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箱崎 達司 院長の独自取材記事

香川大学前はこざき歯科医院

(高松市/昭和町駅)

最終更新日:2025/02/13

箱崎達司院長 香川大学前はこざき歯科医院 main

2011年に開業した「香川大学前はこざき歯科医院」は、香川県内唯一の国立大学である、香川大学の幸町キャンパス正門前に立地。香川大学生や周辺住民、また県外から紹介を通じて訪れる患者も多い。「皆さまのかかりつけ医であるからには、どんな治療にも対応できる歯科医院でありたい」と語る箱崎達司院長は、「この人なら」と身を任せたくなるようなカリスマ性の持ち主。開業間もない頃から歯科医師仲間と切磋琢磨し合う勉強会を主宰し、香川県下の歯科医療レベルの底上げに貢献してきた。現在は保険適用の一般歯科治療から適用外の各種治療まで柔軟に対応し、同時にそれぞれの治療の質の担保を等しく心がけている。医療という形のないサービスと真摯に向き合いながら、関わるすべての人の幸福を願う箱崎院長の歯科医師人生と診療姿勢に迫った。

(取材日2024年11月27日)

岩手から東京、そして香川へ。研鑽こそ変わらぬ合言葉

開業に至るまでのご経歴を教えてください。

箱崎達司院長 香川大学前はこざき歯科医院1

岩手県盛岡市の歯科医師の家に生まれ、岩手医科大学歯学部を卒業後、同大学の歯科補綴学第二講座に入局しました。医局で過ごした時間は、まさに今の私の礎です。朝から朝まで働くような、めまぐるしい忙しさの中で、私の歯科医師人生は幕を開けました。医局で5年間、研鑽を積んだ後は先輩諸氏からの助言を受けて、先端の歯科治療や歯科医院運営について学ぶため、東京へ。日本橋箱崎町の歯科医院に就職し、インプラント治療をはじめとした保険外治療全般を経験しました。歯科用マイクロスコープに初めて触れたのも、この頃のことです。東京では勉強に明け暮れる日々を過ごし、就職2年目の年に、歯科医師複数人で法人を設立。東京近県に分院を展開していきました。しかし、誰かと一緒に何かを続けるのは容易なことではありません。今後は自分が思い描く診療スタンスで、家族との時間も大切にしていきたいと、妻の実家がある香川県で開業する道を選びました。

香川では、勉強会も立ち上げられたそうですね。

こちらへ越してきたばかりの頃に、歯科医師仲間を増やす目的で立ち上げたのが「香川県歯科医療研鑽の会」という勉強会です。若い勤務医の先生を中心にメンバーを増やし、私が東京で培った治療の経験や開業ノウハウなどを一から伝授しました。患者さまとの信頼関係を築くコミュニケーション、「医療面接」をテーマとする講演会を企画した際には出版社の方が取材に来られて、書籍の出版へとつながりましたね。加入当初は勤務医だったメンバーも、晴れて全員が開業医となりましたので、会の役目は一旦終わったと考えて、現在は活動をお休み中です。とはいえ、切磋琢磨し合ったメンバーとの絆は強く、今でも何人かで集まっては、夜中まで症例について話し続けることもありますよ。

開業から10年以上がたちますが、その中でも特に大変だったことは?

箱崎達司院長 香川大学前はこざき歯科医院2

開業から数年で、病気を発症したことでしょうか。この時は2週間ほど入院し、患者さまにもスタッフにもご迷惑をおかけしてしまいました。しかしこの出来事が、より安定的な運営体制を整備する契機となったことも事実です。人員を充実化させ、同時に誰もが長期的に働きやすい環境づくりに励むようになりました。さらにもう一度自分の治療技術を見つめ直そうと、復帰後は年間のセミナーコースを受講。毎週東京に通いながら厳しい指導を受けましたが、振り返ればこれも良い経験となりました。現在、当院には勤務医が4人、スタッフが10人在籍しています。日頃の情報共有に加え、週に2日は院内勉強会を開きながら個々人、ひいては当院の診療のレベルアップ、クオリティーアップを図っています。

トータルでレベルの高い歯科診療を目標に

こちらで対応されている治療について教えてください。

箱崎達司院長 香川大学前はこざき歯科医院3

皆さまのかかりつけとなれるよう、基本的にはすべての治療に対応しています。一つの分野のみに注力するようでは治療の幅も狭くなりますし、さまざまな観点から総合的に診断をつけることで、症状の改善につなげられるケースもあるでしょう。私自身は入れ歯などの補綴治療を専門に学んできましたが、治療ごとに歯科医師を分けていくと、最終的なゴールの共有が困難になると感じて、未経験の分野の治療技術も一つ一つ身につけるようになりました。現在は歯列矯正やインプラント治療なども含めて、トータルでレベルの高い診療を心がけています。患者さまからすれば、困っているのは今、この瞬間です。その場で「できません」などと言われたら、患者さまもお困りになるでしょう。当院を選んでいただいたからには、すべての症状に対応させていただきたいので、私は現在も幅広い分野で知識を深め、技術を磨いています。

患者さんは、どのような方が多いのでしょうか。

香川大学の目の前にあるため、患者さまの約3分の1は大学生の方々です。その次に多いのは50〜60代と、比較的お若い方が多いですね。来院される理由は一般歯科治療を中心として多岐にわたりますが、他院と比べると多いのは、難症例と呼ばれる治療だと思います。特にインプラント治療に関しては、長年の経験から幅広い症状に対応できますので、他院からのご紹介で来院されるケースが多いです。また過去に交流があった県外の先生や、インターネットの情報などを通じて、東京のような遠方から来られる方もいらっしゃいます。

先生が治療を行う上で、大切にしていることは何でしょう?

箱崎達司院長 香川大学前はこざき歯科医院4

私が最も重要だと思うのは、できるだけ長く、おいしく食事を取れるようにするということです。患者さまにも「おいしく食事が取れていて、日常生活に支障を来していないのなら、無理に治療を受けなくてもいい」とお伝えしています。ただし最終的なゴールから逆算して考えた場合に、治療を行ったほうが良いと判断されたら、その時は一生、その方とお付き合いしていくつもりで治療を施します。自動車のタイヤ周りだけを組み立てるのではなく、一から責任を持って組み立てていく。それが、当院における歯科治療の基本方針です。

関わるすべての人が幸せになる歯科医院をめざして

歯科医師人生の中で、印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

箱崎達司院長 香川大学前はこざき歯科医院5

東京で勤務していた頃のことです。歯がほとんどない状態で受診されて、「見栄えが悪いからインプラントを入れたい」と訴える患者さまと出会いました。「生活に困っているわけではない」ということでしたが、ご要望どおりに治療を行ったところ、定期検診のためお会いするたびに、お姿が変わっていったんです。体型はふくよかになり、表情は明るく華やいで、「ごはんがおいしい」と笑顔でおっしゃるようになりました。その後も数多くの患者さまと出会ってきましたが、私はあの時に初めて、おいしく食事を取る大切さ、この仕事の素晴らしさを理解したように思います。

こちらの歯科医院のポリシーを教えてください。

当院は、「医院と医院に関わるすべての人が幸せであること」という言葉を理念として掲げています。歯科用マイクロスコープや口腔内スキャナー、インプラント治療のナビゲーションシステムといった先進の設備をそろえているのも、それが患者さまにとって有益なもの、患者さまを幸せにするものだと考えているからです。医療というものには、必ず誠意が存在しなければなりません。受付スタッフの対応一つ取ってみても、誠意が伝われば患者さまに幸せを届けられるでしょうし、こちらが誠意を込めて働きやすい環境を整えれば、スタッフも幸せな気持ちになれるでしょう。私は誰に対しても対等に誠意を持って、自分たちがいるこの社会に貢献していきたいという想いを常に抱いています。

読者へのメッセージをお願いいたします。

箱崎達司院長 香川大学前はこざき歯科医院6

皆さまが思っている以上に、今の歯科治療でできることは多いのですが、それをすべての歯科医師が実践できるわけではありません。今後は後進の育成にも力を注ぎながら、質の高い医療を永続的に提供する努力を積み重ねていきたいです。私が患者さまに一番お伝えしたいのは、「治療の必要がない状態こそが理想」だということです。歯科医療を学べば学ぶほど、予防歯科の重要性を痛感します。お若い方は歯を大切にして、ご年配の方は歯が大切だと、若い方に伝えてほしいと思います。昨今は虫歯や歯周病のみならず、歯並びや噛み合わせの不正に関しても予防ができる時代となりました。これからの社会を担う子どもたちの健全な発育をサポートすることで、彼らが将来困らないような環境を整備し、この日本という国を少しでも元気にしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/49万5000円〜(※精密検査・診断料、装置調整費別途)、インプラント治療(1歯)/45万1000円〜(※診断料+一次手術+二次手術+上部構造)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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