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大原 千佳 院長の独自取材記事

大原ちか眼科

(福岡市中央区/赤坂駅)

最終更新日:2021/10/12

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福岡市営地下鉄空港線の赤坂駅から歩いて1分ほど、明治通り沿いのビルの2階にあるのが「大原ちか眼科」だ。清潔感のある院内は白とグリーンでまとめられ、心を癒やされる空間となっている。同院を率いる大原千佳院長は、大学病院や総合病院で研鑽を積んできた経験豊富なドクター。かかりつけ医として患者の心に寄り添いながら、近隣の病院と連携して高度な眼科医療の提供をめざす。また、幅広い分野に関心を持ち、地域住民の目の健康を多方面からサポート。クリニックでの診療の傍ら、本の執筆などを通して、病気や治療についての情報提供や啓発活動も熱心に行っている。そんな大原院長に、診療のポリシーや将来の展望など幅広く話を聞いた。

(取材日2021年2月17日)

幼い頃から医療を身近に感じ、父と同じ眼科医の道へ

先生はどうして医師になろうと思ったのですか?

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祖父が内科医、父が眼科医、そして叔父が皮膚科医で、医師という職業が身近な存在だったのが大きいです。といっても親に期待されていたわけでなく、むしろ「大変だからやめたほうがいい」と言われていましたね。だけど私は尊敬する父のようになりたかったし、手に職を持った自立した女性になりたいと思っていたから、迷わず同じ道に進むことを決意しました。それで中学3年生の春休みに、自分で医学部専門の塾を見つけて勉強を始めたんです。大学卒業後は、父の専攻である眼科を選択し、東京大学医学部附属病院分院や三井記念病院、日本医科大学付属病院で勤務医として経験を積んだ後、吉祥寺で吉祥寺南町眼科を開院しました。

ずっと東京でご活躍されていたのですよね。こちらで開業した理由を教えてください。

2011年の東日本大震災を受けて、人生を考え直すきっかけを得ました。当時小学生だった娘のことなどを含め、いろいろ考えた結果、吉祥寺のクリニックを友人に譲り、家族とともに母の郷里である福岡に移住することを決めたのです。クリニック名も「大原ちか眼科」に改名して、新たなスタートを切りました。この場所を選んだのは、母の友人から紹介されたからです。駅から近く、利便性の良い場所だったので即決でした。ただ、私自身、小学校の時に福岡に住んでいたものの、大学時代からずっと東京で暮らしてきたため、ゼロからの出発でした。自分とほとんど関係のない土地で開業することをパラシュート開業というのですが、まさにそんな感じで、最初は患者さんが1人しか来ない日もありましたね。今年で9年目になりますが、おかげさまで、今ではたくさんの患者さんに来ていただいています。

どのような患者さんが多く来院されていますか?

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市内にお住まいの方や、近隣の会社にお勤めの方が中心です。ホームページなどをご覧になって、遠方から来院される方もいらっしゃいます。小さなお子さんからお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんに来ていただいていますが、20代から50代の働き盛り世代の方が多い印象です。クリニック名にフルネームを冠しているので、女性医師を求めて来院される方もいらっしゃいます。主訴としては、視力に関する相談をはじめ、目の腫れや痛み、眼鏡やコンタクトレンズのトラブル、ドライアイ、白内障や緑内障など、さまざまです。また、糖尿病などの内科疾患の合併症で経過観察が必要な方が、主治医の先生のご紹介でいらっしゃる場合もあります。最近は感染症流行の影響でスマホやタブレットを使う機会が増え、眼精疲労を訴える患者さんが増えていますね。

何でも相談できる地域のかかりつけ医をめざして

先生の診療ポリシーを教えてください。

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患者さんに寄り添った診療を行うことです。何かに特化するというよりも、何でも相談できる地域のかかりつけ医をめざしています。患者さんのさまざまな要望をかなえるべく、美容的なご相談も含め幅広く対応しているのが特徴かなと思います。大きな病院は敷居が高いと感じる方も多いかもしれませんが、さっと診てもらってさっと帰れるのもクリニックの良さ。林眼科病院やその他の医療機関と連携しているので、外科手術や高度な検査など、当院で対応できないものは、信頼できる病院の先生をご紹介することも可能です。病院とクリニック、それぞれの利点を生かし、患者さんにとって最適な医療を提供できるよう努めています。また、通いやすさにも配慮して、開業当初から夜7時まで診療を行い、仕事を終えてからも通えるようにしているほか、事前予約制にしてなるべくお待たせしない工夫をしています。

検査機器が充実していると伺いました。

高度な治療や検査が必要な時に専門病院につなげることは、かかりつけ医の重要な役割です。医療の最初の窓口として精度の高い診断ができるよう、必要な機器は一通りそろえました。例えば、眼圧、屈折度、角膜曲率半径といった主要な3つの測定を1台でまかなうオートレフケラト/トノメーターをはじめ、コンタクトレンズの使用で減少しがちな角膜の内皮細胞の密度を計測する角膜内皮細胞撮影装置、目の奥の精密な検査や眼底写真撮影が可能な3次元眼底撮影装置(OCT)などを導入しています。また、20分で8種類のアレルゲンを測定できるアレルギー検査も行っています。より詳しい情報をお求めの場合、一度に39項目のアレルゲンを調べられる検査も可能です。眼科でここまでやっているところは少ないと思います。

漢方の処方もされているそうですね。

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積極的に使い始めたのは4、5年前からです。眼科領域で漢方を使うのはメジャーではないけれど、西洋医学では効果が出ない症例の改善につながる可能性があります。そこに面白さを感じますね。当院では、眼精疲労や目のけいれん、目の奥のむくみ、花粉などのアレルギーによる目の周りのかゆみ、目の疲れからくる肩凝りなどに漢方を適用しています。また、目とは直接関係のない月経不順や更年期障害、不眠などにも役立つので、いろいろな可能性を秘めていると感じます。もっと勉強を重ねて、より患者さんのためになる治療ができるようにしていきたいです。

啓発活動を通じ、目の健康に対する意識向上を図る

先生が診療時に大切にしていることは何ですか?

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患者さんに対してしっかりとご説明した上で、治療を行うことを大切にしています。手早くパパッと診療したほうが経営的にはいいのでしょうが、それでは私の信念に反しますから。患者さんの目線に立ち、女性ならではのこまやかな診療を行うのがモットーです。ただ、患者さんお一人お一人に時間をかけると、1日に診られる人数がどうしても限られてしまいます。事前予約制にしているのは、密集を避けて待ち時間を少なくするためでもあるけれど、人数制限を設ける意味もあるんですよ。私だけでは伝えきれないことは、スタッフにフォローしてもらって、患者さんの理解を深めていただくようにしています。また、口から発する言葉だけでなく、写真やタブレットを使って視覚的にわかりやすくお伝えすることを心がけています。

メディアを通じた啓発活動にも熱心に取り組まれていますね。

病気のことや治療のことは診療の中でいろいろとお話をさせてもらっていますが、その一歩先を行くプラスアルファの部分、病気を未然に防ぐ方法や目の健康を守る方法については十分にお伝えできていないのが現状です。皆さんに少しでも目に対する健康意識を高めてもらいたい、正しい情報を提供したいという思いから、本を執筆したり、動画を配信したりといった啓発活動に積極的に取り組んでいます。私が研修医だった20年前と比べて、デジタル技術は急速に進化しました。しかし、目の健康に関する意識が高まったかといえばそうでもない。だからこそメディアを利用して、より多くの方に関心を持ってもらえるよう頑張っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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スマホやパソコンの普及で、人類史上最大の負担が目にかかっています。だけど、なんとなく目は一生使えると思っている方が多いのではないでしょうか。大切な目を守るために、意識して休ませていただきたいです。また、目の病気は初期の段階では自覚症状がほとんどなく、気づくのはかなり進行してからということも少なくありません。1年に1回はぜひ目の健康診断を受けましょう。当院では先進的な検査機器を導入し、さまざまな検査に対応しています。目のことで少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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