健診での「要再検査」を放置しない
糖尿病は早期発見・治療が肝心
徳井内科クリニック
(横浜市西区/横浜駅)
最終更新日:2025/02/14


- 保険診療
日本人の5人に1人は罹患しているともいわれている糖尿病。健康診断で血糖値やヘモグロビンA1cが「要再検査」となるのは珍しい話ではないが、忙しい毎日の中で放置したままの人もいるだろう。しかし「一度でも異常値が出たら糖尿病専門のクリニックを受診してください」と注意を呼びかけるのが「徳井内科クリニック」の徳井幹也理事長だ。糖尿病を専門とする3人の医師が在籍し、基幹病院と同等レベルの検査機器も備える同院。一人ひとりのライフスタイルに応じたきめ細かな血糖値のコントロールを「続ける」ことを何よりも大事にしている。糖尿病とはどのような病気なのか、検査方法や治療内容について徳井理事長に詳しく聞いた。
(取材日2025年2月21日)
目次
糖尿病は動脈硬化から脳疾患や心疾患を引き起こすリスクも。専門とするクリニックで適切なコントロールを
- Q糖尿病とはどのような病気なのでしょうか。
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A
▲日本糖尿病学会糖尿病専門医の資格を持つ徳井理事長
文字どおり、尿に糖が出る病気だと思っている方も多いのですが、それは少し違います。糖尿病とは血糖値が正常にコントロールできなくなり慢性的な高血糖状態になり、動脈硬化によるさまざまな合併症を起こす病気です。動脈硬化は加齢に伴い誰にでも起きますが、糖尿病では細小血管にまで影響します。このため、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害という特有の合併症が引き起こされるのです。これらの三大合併症のほかにも、命に関わる脳疾患や心疾患にも注意しなければいけません。糖尿病では細小血管だけではなく脳や心臓などの大血管の動脈硬化も進展させて、健康な人よりも脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなってしまうからです。
- Q糖尿病の検査はどのような方法で行いますか。
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A
▲即日結果が出ることによりスピーディーな治療を提供
血液検査で血糖値とヘモグロビンA1cを測定します。ヘモグロビンA1cとは直近2ヵ月から2ヵ月半の間の血糖の平均値を反映する値です。一般的な内科では血液検査は外注していて、検査結果が出るのは早くても翌日。一方、糖尿病専門のクリニックなら院内の検査機器を用いて10分程度で結果をお伝えできると思います。ただ早いだけではなく正確性こそ大事なので、当院では基幹病院と同等レベルの機種を導入しました。ヘモグロビンA1cが正常値とのボーダーラインだった場合は、糖代謝機能を調べる糖負荷試験を実施。まだ糖尿病予備軍なのか、すでに動脈硬化が進行しているリスクが高いのかを見極め、必要に応じて治療を開始します。
- Q糖尿病には自覚症状があるのでしょうか。
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A
▲「一人ひとりに合ったオーダーメイド医療」の提供をめざす
重度の糖尿病だと、倦怠感、口渇、多飲、多尿が見られることもありますが、ほとんどの方に自覚症状はありません。だからこそ、健康診断や人間ドックで血糖値やヘモグロビンA1cが要再検査となったら糖尿病専門のクリニックを訪ねてください。基準値は各施設によって異なり厳し目に設定されていることも多く、印がついたからといって即糖尿病というわけではありません。ただ「昨年も何もしなくて平気だった」と何年も放置していると、あるとき急に悪化してしまいます。一方、軽度な異常のうちに受診して適切にコントロールしていけば、翌年の健康診断では正常値に戻すことも十分めざせます。
- Qこちらではチーム医療で糖尿病治療を行っているそうですね。
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A
▲信頼が厚いスタッフが在籍していると話す
糖尿病の治療は選択肢が多く、専門とする医師3人で相談しながらより良い方法を模索できるのは強みといえるでしょう。管理栄養士も2人在籍し、糖尿病治療において重要な栄養指導を20分から30分かけてじっくりと行うことも可能です。運動指導では医師と看護師で有酸素運動を指導していますが、膝や腰の痛みを抱えるご高齢の方も多いので「無理なく続けられるように」ということを大切にしています。食事管理と運動指導だけで改善が見込めない場合は服薬やインスリン注射もしなくてはいけません。当院の看護師はいずれも糖尿病に詳しく、患者さんやご家族への指導にも慣れているのでご安心ください。
- Q糖尿病は治るのでしょうか。予防はできますか?
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A
▲日常生活上の注意点や食事についてもアドバイスする
糖尿病は風邪のように治るものではありませんが、不治の病とも違います。早期に発見して血糖値を正常にコントロールすることを続ければ、100歳まで生きることも夢ではありません。「一病息災」ともいわれますが、糖尿病の管理を通じてコレステロールや血圧も見ていくので、心疾患や脳疾患の予防にもなります。糖代謝異常の起こしやすさは、遺伝的な体質にも左右されるので、家族歴がある方は注意するようにしましょう。糖尿病予防のためには主食の糖質は適度に取りつつ、果物やお菓子などは控えめにするのがポイント。週に2〜3回の有酸素運動を習慣にして、睡眠不足やストレスもできるだけ避けるようにしてください。