柳澤 伸行 院長の独自取材記事
のぶスマイル歯科
(川口市/西川口駅)
最終更新日:2025/10/15

西川口駅東口から徒歩5分。「のぶスマイル歯科」は駅からの大通りに面したビルの1階にある。2011年開業の院内は、ホテルのような落ち着いた空間で、リラックスして治療を受けることができる。院長の柳澤伸行先生は、歯科治療に恐怖感を抱いていて、治療に通えなかった人が訪れて「これなら安心して通える」と泣いて喜んだというエピソードも納得のいく、穏やかで優しい雰囲気の歯科医師だ。治療では、最新のものばかりでなく、科学的な裏づけのもと、個々の患者に合わせた最適な治療の提供をめざしている柳澤先生に、クリニック名の「スマイル」に込められた思いや、患者への気持ちを話してもらった。
(取材日2015年10月19日)
めざすのは、患者が最高の笑顔になれる歯科医療
まず、開業されるまでのご経歴を教えていただけますか。

川口市で生まれ育ち、スポーツが好きな子どもでした。中学校では剣道部に入部して、県大会にも出場したんです。母が早くに亡くなり、その時に医療関係の仕事に就きたいと思って歯科医師を志しました。大学は昭和大学歯学部で、卒業後は同大病院の補綴科の冠橋義歯学教室に3年間在籍しました。勤務医時代は患者さんの歯のかぶせ物を自分で製作していたんです。その後、一般開業医に約10年間勤務して、2011年2月に開業しました。僕自身、地元に貢献したい思いがあり、川口市内を選択しました。当院のコンセプトは、クリニック名にもある「スマイル」。患者さんの笑顔をつくり、周りの人も笑顔で過ごせるお手伝いをすることをモットーにしています。大学時代の経験から、歯科技工士側の気持ちもわかります。かぶせ物などがどのようにすればきれいにできるのか、話し合いながら、いいものを作っていくことに生かせていると思います。
開業の際にはどういった点にこだわりましたか。
患者さんがリラックスできる空間をつくるために、さまざまな点にこだわりました。ゆったりした気持ちで待っていただけるように、入り口や待合室、廊下はカーペット敷きにしています。車いすやベビーカーでもスムーズに入れるよう、バリアフリーに対応し、靴のまま院内に入ることができます。キッズルームも完備しています。治療では患者さんに負担をかけないことを第一に考えて、診療室は完全個室にしました。患者さんが話しやすい環境をつくることで、検査から説明、治療までがスムーズに進むよう配慮しています。設備面では、審査・診断を重要視していますので、機材や材料にもこだわっています。クリニックの雰囲気が一般的な歯科クリニックとは異なっていますが、気軽に皆さんに立ち寄っていただいきたいですし、患者さんの幅広いニーズに対応できるように常に勉強し、オプションをそろえています。
患者層について教えていただけますか。

小さなお子さんから、年配の方まで幅広く来ていただいています。紹介でいらっしゃる方が多く、家族で通っていただいている方、それからご年配の方は医療に関する会話も多いので、そこからクチコミが広がって来院されるというケースが多いです。地元の方は、自転車や車での来院が多いので、駐輪スペースを確保し、駐車場は近隣のパーキングと提携しています。車の方には、保険診療、自由診療関係なく、パーキングのチケットをお渡ししています。また、前の勤め先が都内のクリニックでしたので、当時の患者さんが今も来てくださいます。遠方の方だと、北海道や長野から定期的に通っている方もいるのでうれしい限りです。
積み重ねられた科学的根拠に基づく治療の実践
クリニックではどのような診療を行っていますか。

一般歯科、歯周病、予防歯科、口腔外科、審美歯科、それからインプラント治療を行っています。1歳から90歳の方まで、幅広い患者さんがいらっしゃいますから、それに対応できるだけのオプションをそろえています。予防への意識の高い方も多く、毎月のように通われている方もいます。予防歯科では虫歯の予防はもちろん、歯周病の検査も行い、受診されている方には定期健診の時期に手紙でご案内して、患者さんがモチベーションを維持できるように心がけています。矯正は、専門の先生に毎月第1金曜日と第2土曜日に来ていただいていて、矯正無料相談も行っています。私が治療を行う上で重要視しているのは、科学的根拠です。医療というのは、ただ単に最新がいいというものではありません。今までの治療の経過を観察し、過去の論文やデータなども踏まえ、実際に有用な治療や正しい情報を、患者さんに紹介することが歯科医師の本当の仕事の一つなのだと思います。
審美歯科について、患者さんのニーズは高いですか?
最近は意識の高い方が多く、ニーズは高まっていますね。比率としては、やはり女性のほうが多いですが、男性や年配の方も珍しくありません。最初は一般の歯科治療が目的で来院されて、クリーニングをしているうちに、審美に興味を持たれて移行する方がほとんどですね。施術としては、ホワイトニングが多いです。ホワイトニングの材料は、輸入品や、日本製の有用性のあるものなど、自分たちでも実験をしながら何種類かそろえているのですが、それぞれの患者さんに合ったものを選択しています。意識が高い方は、皆さんだんだんと白さを求められます。より一層きれいな状態が望めることでご自身でも鏡を見たり、笑顔が増えたりと喜んでいただけたらと思います。
先生が最近力を入れている治療について教えてください。

歯周病です。まず歯周病をきちんと治療した上での補綴、という流れになっています。当院には常勤4人、非常勤1人の計5人の歯科衛生士が勤務していて、ブラッシング指導など、口の衛生管理にも力を入れています。歯周病は、患者さんが自覚していないケースも多いので、レントゲンや位相差顕微鏡などを用いて検査を行います。位相差顕微鏡で歯周病原菌が検出された場合、自由診療になるのですが、患者さんとお話しして、リアルタイムPCR検査などの唾液と歯周ポケットから採取する細菌検査も行っています。また歯周病は、糖尿病の合併症の一つですが、口腔内をきれいにすることで、体調も良くなることが望めます。ただ、歯周病をきちんと治すには長い期間通っていただかなければならないので、患者さんの意識を上げることは徹底しています。当院では歯周病の知識を、患者さんにも吸収してもらう啓発活動にも取り組んでいます。
スタッフ一丸で常に勉強し、患者に還元する
スタッフ教育はどのように行っていますか?

勉強会やセミナーに積極的に参加してもらっていて、ほとんど毎週誰かがセミナーに参加していますね。受付や歯科助手のスタッフにも、接遇セミナーに行ってもらったり、院内全員で毎月勉強会を実施しています。皆さん、個々に目標を設定していて、セミナーや診療が終わった後に、みんなで勉強をしています。スタッフのモチベーションを上げるためにも、クリニックで全面的にバックアップしています。セミナーで勉強してきたことは、スタッフ間の勉強会で共有し、患者さんに還元する、という流れになっていますね。
先生ご自身も多くのスタディーグループに所属し、勉強熱心でいらっしゃいますね。
インプラント、審美歯科、再生医療、歯周病などのスタディーグループに所属していて、特に歯周病のスタディーグループの勉強会にはたびたび出席していますね。僕自身が症例を集めて、勉強会で発表することもあります。歯周病について学ぶために、セミナーの1年間コースに通ったのがきっかけで、現在もアメリカやイタリアといった海外でのセミナーにもよく行っています。長い年月にわたって培ったエビデンスを重要視し、勉強させていただいていますね。他のスタディーグループの勉強会にも積極的に出るようにしていて、土日はほとんど勉強会です。各分野でいろいろと顔を出すようにして、患者さんの選択肢を増やせるように常に勉強しています。
最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

クリニックを選ぶ際、いろいろとクリニックを回ってみて、先生とお話しして一番納得のいったところで診ていただくのが良いのではないかと思います。当院でも「気になることがあれば、何でも聞いてください」とお伝えしていますが、まずは実際に足を運んでみないとわからないことはたくさんありますし、先生によっていろいろな考え方がありますからね。ご自身が納得して、信頼して通える歯科医院を見つけていただくことが大切だと思います。先生と信頼関係を築いて、気軽に通えるようになることが、予防のための第一歩だと思いますよ。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/35万~50万円、歯列矯正(成人矯正)/60万5000円~、ホワイトニング/4万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。