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大川 毅 院長の独自取材記事

おおかわ皮ふ科クリニック

(堺市西区/上野芝駅)

最終更新日:2023/10/10

大川毅院長 おおかわ皮ふ科クリニック main

上野芝駅からすぐ。医療ビルの1階にある「おおかわ皮ふ科クリニック」。佐賀大学医学部皮膚科学教室で長く助教を努めた後、2012年に地元、堺市へ戻り開院した大川毅(たけし)院長。優しいまなざしで患者の話をじっくりと聞くタイプで、言葉数は少ないが、診療への信念と患者への愛情が感じられる。アトピー性皮膚炎や手湿疹、はしか、とびひなどの身近で一般的な皮膚の症状から、乾癬、水疱症、膠原病、皮膚腫瘍などの難しい症例にも対応してくれる。「すべては患者さんのためです」と笑顔の大川院長に、診療で心がける事柄から、素顔がわかるプライベートな話までじっくりと聞いた。

(取材日2023年9月7日)

大事なことこそ、あえて言葉数を控えて伝える

落ち着いた内装で居心地が良くて、来院しやすい雰囲気ですね。

大川毅院長 おおかわ皮ふ科クリニック1

患者さんが来院し診察を受けて帰られるまで、ずっと気持ち良く過ごしていただけるように、いろいろと工夫を凝らしています。まず入り口は段差を避けて、長めのスロープを設けています。トイレまで院内のすべてがバリアフリーですので、車いすのままで受診が可能です。内装は白い壁に明るめの茶色をアクセントにして、照明はあえて少し落としています。これは肌の具合が悪くて来院される患者さんが、診察前に他の人の視線で嫌な気持ちになってしまわないように、と考えたからです。一昨年にはキッズスペースだった場所を待合スペースに改築し、待合室自体を少し広げました。美容皮膚科の受診が増えたため、奥の専用スペースも充実を図り、個室でカウンセリングと施術が受けられるようにしました。

患者層や多い症状についても伺います。

当院は一般的な皮膚科の症状から、内科的な疾患まで幅広く診させていただいています。年齢はバラバラで、各世代の方が来られます。中でもニキビなどの肌荒れやアトピー性皮膚炎、手荒れなどのかゆみを訴える方が多くいらっしゃる印象です。最近増えてきているのは、掌蹠膿疱症といって、手のひらや足の裏に繰り返し発疹ができる皮膚の病気です。症状に合わせて飲み薬や塗り薬を処方するほか、紫外線療法も新しく導入しましたので、気になる方はご相談いただければと思います。肌の赤みにも対応できるので、ニキビの治療にも用いています。当院は完全予約制というわけではありませんから、何か気になることがあれば、その日に直接ご来院いただいて大丈夫です。どうぞ気軽にお越しください。

患者さんと接する上でどのようなことを心がけていますか?

大川毅院長 おおかわ皮ふ科クリニック2

患者さんのお話しをよく聞くように心がけています。例えば、お薬の処方が不安で質問される方には、どういうことが不安なのかをじっくりと伺って、納得して薬を飲んでいただけるように努めます。私に話すことで、不安が少しでも減ればうれしいとも思います。私はあまり口数が多いほうではありません。そのために、説明が足りないと感じる患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、そこにも実は私なりの考えがあります。たくさんの説明をし過ぎてしまうと、ポイントがぼやけてしまって、患者さんの記憶に残りにくくなってしまうからです。患者さんのお話はよく聞き、こちらはポイントを押さえて話すように気をつけています。

一般皮膚科と美容診療の両輪で患者の悩みに応える

皮膚科の治療で大切なことや受診のアドバイスはありますか?

大川毅院長 おおかわ皮ふ科クリニック3

皮膚科の治療は継続が大事です。ニキビ治療についても、お薬を塗ったらすぐに治療が完了すると思われる人が多いのですが、ある程度時間はかかるものと理解していただきたいですね。ステロイド剤を敬遠される方も時々いらっしゃいます。本当は心配には及ばないのですが、治療を継続していただくことが優先ですから、別のお薬で対応するようにしています。そのあたりは、長年の経験が役に立っていると思います。症状によっては1ヵ月、2ヵ月、人によっては半年に1度の通院でもいいとお伝えしています。通院が患者さんの負担になるほうが良くありませんから、相談しながら一緒に治療していければいいと思っています。

美容医療にも注力されていますね。何かきっかけがあったのでしょうか?

開院当初から、「しみのケアはできませんか?」と聞かれることが多く、患者さんの要望の高さを感じていました。またニキビなどの治療においても、保険で治療したい方と、より選択肢を増やすために自費で治療したいという方がいらっしゃいます。患者さんからリクエストがあるのに「わかりません」ではいけないな、と思ったことがきっかけですね。患者さんの要望に合わせてその都度、必要な機器を導入し、スタッフも増員し、今の状態になっています。取り扱うメニューは脱毛やしみのケアといった、スタンダードな診療です。いわば美容診療の入門編のような場所ですから、「美容診療は初めて」という方にも敷居が低く、受診していただきやすいと思います。

美容診療の流れを教えてください。

大川毅院長 おおかわ皮ふ科クリニック4

まず専任の担当者が、個室のカウンセリングルームでお話を伺います。その後、機械を用いて肌の状態を確認しながら、治療メニューを組み立てて、変化を確認しながらゆっくりと進めていきます。担当者は常に私と連携しており、不安な症状やトラブルが起きる前に、対応できるようにしています。過去に他院でレーザー治療を受けた方が来院されたり、アトピー性皮膚炎の患者さんから脱毛の相談を受けることもあります。一般皮膚科診療と美容診療の両方が受診できると、患者さんも安心だと思いますし、肌にトラブルや不安を抱えていらっしゃる方たちの受け皿になれればいいと思っています。

研究者から医師の道へ。培った豊富な経験が糧となる

研究者から医師に転身された、先生のご経歴もユニークですね。

大川毅院長 おおかわ皮ふ科クリニック5

はい。鹿児島大学理学部生命科学科を卒業後、東京大学大学院で発生生物学の研究に没頭していました。しかし、23歳の時に研究に悩み、そこから医師の道へと方向転換しました。皮膚科を選んだのは、とても魅力的な教授との出会いがあったことと、手を動かせる外科で仕事をしたかったからです。佐賀医科大学(現:佐賀大学医学部)の附属病院では、全身大やけどで運ばれてきたお子さんを、12時間ぐらいかけて手術したこともありました。同大学は内科について学ぶことも義務づけられていましたので、内科的な素養も身につけることができたのが良かったですね。さまざまな領域の皮膚疾患を経験しながら、膠原病、皮膚アレルギー性疾患、脱毛症、各種腫瘍、外傷の症例を数多く診療。手術も壊死性筋膜炎といった大がかりな手術までを手がけることができたことが、今の私の糧になっていると思います。

院内に楽器のモチーフがたくさんありますね。猫をマスコットにもされていますが、お好きなのですか?

バイオリンは子どもの頃から弾いて育ちました。弦楽器の音が好きで、佐賀に居た頃にチェロを始めて、今ではビオラも弾きます。毎日の練習が日課でして、診療を終えて家に帰り、夕食を食べた後に「ララー」と単音を弾くだけで、楽しいんですよね(笑)。今秋は友人の誘いで、奄美大島まで演奏会へ行ってきます。また、子どもの時から猫も飼っていました。堺へ戻ってきた時に庭へ迷い込んだ猫を飼い始めたこともあります。当院がマスコットにしている黒と白の猫は、その子の次の2代目です。やんちゃな男の子たちで、私が朝食を食べ終わる時間を見計らって外へ行きたがるので、首にリードをつけてやって、一緒に庭を散歩するのも日課になっています。

では最後に今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

大川毅院長 おおかわ皮ふ科クリニック6

皮膚の症状は、早く対応するに越したことはありません。皮膚科の疾患に対する治療の選択肢もどんどん増えていますので、ぜひ早めの受診をお願いしたいですね。当院では一般的な皮膚科の症状から、足爪の悩みやたこといった軽度の皮膚症状もしっかりと診させていただきます。「こんなことで受診していいのかな?」と悩まずにまずは来院してください。皮膚の専門家の立場から地域の皆さんのお悩みを解決し、QOL(生活の質)を上げるお手伝いをこれからも続けてまいります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

医療脱毛/脇1回5000円~、しみのケア1ヵ所6000円~、ニキビ治療(自費)/1回5500円~

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