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豊田 正仰 院長の独自取材記事

とよだ歯科医院

(熊本市東区/健軍町駅)

最終更新日:2022/10/07

豊田正仰院長 とよだ歯科医院 main

熊本市東区花立エリアの住宅街。曲線が目を引く建物が「とよだ歯科医院」だ。豊田正仰(せいぎょう)院長の母が開業し、2014年に豊田院長が継承。30年以上の長い歴史を持つ。患者とのコミュニケーションを大切に、できるだけ歯を残す治療を心がけ、地域住民の歯と口腔の健康づくりに貢献している。厚生労働省の「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」であり、かかりつけ歯科医院として、スタッフや歯科医療提供の体制も整えている。「お口の中の状態が改善して、患者さんに『ありがとう』と感謝していただけたらうれしい」とにっこり笑う豊田院長。和やかな雰囲気の中で、診療方針や注力している治療などについて聞いた。

(取材日2022年8月31日)

自分が受けたい、家族に受けさせたい治療を患者にも

患者層と多い主訴について教えてください。

豊田正仰院長 とよだ歯科医院1

年齢層は20代から70代くらいまでで幅広いですね。近くにお住まいの方が中心ですが、天草市など遠方から来られる患者さんもおられます。主訴は、虫歯、歯の痛みを中心に、歯周病、親知らずの抜歯、矯正などさまざまです。30代から50代くらいの女性は、ちょうど子育てが一段落して、歯や口元をきれいにしたいと思われる年代のようで、審美歯科を希望される方が目立ちます。ご高齢の方では、入れ歯の作り直しや調整をされる方が多いです。最近は、セカンドオピニオンを求めて来院される方も増えてきました。

こちらは、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」だそうですね。

「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」は、厚生労働省が定めた特定の施設基準を満たした歯科医院です。施設基準には、医療スタッフや医療提供環境の体制が十分であること、他の医療機関との連携体制が確立されていることなどがあります。例えば、装置・器具類の整備では、自動体外式除細動器(AED)、パルスオキシメーター、酸素供給装置、血圧計、救急蘇生セット、歯科用吸引装置の保有が要件で、当院ではこれらすべてを備えています。「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」であるということは、歯科検診や予防を通じて、皆さんの健康にかかりつけ歯科医院として貢献するための基準を満たしているということです。スタッフ一同、質の高い歯科診療を提供するために全力で診療に臨んでいますので、安心してお越しいただければと思います。

こちらの診療方針をお聞かせください。

豊田正仰院長 とよだ歯科医院2

自分が受けたい、自分の家族に受けさせたい診療の提供を心がけています。自分や自分の家族だったらどうするかを常に考えながら、お一人お一人に合った治療法を提案しています。そのために重視しているのがカウンセリングです。具体的な流れとしては、最初にエックス線写真や口腔内写真など資料を撮り、その後、口腔内の状況をご説明し、複数の治療法を提案。治療法が決まったらどのような順序で進めていくのか確認し、本格的な治療に入ります。決めるのはあくまで患者さんですから、ご要望などあればどんどんお話ししていただけるとうれしいです。また、治療においては、できる限り歯を削らず、抜かず、神経を取らず、歯を残すことを基本にしています。虫歯や歯周病が悪化した場合、これらの処置が必要になることが多いのですが、それによって歯は弱くなってしまうからです。当院では、新しい技術を用いて、なるべく歯を残す治療をめざしています。

技術と経験を生かし、根管治療や親知らずの抜歯に注力

特に力を入れている治療はありますか。

豊田正仰院長 とよだ歯科医院3

最近力を注いでいるのは、根管治療ですね。虫歯が悪化すると、虫歯の原因菌が神経や血管にまで達するため、根管治療が必要になりますが、根管治療は治療後に悪化して再治療をしなければならないことが少なくありません。再治療を防ぐために、当院では、約20倍まで拡大して見ることができるマイクロスコープ(歯科顕微鏡)を用いて、精密な治療をめざしています。もう一つ力を入れているのが、親知らずの抜歯です。大学で口腔外科を専攻していた経験を生かして、僕自身が行っています。時間に余裕があって患者さんの状態も問題なければ、その日のうちに抜歯することも可能です。

歯科医師をめざされたきっかけをお聞かせいただけますか。

両親の影響が大きいですね。父母ともに歯科医師で、40年くらい前に現在の宇城市豊野町で開業し、僕はそこで育ちました。小学校5年生の時にこちらの熊本市東区花立に引っ越して、母が「とよだ歯科医院」を開業したんです。母は子育てをしながら「歯科治療で地域の皆さんのお役に立ちたい」と、地域に根づいた診療を提供していましたね。そんな両親の背中を見て育ったことに加えて、両親から「手に職をつけたほうがいい」と助言をもらい、医療の道をめざすことにし、福岡歯科大学に進学したのです。

大学時代から院長就任までの経緯を教えてください。

豊田正仰院長 とよだ歯科医院4

大学では勉強する傍ら、バスケットボール部に入って練習にも打ち込みました。卒業後は福岡歯科大学附属病院(現・福岡歯科大学医科歯科総合病院)口腔外科に入局し、3年間歯科口腔外科分野の勉強させていただいた後、当院に歯科医師の1人として加わりました。母とともに診療する一方で、週1~2回、師と仰ぐ先生のもとでお手伝いをしながら学ばせていただき、経験を積みました。そして、2014年に院長を継承。いったん休業して建物を一から建て直し、再開業した形になります。

患者と良好な関係を築けていることがうれしい

歯科医師になって良かったと思われるのは、どのようなときですか。

豊田正仰院長 とよだ歯科医院5

患者さんといいお付き合いができていると実感できたときでしょうか。例えば、ご自分の歯のことで悩まれていた患者さんが、審美的な治療を受けられてとてもスッキリとして笑顔になってもらえたら、いい付き合い方ができているのかなと思うんです。また、2世代、3世代にわたってご家族で通院していただけるのもうれしいことですね。例えば、おばあちゃん、お母さん、娘さんと3世代で通ってくださっている、その娘さんが今年、高校生になられたのですが、ご家族の歴史を見せていただいているようで感慨深い気持ちになりました。もともと僕の母が話し好きで、患者さんたちとしっかりとコミュニケーションを取っていたようなんです。今、地域の皆さんに親しんでいただいているのは、母のおかげもあると思いますね。

かかりつけ歯科医院を探している人へメッセージを頂けますか。

多くの方にとって、歯科医院は行きたくないものですよね。僕も早く治療を受けなければならないと思うのに、重い腰がなかなか上がらなかった経験があります。ただ、高齢化社会の中で、自分の歯で噛んで食べることはとても重要で、そのためにはお口の中を健康に保っておくことが欠かせません。歯科医院に行ったからといって、必ずしも治療を受けなければならないわけではなく、お口の中の状態を知るだけでも十分に価値があると思うんです。ですから、初めは軽い気持ちで足を運んでみてはいかがでしょうか。

最後に、今後の展望をお聞かせいただけますか。

豊田正仰院長 とよだ歯科医院6

今たくさんの患者さんにお越しいただいていますので、その方々に寄り添って治療を続けていきたいと思っています。頑張るところは頑張って、でも、自分の健康も大切に、バランス良く仕事をしていくのが理想です。近い将来の展望としては、訪問診療部門の立ち上げを予定しています。今まで通ってくださっていた患者さんが高齢になって通院が難しくなるケースが増えていて、そういう方々を訪問診療で支えたいと思っているのです。新しいチャレンジになりますが、地域の皆さんのご要望にさらに応えられる歯科医院をめざして取り組んでいきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/49万5000円~、審美歯科(セラミックインレー)/4万9500円~、マイクロスコープを用いた根管治療/5万5000円~

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