鳥塚 健太郎 理事長の独自取材記事
とりづか歯科医院
(新座市/志木駅)
最終更新日:2026/10/15
「自分が学んできた歯科技術を、地元の志木で還元したい」。鳥塚健太郎理事長がそのような思いで2012年に開院した「とりづか歯科医院」は、志木駅から徒歩1分のビルにある。7階は一般歯科、3階は小児歯科、2階は予防歯科と目的別に分かれている。会社勤めの人も無理なく治療に通えるよう一般歯科は平日夜9時まで、土日も診療を行っている。小児歯科フロアは「デンタルキッズタウン」というテーマパーク型。子どもたちは遊び心あふれる空間に楽しく通い、歯の知識と健康を身に着けることがめざせる。同院が最も大切にしているのが全世代への予防歯科。患者が虫歯や歯周病を発症させず、生涯口腔内の健康を守れるようにすることをめざしている。「生まれ変わっても歯科医師になりたい」と語る鳥塚先生に、診療理念を中心に話を聞いた。
(取材日2026年9月7日)
患者の利便性を考え、目的別の3フロアを設置
クリニックの特徴を教えてください。

2012年の開院当初は7階の一般歯科フロアのみでしたが、患者さんから子どもも診てほしいというご要望をいただき、2017年に3階に小児歯科フロアを、2021年には2階に予防歯科専用フロアを増設しました。患者さんの年齢層は0歳児から90歳代と幅広いですね。特に多い世代は小児です。開業から10年以上たち、患者さんのデンタルIQが高くなったことと、お子さんの虫歯が大きく減少したことが大きな変化ですね。当院では、虫歯や歯周病の予防に力を入れているため、定期検診の患者さんが最も多いですね。診療については、1枠に1人とし、なるべくお待たせしないように努めています。さらに開院当初から一般歯科は平日は夜9時まで、土日も診療を行っています。歯科治療は一度で終わるものは少なく、例えば根管治療などは毎週通っていただく必要があるため、患者さんが仕事が終わってから通えるよう環境を整えています。
予防歯科を大切にされていらっしゃいます。
口腔内が健康な人は、生涯の医療費が少ないといわれており、口は健康の入り口であると考えています。以前訪問診療も経験しましたが、歯を失って食べられなくなり一気に体が衰えるご高齢の方を多く診てきました。私の専門はインプラント治療なので、歯周病で歯を失った患者さんを多く診療しています。これらの経験を通し、歯科医師として最も重要なことは、患者さんが歯を失わないための方法の指導だと実感したのです。まずご自分の口の中を知っていただき、口腔内の健康を守るために何をしたらいいのかをお教えし、ご自分で実行できるように指導を行っています。病気を予防するために健康診断があるように、虫歯や歯周病を防ぐために予防歯科があります。患者さんが口腔内に関心を持ち、ここに来たいと思える場所が必要と感じ、予防歯科フロアを増設しました。当院の定期検診は3〜4ヵ月毎の方が多く、この間隔なら皆さんケアへの意欲が維持できると思います。
小児歯科フロアは遊園地のようですね。

3階は「デンタルキッズタウン」という名称の小児歯科フロアです。子どもたちが楽しく通え、お金についてなども学んで成長できるテーマパークのような仕組みとなっています。テーマパークの設計を手がけた会社に設計を依頼したので、随所に工夫のある遊び心あふれる空間となっています。歯が痛いから歯科に行くのではなく、お子さんが行きたがるから行くという空間をめざしたためか、当院に来るお子さんで泣く子はほとんどいませんね。子どもたちが楽しく歯のケアを学べるように、お子さんの成長に合わせた30分の歯磨き訓練も行っています。子どもの頃から歯の健康について知識をつけ、自ら進んで定期通院し、生涯を通して歯の健康を守ってほしいと思います。
全世代の予防歯科に注力し、生涯の歯の健康を守る
力を入れている診療についてお聞かせください。

やはり予防歯科ですね。開業して14年がたち、当初70代だった患者さんの中には90代となった方もいらっしゃいます。当院では、ご高齢になってもご自分の歯でしっかりとお食事できる口内環境を維持するため、定期健診の際にケアの方法をお伝えしています。また小児の予防歯科はとても重要です。子どもの歯の成長は12、3歳位で永久歯列となるまで、乳歯列期、混合歯列期という時期を経ますが、その間に虫歯や歯周病にならないことが大切です。一度できた虫歯は治療後も同じ場所にできることが多いため、大人の虫歯は再治療のケースが多いのが特徴です。しかし子どもの内からきちんと歯科通院を続け16歳くらいまで虫歯ができない状態をめざすことで、大人になってからの虫歯のリスク低減につながります。子どもたちに予防習慣を教え、生涯歯の健康を守ってもらうことは明るい未来につながります。小児歯科とは予防歯科の原点だと考えています。
患者さんと接する時に心がけていることは何ですか?
歯科医師と患者のどちらが偉いということではなく、患者さんとの対等な関係を大切にしています。歯科医師と患者が同じ目線に立ち、きちんと治療計画を立てることが当院の特徴です。当たり前のことですが、治療については保険治療、自由診療ともにすべての治療方法をお話し、それぞれの治療のメリット、デメリットについてもきちんと説明を行います。その上で患者さんにご希望の治療方法を選択していただいています。
スタッフさんとのチームワークが良いそうですね。

現在50人以上のスタッフがおり、当院はスタッフの働きに支えられているのでいつも感謝しています。数年前には彼女たちが長く働けるように、子どもを預けて仕事ができる環境を整えました。スタッフが安心して仕事に専念できることは、良い治療につながり患者さんに喜んでもらえる結果を生むのです。当院は平日お仕事をされている方も治療が受けられるよう土日も開院し、一般歯科では平日は夜9時まで診療を行っています。医院側は大変ですが、スタッフたちは患者さんの口腔内の健康を守りたいという私と同じ思いで治療に向き合ってくれています。また日々多くの患者さんの処置を行うことで、スタッフ自身も5年後、10年後に経験値に差が出てスキルが身につきます。スタッフたちには将来に向けスキルと自信をつけてほしいと思っています。
地域に育てられた恩を歯科治療と社会貢献で還元
印象深いエピソードなどはありますか?

小学生の時から通院している患者さんが、大学進学、就職、結婚と成長されていき、最近出産して赤ちゃんを連れてきました。当院は3世代で通われる患者さんは多いのですが、子どもだった患者さんが成長して、赤ちゃんを連れてきた例は初めてでしたので感無量でした。今後そういう例が増えていくとうれしいですね。当院に通うお子さんの中には、将来は歯科医師になりたいという子もいます。当院に通院するお子さんが成長したあかつきには、ここで一緒に仕事ができる、そのような未来がかなったら、歯科医師冥利に尽きますね。
歯科医師をめざした理由は何ですか?
父が歯科技工士だったので、幼い頃から父が入れ歯や義歯を作る姿を見てきた影響は大きいと思います。父に似たのか私も手先が器用で、義歯作りには自信があります。余談ですが趣味はレザークラフト製作で、小物や財布など身の回りの物は手作りしています。そのような意味でも歯科医師は天職で、生まれ変わっても同じ仕事に就きたいですね。弟も歯科医師で当院で一緒に働いています。弟とは仲が良く、なんと幼稚園から大学まで同じで、さらに学校の部活まで一緒でした(笑)。専門は兄弟で異なり、私がインプラント治療、弟が虫歯や歯周病治療です。難しい症例は、弟と相談して取り組んでいます。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

開院して14年、この志木の人たちに支えられて当院は育ったので、その恩返しをしたいです。歯の治療で地域の皆さんの口腔内の健康を守ることはもちろんですが、歯科治療以外にも地域貢献をしていきたいですね。現在、子ども食堂の開設、就労支援、社会福祉支援などを行っています。患者さんに当院を選んでいただいたことの恩返しとして、地域の人々が必要とする場所の提供や、雇用の創出などの取り組みを続けていきたいですね。また歯科も結局は人対人なので、ご自分に合う歯科医師を選び、かかりつけにすることが大切です。同じ歯科医院に通うと、エックス線やカルテなどでその患者さんの口腔内の歴史がわかるので、痛みが生じた時に適切な対応につながります。ご自身のケアと定期検診で大切な口腔内の健康を守ってほしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント/35万円~、矯正/小児40万円程度 成人80万円程度
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

