富口 直樹 院長の独自取材記事
とみぐち歯科
(茨木市/茨木駅)
最終更新日:2024/11/08

茨木駅から徒歩2分というアクセス至便な場所にある「とみぐち歯科」は、20年以上もの間、地域住民の歯の健康を支えてきた。院内は待合室を囲む暖色のソファーがあり、幅広い世代がリラックスできる雰囲気だ。院長の富口直樹先生は大阪大学歯学部卒業後、大阪市内の歯科医院で経験を重ねてきた。特に審美補綴やインプラント、噛み合わせ治療などの診療経験が豊富だ。さらに東洋医学や栄養学など全身の健康に関しても学びを深め、「患者さんのお口から健康に導きたい」との意欲を燃やす。そんな勉強熱心な富口院長に、同院の特徴や患者への思いを聞いた。
(取材日2024年10月16日)
親しみやすさとクオリティーが両立する歯科医院へ
地域の様子と患者層を教えてください。

ここ茨木駅周辺は、2015年に大学の新キャンパスができたことで若い人が増え、駅前の雰囲気や街並みが大きく変わったのを感じています。当院へは、小さなお子さんからその親御さん、ビジネスパーソン、ご高齢の方まで幅広い層の方がいらしゃいます。バス路線が発達した地域なので、近隣はもちろん山手台のニュータウンエリアからいらしゃる方も多いですね。ありがたいことにインターネットで情報を見て来られる方も。当院は一般的な虫歯治療から予防ケア、審美歯科、インプラント治療、矯正歯科、入れ歯、ホワイトニングなど幅広く診療を展開しています。
富口院長が歯科医師をめざした理由と、ご経歴を伺います。
実はもともと機械の設計に興味があり、工学部をめざしていました。一方で、親戚には歯科医師や医師が多く、親から「歯学部も受けてみたらどうか」と勧められたのです。蓋を開けてみると歯学部しか受からず、何かのご縁だと受け取り、歯科の道を歩むことになりました。大阪大学歯学部で歯科全般を学ぶ中で、審美補綴やインプラント治療、噛み合わせ治療などへの関心が強くなりました。それらの専門性を高めるべく、卒業後はご縁のあった大阪市東住吉区の森本歯科医院の森本恭司先生のもとで勤務医としてスタートしました。特に注力して学んだインプラント治療は、歯科口腔外科や噛み合わせ、審美面、歯周病などを熟知していないと精度が高められない領域です。試行錯誤しながらも、5年間全方位的に技術を磨きました。森本先生には、技術はもとより歯科医師の心構えに至るまですべてを教えていただき、今でも人生の師として随所で学ばせていただいています。
開業の際に決意したことを教えてください。

連日多くの患者さんが訪れる前職の歯科医院で、副院長を務めさせていただいた後、満を持して自分の歯科医院を構えることになりました。開業にあたり、まずは親しみやすくて気軽に相談ができるような雰囲気にしたいと思いました。一方で、どうせやるならば他に負けないくらいのクオリティーの治療を提供できる歯科医院をめざそうと考えました。ですので、開業以来、歯科用CTや口腔内カメラなどの機器や設備は常に先進のものをそろえるとともに、自分の技術のアップデートにも努め、他院で断られたような方の治療も積極的に引き受ける姿勢で取り組んできました。今後も、歯のことなら何でもご相談いただけるような歯科医院でありたいと願っています。
患者を自分の家族だと思って親身に治療を考える
診療で心がけていることを教えてください。

患者さんを常に自分の家族だと思って接しています。つまり、自分と血のつながった親・兄弟だと思って親身に治療を考え、自分がされたくないことは決してしてしません。これは森本先生から学んだことなのですが、私のモットーにもなっています。さらに、患者さんの性格や考え方、予防の意識などはそれぞれなので、心がけることもまったく違ってきます。一人ひとりのお悩みに柔軟に寄り添いながら、オーダーメイドの治療に努めています。
インプラント治療の特徴を教えてください。
当院では私が品質・精度・安全性において信頼を置いている、国内メーカーのインプラントを使用しています。また、治療の際は痛みや腫れの軽減のために、歯茎を切る部分を極力少なくし、減菌・消毒を徹底するなど、できるだけ侵襲性の低い方法を用いています。さまざまな経験に基づいた治療を行っていますので、今までインプラントができないと断られていた方でもぜひご相談いただければ、と思います。
予防ケアについても力を入れているそうですね。

はい。もともと茨木市はデンタルIQが高い人が多く、総入れ歯などの義歯率も低いように感じます。当院に通われている患者さんには、治療後も末永く口腔の健康を保っていただけるよう、積極的に予防ケアを呼びかけています。その取り組みの一つとして、患者さんがチェアに座られた後、待ち時間を活用してスタッフが丁寧に歯磨きをして差し上げます。治療もしやすくなりますし、何より患者さんにとって「こんなにきれいにしてもらえたなら、自分も頑張ろう」というモチベーションになるのではないでしょうか。今では、定期的にクリーニングと歯磨きの指導を受けにいらっしゃる方が増え、好循環が生まれていますね。スタッフもとても前向きに取り組んでくれていてありがたいです。クリーニングでは歯石取りはもちろん、場合によっては、麻酔をしたりエックス線検査で確認したりしながら行う歯周ポケット内部の歯石取り(SRP)なども行います。
その他の治療についてはいかがでしょう。
お子さんの治療においては、私もスタッフも子どもが好きなので、和やかな雰囲気で進めています。とはいえ単に楽しいだけではなく、自分の子ども時代の経験から、しっかりと治療を行い健全な状態へ導いてくれる、ついていきたくなる先生をめざしていますね。ありがたいことに「先生のところに行きたい」とおっしゃってくれるお子さんが多いんですよ。また、歯科口腔外科の領域は長年研鑽を積んできたので、親知らずの治療においては難症例でも対応できると自負しています。「大きな病院に行かないと難しいのでは」と思われる方も、ぜひ一度ご相談いただければと思います。
患者に学びを還元することで、口からの健康を願う
歯科以外にも学びを深められたと伺っています。

健康な体づくりに関しては何でも興味を抱き、菜食主義やマクロビオティックなどの栄養や東洋における鍼灸、カイロプラクティックなど今まで独学で学んできました。例えば、噛み合わせ一つとっても、栄養の摂取や全身の健康との関連があるのです。ですので、特に噛み合わせの不具合がある方や成長過程にあるお子さんなどに対し、歯科治療とともに、必要であればご本人に栄養や全身の健康についてのアドバイスをすることもあります。当院に通われる皆さんがお口の中から健康になっていただけたら、と願っています。
ところで先生のご趣味は何でしょう。
もともと工学部を志望していたくらいですから、車いじりをすることが大好きなんです。面白いことに、矯正歯科の手技などが車の修理に生かされるケースもあるんですよ。それと、実は歯科の専門書などは自宅ではなく、当院にたくさん置いてあるんです。普段は読む時間が取れないので、休みの日には大好きな車に乗って当院に来て、勉強して、また車で帰って。そうやってリフレッシュしながら取り組んでいますね。
最後に地域の方へメッセージをお願いします。

これまで大学の後輩の受け入れなども随時行ってきましたが、今後は一層後進の育成に力を入れていきたいと考えています。また現在、子ども食堂のスポンサーとなり、地域の子どもたちのお口や全身の健康のために陰ながら支援をしています。一方で、歯科医療が昔と比べてとてもレベルが高くなってきていること、歯科と医科の境が良い意味でなくなってきていることをぜひ知っていただけたらなと思います。例えば、歯科治療において、局所麻酔の使用や外科処置などを行う上で、全身疾患の把握は欠かせません。私も問診時に患者さんのお薬手帳を見て服薬の状況を確認するなど細心の注意を払っています。また、障害がある方に対してはそれぞれの障害に対する知識も必要です。そのための勉強を、こちらは一時も怠りませんし、今後もあらゆる方面から皆さんの健康のサポートをしていきたいと心より願っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/88万円~、インプラント治療(上部構造含む)/27万5000円~、ホームホワイトニング(1本)/ 3300円~、セラミックを用いた補綴治療(クラウン)/6万6000円~