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市野 浩三 院長の独自取材記事

いちの内科クリニック

(横浜市西区/横浜駅)

最終更新日:2019/12/05

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横浜駅から徒歩6分のところにあるビルの2階。明るい黄色の看板が目印の「いちの内科クリニック」は、内科全般はもちろん呼吸器系疾患、花粉症・アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を専門的に診てくれるクリニックだ。特に長引く咳や喘息といった呼吸器系の症状に悩む患者の来院が多く、市外から通院する人も少なくないのだとか。「アレルギー体質かどうかは関係なく、呼吸器の症状は誰にでも起こりうる可能性があります」と話すのは、市野浩三院長。時に重篤な症状を招きかねない呼吸器疾患を正確に診断するため、長年の経験をもとに一人ひとりに寄り添って診療に取り組む。家族ぐるみでかかる患者も多いほど穏やかで親しみやすい市野院長に、診療へかける想いをじっくりと聞いた。
(取材日2018年11月13日)

専門である呼吸器を中心に内科全般を診療

医師をめざされたきっかけを教えてください。

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子どもの頃から生き物が好きで、昆虫・金魚・モルモットなどの小動物をよく飼っていたのですが、その延長線上で、何か生き物に関わる仕事がしたいと思ったのが最初ですね。それならば何か人の役に立つようなこと、命を助けられるようなことがしたいと思うようになり、医師の道を選びました。実際に意識して志したのは高校生の頃だったと思いますが、振り返ると小学生の頃から野口英世やシュバイツァー博士といった医学や理系の偉人に関する伝記を読むのが好きでした。今や医師になって早くも約25年。開業したのが2006年ですから、こちらのクリニックもまもなく13年目を迎えます。

院内でこだわったところは?

明るく温かな雰囲気になるよう、看板やカーテンには黄色などの暖色系の色を多く使っています。安らぎを感じながら診療を受けていただきたいと思ったからなんですよ。診療室で患者さんからお話を伺う机も、角張ったものではなく曲線のものを設置しているのがこだわりです。少し斜めに向き合って座ることで、緊張せずにリラックスしてお話しできるようにと工夫しているんです。患者さんの居心地が良いようにという点では、スタッフもたいへん気を使ってくれています。人当たりが良く気配り上手なスタッフばかりなので、患者さんからもとても評判が良いんですよ。

どのような患者さんが来院されるのでしょうか?

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内科全般にわたるさまざまな症状の患者さんがいらっしゃいますね。近隣に小児科が少ないので家族ぐるみで通う方もいます。最も多いのは、僕の専門である呼吸器疾患やアレルギー疾患です。長引く咳や喘息、花粉症などの患者さんが主です。昔は季節の変わり目になると発症する人が多かったのですが、今は年中、呼吸器の症状を訴える人がとても増えています。喘息や鼻炎など呼吸器系アレルギー疾患といわれるものは、ハウスダストやペットの毛などのアレルギー物質が原因の場合もありますが、それ以外にも大気汚染や温暖差、ストレスといった非アレルギー的な要因が引き金となっている場合もあります。ですから誰にでも起こりうるもので、ひどい時には命に関わるのでとても危険なんですよ。ストレスが原因で喘息やじんましんが出ている場合には、運動など生活習慣のアドバイスをすることもあります。私自身も健康のため、運動は欠かさないようにしていますね。

重症化を防ぐため早期受診を呼びかける

呼吸器を専門に選ばれたのはなぜですか?

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研修医時代に指導を受けた呼吸器内科の先生が、本当に素晴らしい指導をしてくださる方だったんです。その先生に惹かれ、呼吸器にとても興味を持つようになりました。特に胸部のレントゲン・CTの画像診断は難しく、勉強すべきところがたくさんある点に大きなやりがいを感じましたね。今も横浜市西区の肺がん検診の読影を担当する医師を務めていて、その頃から積み重ねてきた経験が大いに役立っています。当院で現在力を入れているのは、呼吸器系の感染症、咳喘息、気管支喘息、COPDなどの診療です。呼吸器を専門としてからもう何年もたちますが、最近は喘息や花粉症などアレルギー症状のある方がかなり増えているように感じています。また、慢性呼吸不全の患者さん向けに在宅酸素療法にも対応しています。

咳の症状がある場合、どのような病気の可能性がありますか?

咳を大きく分けると「急性の咳」と長引く「慢性の咳」があって、慢性的な咳は咳喘息が疑われます。吸入ステロイドで早めに治療することが大切で、軽症でも治療が遅れると難治性となることもあります。昔の喘息の治療は発作が出てから行うのが一般的でしたが、今は発作が出ないように予防したり、健康な人と変わらない生活を送ること、症状を進行させたり難治化させたりしないことが治療の主目的です。そこで悪化する前の早期受診が重要になってくるわけです。また、咳の症状には肺がんなどさらに重篤な病気が隠れている危険性もあります。それを判別することはたいへん難しいので、咳止めを出すなどの耳鼻科的な対症療法だけで終わらず、加えて胸の音を聞くことが大切です。

受診するタイミングはいつ頃がよいのでしょうか?

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呼吸器の病気は風邪・急性気管支炎・肺炎などの感染症からアレルギー疾患まで、多岐にわたるため、大したことはないと思っていても急に病状が悪化することがあります。いつもと違う症状が出たり、長時間同じ症状が続いたりする場合はできるだけ早めに相談してほしいです。特に喘息・花粉症・鼻炎・副鼻腔炎といった呼吸器系のアレルギー疾患は「連続した病態」とも呼ばれ、合併率が非常に高いので注意が必要です。喉と鼻の両方を同時に治療することによってそれぞれの疾患の治療効果を高めることにつながると思いますから、ぜひ早い段階で専門の医療機関に行ってください。当院では緊急性のある病気や重篤な病気が疑われる場合に備え、近隣の連携病院に紹介できる体制を整えていますから、まずは気軽に受診してほしいですね。

基本を忘れず、治療の精度を高めたい

診療をする上で、一番心がけていることは?

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基本的には、やはり患者さんが何でも話しやすい雰囲気をつくり、よく聞いて差し上げることだと思っています。内科には「何科に行くべきかよくわからないけれどとりあえず来た」という患者さんも大勢いらっしゃいます。勤務医時代は専門の呼吸器の患者さんだけ診ていればよかったわけですが、今はそうはいきません。そこであらゆる可能性を考えながら患者さんのお話にしっかりと耳を傾けています。とりわけストレスが原因で症状が出ている患者さんの場合は、つらい状況に共感してあげられる人がいることは非常に重要です。家族や友人に言えないことも第三者である医師には言いやすいでしょうから、悩みを聞いてほしそうな患者さんにはなるべくゆっくりと時間を取るようにしていますね。当院では僕が一人で診療していますから、最初から最後まで一貫した診療ができるのも強みです。

今もセミナーや勉強会に積極的に参加されているそうですね。

はい。患者さんは僕を頼りにして来てくださっているわけですから、その期待をできるだけ裏切らないためにも常に勉強は欠かせません。内科の領域は日進月歩、さまざまな新しい知見が生まれていますから、頻繁に知識を更新することが不可欠なのです。今は呼吸器系を含む内科系全般のセミナーに出席しており、どんな患者さんが来ても対応できるよう、専門分野だけでなく基礎疾患の知識もアップデートしています。中でも総合診療系のセミナーはとても勉強になり、普段の診療に直結することが学べるので注力しています。診療の幅を広げ過ぎて雑になるのが一番怖いので、今やっていることの精度を高めることを中心に、知識・技術の向上を図りたいです。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

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小児期のお子さんをお持ちの方は、風邪をこじらせると喘鳴を伴うことがあり、一部は小児喘息に移行することも考えられますから注意してあげてください。子どもは風邪をひいたり治ったりを繰り返すので1度の診察では判断が難しく、また夜中に症状が出ることが多いため、経験を重ねた医師による丁寧な問診が鍵になります。私も呼吸器は得意分野であり、小学校の校医や園医、保育園の嘱託医や予防接種なども担当していますから、症状が気になればお気軽にご相談いただければと思います。当院は何かあった時にすぐに受診できるよう、予約制を採らず遅い時間まで診療しています。これからもご家族皆さんで安心してかかれるよう、温かみのある医療をめざし尽力していきますので、ご遠慮なくご来院ください。

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