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立浪 康晴 理事長の独自取材記事

たちなみ歯科口腔外科クリニック

(射水市/小杉駅)

最終更新日:2023/04/04

立浪康晴理事長 たちなみ歯科口腔外科クリニック main

あいの風とやま鉄道小杉駅から車で3分、落ち着いた住宅街にある「たちなみ歯科口腔外科クリニック」。立浪康晴理事長は、1931年開業、92年の歴史を持つ歯科医院を3代目として継承。白を基調とした院内には赤や黒などの椅子を配置しモダンな雰囲気を演出。治療室、治療ブース、カウンセリングルームは個室または半個室でプライバシーを重視。立浪理事長をはじめとして、専門性の高いスタッフがそろっている。東北大学・大学院で学び同大学附属病院で歯科麻酔科医、国立病院機構仙台医療センターで口腔外科医として勤務した立浪理事長。父である先代は「無理に後を継がなくてもいい」とキャリアを応援していたが、2004年に帰郷。以来、地元で高度な医療を提供しようと奮闘してきた立浪理事長に地域医療に懸ける想いなどを聞いた。

(取材日2022年9月9日)

アメリカで見た専門性の高い歯科医療に憧れて

まず、歯科医師になった理由などをお聞かせください。

立浪康晴理事長 たちなみ歯科口腔外科クリニック1

両方の祖父と父が歯科医師、親戚ほとんどが歯科医師や医師ばかりという環境で育ち、自然と歯科医師をめざしていました。祖父が1931年に開業した「立浪歯科医院」を2004年に引き継ぎ「たちなみ歯科口腔外科クリニック」として再スタート。2014年に大規模リニューアルしましたが、そのきっかけとなったのは東日本大震災です。私は東北大学歯学部出身なのですが、第二の故郷・仙台が変わり果てた姿になってしまった。しかし、そんな過酷な環境の中で復興のために頑張る友人たちを目の当たりにして「一度きりの人生、後悔のないよう自分の専門性を生かして、もっと徹底的に高いレベルで地域医療に貢献したい」と考えたのです。

専門性を生かすということですが、先生のご専門の一つ、歯科麻酔を志したのはなぜですか。

学生時代はバックパッカーで、よく海外旅行をしていました。中でもロサンゼルス近郊には母の親友が住んでいて毎年1ヵ月ほどホームステイしていたんです。現地の歯科医院を数多く見学して回ったのですが、口腔外科、歯科麻酔などを専門とする歯科医師がチームを組んでレベルの高い治療をしていたのに驚きました。いずれ日本も専門性の高い歯科医院が求められるようになる。また、高齢化社会が本格化するに伴いより充実した医科歯科連携が必要になると確信し、全身管理を学ぶために歯科麻酔科に進みました。歯科麻酔科は、マイナーな科だったかもしれません。しかし、大学院の途中1年間、東北大学医学部麻酔科でも勉強するなどして、医科の先生方と連携していく下地をつくることもできました。

口腔外科もご専門ですが、こちらは何がきっかけでしょうか。

立浪康晴理事長 たちなみ歯科口腔外科クリニック2

国立病院機構仙台医療センターに歯科麻酔を専門とする歯科医師として勤務していた時、最低限の口腔外科手技を身につけたいと週に1日だけ口腔外科の外来診療を手伝うようになりました。手術に参加する機会も増え、顎変形症などの手術もするようになっていきました。また、インプラント治療に関してはがん、事故による外傷、口唇口蓋裂など、虫歯や歯周病による欠歯以上に難しい症例の経験を数多く積みました。最後には口腔外科がメインになっていて「3代目継承のことは気にせず、口腔外科の道を究めてもいい」と父にも言われましたが、地元への想いはあって。ちょうどその頃、子どもが小学校に入学する年齢に。「転校はかわいそうだし、今を逃したら一生富山に戻らない」と帰郷しました。その後も「手術は立浪先生でなければ嫌だ」と仰ってくださる患者さんもいて、仙台まで手術に行ったこともあります。

充実した設備と徹底した情報共有

歯科医院のDX推進、いわゆるデジタル化に積極的で設備面が充実していますね。

立浪康晴理事長 たちなみ歯科口腔外科クリニック3

CT画像診断システム、口腔内スキャナーによる型採り、CAD/CAMシステム、コンピューターガイドインプラント手術、AIを活用したマウスピース型装置を用いた矯正など先進の設備・技術を導入してきました。また医療機器だけでなく、電子カルテシステム、各種データのペーパーレス化、クラウド上の電子予約システム、スマートフォンの電子診察券、スマートレジによるお会計など、診療を支えるシステムにもDXを導入しています。デジタル化を行い業務を最適化することで、ヒューマンエラーの防止や正確性の向上が期待できます。これらの効果が得られれば、機械にはできない重要度の高い診療業務や患者さまへのサービスに集中して取り組むことができるようになります。スタッフ間の情報伝達、ヒヤリハット報告、業務改善報告等の情報共有もデジタルデバイス上で行い、患者さまに安全安心でより良い医療を提供できるよう、さらにDX化を推進していきます。

アプリなども活用してスタッフ全員での情報共有にも注力していると伺いました。

現在、当院のスタッフは約30人ほどとなり、なかなか私自身がスタッフ全員と関われないこともあるため、さまざまな情報を共有するツールとしてアプリを活用しています。アプリでは、スタッフの技術向上につながる教育動画の配信も行い、医療安全につながるDX推進を行っています。これだけの人数になるとミスをなくすためにはルールづくりを徹底し、リーダーがしっかりとビジョンを伝えていく必要があると考えています。そのため、毎日の始業前と終業後にミーティングを行い、想いを伝えるとともに、患者さん一人ひとりの情報を共有するように徹底しています。

スタッフの教育にも力を入れているそうですね。

立浪康晴理事長 たちなみ歯科口腔外科クリニック4

歯科医師だけではなく歯科衛生士の専門性も高めていきたいと考えミーティングではスタッフに自己研鑽も呼びかけています。専門性を高めるべく日々勉強を積んでいるスタッフがいるのは心強いです。私が1人で診られる患者の数には限界がありますが、私の治療理念を理解し、高い技術を持つ人が増えればもっと地域医療に貢献できますよね。また、私の先祖は1881年(明治14年)に、富山に初めての私立総合病院を造った人物なのですが、勉強ができる貧しいご家庭の子どもの学費を出して、医師にするといった活動をしていたそうです。私も同様に「財産は人」「世の中の人のために」ということをこれからも大切にしていきたいと思っています。

歯科医師としてだけでなく人として患者と向き合いたい

患者さんはどのような方が多いのでしょうか。

立浪康晴理事長 たちなみ歯科口腔外科クリニック5

多岐にわたりますね。祖父の代からの患者さんでご家族で代々通ってくださる近隣の方も少なくありません。また、富山県内でも遠方の方や県外の方、他の歯科医院で断られた方などもいらっしゃいます。初診の方はまずカウンセリングルームでお話を伺いますが、完全個室でプライバシーに配慮しています。どんな病気なのか、何の薬を飲んでいるのかというのは個人情報ですから、守るのは非常に大事なことだと思うんです。

地元富山のバスケットボールチームを応援しているそうですね?

17年いた仙台を離れて富山に帰ってきた時にあらためて「こんなにいいところだったのか」と感動して、地域への想いは強くなりました。そうして、地元のバスケットボールチームを応援するようになったんです。応援している選手が活躍している様子などを見るとうれしいですね。新型コロナウイルス感染症の流行前はスタッフを誘って試合観戦に行くこともありました。

今後の展望をお聞かせください。

立浪康晴理事長 たちなみ歯科口腔外科クリニック6

当院の理念「『疾患』ではなく『人』として患者さまと向き合える医院でありたい」。そして使命「歯科医療を通して身体と心の健康、笑顔があふれる幸福な人生を提供します」を具現化できるよう、愚直にコツコツと積み重ねをしていこうと思います。先々代からの92年の信頼を大切に「地域に根差した医療」と「最先端の医療」の両立を図れたらと思います。さらには臨床教授として、全身管理のできる歯科医師、歯科衛生士の育成にも携わり、安全安心な歯科医療のために貢献していきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント1本あたり(かぶせ物含む)/42万円〜、ホワイトニング(片顎)2万円〜

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