介しますので、ご安心ください。

コミュニケーションを大切にし、病気ではなく人を診る

診察時に心がけていることは何ですか?

佐藤滋樹院長 さとうクリニック5

大切にしているのは患者さんとの会話です。もともとコミュニケーションを取るのは好きなのですが、病気のことだけでなく、雑談をしながら親しみを持ってもらえるような関係を築けたらと思っています。呼吸器疾患は治療に時間を要することが多いので、一人ひとりと丁寧に向き合うことを心がけていますね。患者さんと長く関わる機会が多いからこそ、積み重ねを大事に、スタッフにも患者さんの意思を尊重しながら、一方的な対応にならないようにと伝えるようにしています。

お忙しい先生のリラックス方法を教えてください。

昔から音楽が好きで、遊び程度ですがギターを弾いていたこともあります。仕事が終わった後に家で音楽を聴くのが、一番のリラックス方法ですね。聴くジャンルはクラッシックから歌謡曲までと幅広いです。休日も気づくと仕事をしていることが多いですが、時々学生時代や研修医時代の仲間と食事に行って交流を深めています。もう30年以上の付き合いになる仲間はそれぞれの分野で活躍しており、会うたびに刺激を受けます。仕事以外の話も気軽にできる楽しい会なので、自分にとっての息抜きになる時間ですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

佐藤滋樹院長 さとうクリニック6

より良い治療をするためには、何より患者さんのことを知りたいと思っています。そのため、初診時に記入していただく問診票の項目が多いと感じるかもしれませんが、可能な範囲でお答えいただけるとありがたいです。診察時にはこれをもとに患者さんとお話しすることを大事にしていますので、問診票に書けなかったことも遠慮なくお話しくださいね。呼吸器内科はもちろん、高血圧や生活習慣病など一般内科も広く診療していますので、必要に応じて大きな病院で診てもらったほうがいいと判断したら、速やかに大学病院をご紹介します。そうした病診連携はしっかりと行っていますので、まずは窓口のような感じで、どんな症状でもお気軽にご相談ください。

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