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西嶋 隆 院長の独自取材記事

にしじま耳鼻咽喉科

(大田区/久が原駅)

最終更新日:2026/06/12

西嶋隆院長 にしじま耳鼻咽喉科 main

東急池上線久が原駅から徒歩2分、ドラッグストアの入るビルの2階に「にしじま耳鼻咽喉科」はある。院長の西嶋隆先生は順天堂大学を卒業後、同大学の耳鼻咽喉科学教室で新生児・乳幼児の難聴を専門に学んだ後、同大学医学部付属順天堂医院や都内のクリニックで研鑽を積み、2010年に同院を開院した。そんな西嶋先生に、診療で大切にしていることや鼻やのどを守ることの重要性、また近年増えてきた疾患などについて話を聞いた。

(取材日2026年4月28日)

鼻やのどの健康を守り、全身の健康につなげていく

院内のこだわりと、患者さんの年齢層を教えてください。

西嶋隆院長 にしじま耳鼻咽喉科1

エレベーターで2階に上がると、バリアフリーの院内のため、車いすやベビーカーの方もスムーズにお入りいただけます。中に入ると受付、診察、会計と患者さんが時計回りで移動できる設計にしています。待合室はキッズスペースも含め十分な広さを有しており、患者さんがリラックスして過ごせるようデザイン性のあるポスターや小物などをさりげなく飾り、病院色の強くない空間を演出しています。絵本やおもちゃなどはお子さんに楽しんでもらっている他、大人の患者さんも映画のポスターや飾ってある小物がきっかけで話が弾むことがあります。当院は家族3世代で利用される方もいたりと、年齢層は幅広いですね。久が原は2人、3人きょうだいが多い土地なので、お子さんの患者さんも多いですね。患者さんは地元の方と、この地にお勤めの方が多いですね。

鼻やのどのトラブルの相談が最も多いそうですね。

鼻やのどの不調で受診される患者さんからは、「風邪ですか?」と聞かれることが多いのですが、実際には軽い炎症である場合も少なくありません。ドロッとした色のついた鼻水が出たり、のどの腫れを伴って強い痛みを自覚されるような状態であれば、本格的な風邪症状だと判断してもらっていいと思います。症状の程度によって、対処の仕方や薬の処方内容も変わってきます。呼吸の際、空気は鼻からのどへと通っていきます。つまり鼻の炎症はのどや気管へ、また耳へと影響が広がることになります。当院では、鼻がうまくかめない乳幼児期から、鼻の呼吸を楽にするための鼻水の吸引を積極的に行っています。幼少期から鼻の呼吸に意識を向けることで、風邪の予防につながるとともに、早いうちから鼻をかめるようになります。鼻やのどの症状以外では、めまいや聴こえの相談も多いですね。最近では、いびきや睡眠時無呼吸の相談をされる方も増えてきました。

耳鼻咽喉科医として大切にされていることは何ですか。

西嶋隆院長 にしじま耳鼻咽喉科2

鼻やのどは、人間にとって重要な呼吸の入口であり、ウイルスや細菌から体を守る防御の第一関門でもあります。鼻やのどを常に正常な状態に保つことが、風邪ひいては感染症の予防に、そして健康な日常生活につながると考えています。耳鼻咽喉科医としては、患者さんの治療だけでなく、患者さんご自身に鼻やのどの健康への影響を意識していただけるよう、診察の中でお伝えすることを念頭に置いています。

症状改善のため、必要なことはきちんと伝える

患者さんと接する時に心がけていることは何ですか?

西嶋隆院長 にしじま耳鼻咽喉科3

患者さんの症状改善のために、守るべきことを伝えたり、時には苦言を呈することもあります。例えば処方した薬を正しい方法できちんと服用する、鼻はすすらずにかむ、必要に応じてマスクを着用するなどですね。クリニックに来て、ただ処方された薬を飲めば治るだろうという意識ではなく、患者さんにはご自身の体について知ってもらい、必要な対応をしていただきたいと思っています。具体的にはどういう状態だからこの症状が出たのか、処方される薬はそれぞれどのような症状の改善を目的としているのか、ご自身はどんな対応をすればいいかなど、それらが合わさって元の健康を取り戻すことがめざせると知ってほしいのです。患者さんの中には医師からの説明や注意が苦手な方もいますが、当院には、こちらの助言を求めて長く通ってくれる人もいます。これからも必要なことは臆せずにきちんとお伝えしていきたいですね。

年齢を問わず、聴こえのトラブルも多いと伺っています。

最近はイヤホンやヘッドホンの長時間使用で耳の神経が音の刺激にさらされ続け疲労している傾向があるせいか、若い世代を中心に突発性難聴は多いですね。20〜30代の女性は低い音が聴こえにくくなることが多く、症状は耳が詰まる、ボーっとした感じがするなどが特徴です。突発性難聴は発症から1週間から10日、遅くとも2週間以内に治療を開始しないと期待される薬の効果が激減するため、耳鳴りなど違和感を感じたら早めの受診が肝要です。高齢の方は補聴器に関心を持つ人が増えました。視力が低下すると眼鏡をかけるように、聴こえが悪くなったら補聴器を装用するするという気軽な捉え方でいいと思います。聴力検査もすぐに行えるので気軽に来ていただきたいです。診療の結果、原因が耳垢であった場合、ご自分で耳掃除をすると耳垢が奥に入るだけでなく耳の中を傷つけることもあるので、「耳垢を取ってください」と来ていただくだけでも問題ありません。

花粉症の患者さんも多いそうですね。

西嶋隆院長 にしじま耳鼻咽喉科4

メディアを通じて花粉症という病名は社会に浸透していますが、その詳細は十分に伝わっていないと感じています。花粉症の鼻水は透明で水っぽいのが特徴ですが、粘調でドロッとした鼻水の風邪症状でありながら「花粉症なのに、薬を飲んでも効かない」と訴える方も多いのです。花粉の飛散量の多い2月、3月にその傾向が多く、実際に花粉症をお持ちの方が風邪をひいても花粉症だと考えてしまうケースもあります。花粉症の時期でも鼻水、くしゃみがすべて花粉症とは限らないのです。来院してもらいお話を聞き、鼻やのどを見せてもらうことで適切な治療につなげられます。また花粉症の薬には強弱はなく、むしろ患者さんの体質によって合う合わないがあります。そのため花粉症の初診時の薬の処方は10日から2週間分に留め、効果が望めればそれを継続、効果が期待できなければ別の薬を処方するようにしています。

対面の診療で、一人ひとりの疾患に対処していく

スタッフとの連携はいかがですか?

西嶋隆院長 にしじま耳鼻咽喉科5

当院では、幅広い年代の7名のスタッフが活躍しています。皆、育児経験があるので、小さいお子さんが診察時や鼻水の吸引の際に暴れてしまっても上手に抑えてくれるので安心して任せられますね。泣いているお子さんを上手にあやしてくれたり、ご高齢の患者さんへのさりげない気遣いなど、細やかに対応をしてくれる点も助かっています。

休日はどのようにお過ごしですか?

旅行に行く、映画を観る、ライブに行く、サッカー観戦をするなどで気分転換をしています。妻とは趣味が合うので、一緒に楽しむことが多いですね。 夏や年末などまとまった時間が取れる時は、ヨーロッパを中心に海外へ行きます。院内に飾ってある雑貨やポスターには旅行時に入手したものもあります。尊敬するフィンランドの映画監督が経営している映画館に行った際には、その監督の作品のポスターをもらうことができました。それも院内に飾ってあるのですが、当分外せないですね(笑)。映画はアート系だけでなく、興味があればメジャーな作品も鑑賞します。またフジロックフェスティバルは毎年3日間、欠かさず参戦しています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

西嶋隆院長 にしじま耳鼻咽喉科6

オンライン診療などで人との接触が減る傾向にありますが、耳鼻咽喉科は患部を診る、鼻水を吸う、耳垢を取るなど手をかけないとできない処置や治療が多い科です。これからも対面の診療を大切にしていきたいですね。AIで何でも調べる風潮になってきましたが、病気についてはまだ十分な回答ができているとは言えません。「高熱なのでAIで検索したら、新型コロナウイルス感染症かインフルエンザと判定された」という患者さんでも、扁桃炎による高熱の可能性もあります。体の不調は患者さんの話を聞き、患部を見ないとわからないことがたくさんあるのです。クリニックはちょっとした不調でも来てもらえると、早期回復につながったり、大きな病気の発見にもつながるかもしれませんので気軽に利用してほしいですね。顔や頸部の腫れ・できものといった、何科を受診すればいいのか判断に迷う場合でも、まずは窓口として診察しますので、遠慮なくご相談ください。