丸山 達也 院長、宮澤 典子 先生の独自取材記事
東新宿クリニック
(新宿区/東新宿駅)
最終更新日:2025/07/10

2011年に治験クリニックとして開設後、2022年から外来診療を開設し地域医療を支えている「東新宿クリニック」。内科・ペインクリニック・脳神経内科を取り扱い、幅広い診療に対応しているのが特徴だ。2025年4月から院長に就任したのが丸山達也先生。慶応義塾大学医学部を卒業後、同大学病院や東京大学医学部附属病院などで、生活習慣病をはじめさまざまな診療や、新しい治療法を探る治験の支援・実施にあたってきた。「経験豊富な医師をそろえ、幅広い症状に対応できる体制を整えています」と穏やかに語る丸山院長と、「ぜひ当院へお気軽にお立ち寄りください」とほほ笑むペインクリニック担当の宮澤典子副院長。両医師に、先生方の強みや診療のモットーなどについて話を聞いた。
(取材日2025年6月2日)
内科・ペインクリニック・脳神経内科を診療
まずは、御院をご紹介ください。

【丸山院長】当院は治験クリニックとして2011年に開設され、新しい医薬品の誕生に貢献してまいりました。地域住民のさらなる健康をサポートするために2022年から外来診療を開設し、2025年4月に私が院長に就任しました。内科、ペインクリニック内科、脳神経内科を診療し、患者層は10代から高齢者まで幅広く、地域住民はもちろん、周囲にお勤めのビジネスマン、外国籍の住民や旅行者も少なくありません。
【宮澤先生】内科は風邪症状、肥満・高血圧・糖尿病といった生活習慣病、腹痛、喘息、アレルギーなどに対応しています。ペインクリニックは、頭痛、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性腰椎症、帯状疱疹など、脳神経内科は、頭痛、物忘れ・認知症、しびれ、めまい、嚥下障害などを取り扱っています。
診療科ごとに専門性の高い医師がそろっていると伺いました。
【丸山院長】内科は私が担当しています。私は慶応義塾大学医学部を卒業後、同大学病院の腎臓内分泌代謝内科で研鑽を積みました。腎臓はさまざまな臓器と関連していますが、中でも高血圧、糖尿病、肥満といった生活習慣病は関連が深いです。日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医として体全体を診るよう心がけています。一方脳神経内科は、伊東大介先生が担当しています。慶応義塾大学医学部特任教授を務められ、認知症の診断・治療に強みがあります。認知症の新薬レカネマブの投与にも積極的です。
【宮澤先生】私はペインクリニックを担当しています。小児病院で麻酔科とペインクリニックを担当してきた経験があり、それを含めてペインクリニックには15年ほど携わってまいりました。さまざまな痛みに対する、神経ブロック注射を行っています。
宮澤先生の得意とする神経ブロック注射について、詳しく教えてください。

【宮澤先生】神経や神経の周辺に局所麻酔やステロイド剤を注射して痛みの除去をめざします。「神経に注射なんて怖い」と感じるかもしれませんが、超音波で患部を確認しながら注射をするので安心してください。比較的短時間で効果が見込めることがメリットです。硬膜外ブロック、神経根ブロックなど痛みの種類や症状によって使い分けます。ヘルニアや帯状疱疹などの強い痛みであれば硬膜外ブロック注射を採用します。近年、帯状疱疹の患者さんが増えてきました。痛みが強く、年齢を重ねるに従って後遺症が残る可能性が高くなります。顔面に症状が出ることも多く厄介な病気です。50歳を過ぎたらぜひワクチン接種を考えましょう。
腎臓内科の専門家として、健診の重要性を呼びかける
丸山院長の内科、宮澤先生のペインクリニックで、それぞれ読者へアドバイスはありますか?

【丸山院長】生活習慣病は症状がないまま長年経過してしまい、やがて体調不良が生じてくるのが大きな特徴です。健康診断は年に1回受けるように心がけましょう。尿タンパクや尿潜血などで異常値が出ても、自覚症状がないので放置する方がいますが、腎機能の低下が疑われるのでなるべく受診してください。また、腎臓への負担を考えて、塩分やカロリーコントロールはしっかり行ってほしいと思います。
【宮澤先生】若い世代で、肩や腰の痛みを訴える患者さんが目立ちます。仕事中のデスクワークで同じ姿勢を続けていると体に負担がかかります。1時間に1回は立ち上がって両手を上げて伸びをするなど、体をちょっとでも動かす習慣づけができるといいですね。
先生方の診療のモットーを教えてください。
【丸山院長】患者さんの話にきちんと耳を傾けて、その方のニーズに合わせた治療をすることです。例えば海外からの旅行者であれば、まず安心してもらい、なるべくその後も楽しい旅行を続けてもらえるような治療を心がけておりますし、通院が可能な地域の方々なら、治療とともに生活習慣の注意点なども時間をかけてお話をするなど臨機応変に対応しています。
【宮澤先生】私も患者さんの話を傾聴することは大切だと考えています。すべての痛みを短期間で除去することは難しいので、一番困っていることを伺い生活習慣なども詳しく確認して治療の優先順位を探ります。今の状態を改善につなげる手立てを一緒に考えるほか、痛みに隠れている大きな病気を見逃さないように検査を行って的確に診断し、必要であれば大きな病院へご紹介しています。
地域柄、あらゆる国籍の患者さんがいらっしゃいます。どのようにコミュニケーションを取っていますか?

【丸山院長】新宿や新大久保が近く国際色豊かな地域なので、外国籍の地域住民やビジネスマン、旅行者が多いです。そのため当院では、英語に堪能な看護師を配置しています。受付で十分な情報収集を行い、診察後のフォローも丁寧なので診療がとてもスムーズで助かりますし、患者さんの安心感は大きいですね。自動翻訳機器も導入し、フランス語、中国語、韓国語など30ヵ国以上の言語にも対応できる体制を整えています。今後はスタッフ全員で患者さん対応の底上げを図っていきたいです。
【宮澤先生】当院のホームページ上に「お問い合わせ」欄があります。母国語で相談いただけるので、ぜひご利用ください。
30年後の健康に意識を向け、働き世代も気軽に相談を
外来で診療される先生方、それぞれの印象をお聞かせください。

【宮澤先生】丸山院長は腎臓内科の専門なので、痛みを抱えた生活習慣病のある患者さんなどについて気軽に相談できて本当に助かります。また、患者さんだけでなくスタッフにもきめ細かい気配りができる方です。一方、伊東先生はユーモアいっぱいの面白い先生。患者さんの症状について相談したい時も気軽に応じてくれて頼りにしています。
【丸山院長】宮澤先生は、患者さんに対するやわらかい接し方に安心感があります。痛みを抱えた患者さんは、話しているだけでホッとするのでは。内科の患者さんの痛みに投薬で対応できない時は宮澤先生にブロック注射のご相談をすることもありますね。当院は経験豊富な医師がそろい、担当する患者さんの症状について相談や紹介し合う連携がスムーズな分患者さんのメリットも大きいと自負しています。
丸山院長は、どのような経緯で院長に就任されたのですか?
【丸山院長】私は、腎臓内科を専門としつつ、慶応義塾大学病院や東京大学医学部附属病院の臨床研究推進センターで、新しい治療法の実用化の支援、推進に長年携わってまいりました。その過程で、治験にも積極的に取り組んでまいりました。当院は主に治験を実施するクリニックだったのと、当院の所属する慶幸会の理事長で八王子のピーワンクリニックの院長でもある降旗謙一先生には大学病院時代からたいへんお世話になっていたこともあり、4月から当院に着任しています。これからも外来診療に力を入れ、住民や周囲のビジネスマンが気軽に来られるかかりつけ医になれるように地域医療に貢献し、同時に世界水準の治験にも力を入れていきたいと考えています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

【丸山院長】働き世代の方は特に健康に気をつけていただきたいですね。健康診断で「メタボリックシンドロームです」と言われても仕事が忙しくて放置してしまう方が少なくありません。人生100年時代、20年後、30年後の健康にも意識を向けて早めに受診しましょう。
【宮澤先生】当院は予約制で、時間どおりに来院いただければ速やかに診療ができて、お会計までスムーズです。診療科が多くそれぞれ専門性が高いので、幅広い症状をカバーできるのも大きなメリット。東新宿駅、新大久保駅、西武新宿駅などから徒歩圏内でアクセスも良好です。スタッフ一同、皆さんをお待ちしております。