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石田 進 院長の独自取材記事

石田ペインクリニック

(名古屋市瑞穂区/瑞穂区役所駅)

最終更新日:2019/08/28

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瑞穂区役所駅の3番出口を環状線沿いに南へ1分。瑞穂ビルの3階にある「石田ペインクリニック」。2010年の開業以来、痛みに悩む多くの患者が同院に訪れている。「ペインクリニックとは、痛みを専門に扱うクリニックです。例えば、眠れないほどの痛みがある方や、長く痛みが引かずに悩んでいる方が対象です。あらゆる痛みでの対応が可能ですよ。」と話すのは、麻酔科医、救急医として長きにわたり高いレベルの高度急性期医療に携わってきた経験を持つ石田進院長。一般的にまだまだ認知度が浅い印象のあるペインクリニックに対し、もっと認知度を上げていきたいと語る石田院長に、ペインクリニックのこれからや医院について話を聞いた。
(取材日2016年6月27日)

ペインクリニックの認知度をあげるために

どんな疾患、どんな患者さんがペインクリニックを利用しているのですか?

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腰痛、坐骨神経痛、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、頸椎椎間板ヘルニア、帯状疱疹の痛みで悩んでいる患者さんが多いです。またマッサージ、内服治療などでも改善しないひどい肩こり、慢性頭痛などの方も受診されています。長期間お仕事を休むことができないため手術ができない、手術を受けたくない患者さんでも神経ブロックにより多くの場合、疼痛が改善します。また帯状疱疹の痛みは2~3週間経っても痛みが消えない場合は、神経痛になっていて長引く痛みになる可能性があり、できるだけ神経ブロック注射治療をお勧めしています。薬を服用しても触るだけで痛い、夜間に痛みで熟睡できないなどの症状がある場合は急いで当院に相談してほしいですね。

患者さんはどのようにこちらのクリニックを見つけて来院されますか?

「他の病院で痛みが取れないから、ペインクリニックへ紹介がある」と思われがちですが、どちらかと言うと、患者さんが自分で調べて、ペインクリニックを探し出して来院されることがほとんどです。ただ現状は、自分で探す力がある方は辿り着くことができる一方で、情報が無かったり、得られない方はペインクリニックという選択肢が生まれない訳です。つらい痛みを抱えながら他での治療では完治せず、仕方なく痛みを抱えながら生活している人が潜在的には多くいる可能性が高いと考えています。残念ながら名古屋では、ペインクリニック自体の知名度が低く、患者さんにとって我々が病院としての選択肢になり得ていないことが課題です。

神経ブロックの効果は一時的なものですか?

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「神経ブロックは一時的な除痛しかできないのではないか」との質問をよくされます。これは多くの場合、誤った考えです。実際に神経ブロックで使用する薬の効果が2時間程度しかないにもかかわらず、1週間後の診察時に長らく取れなかった疼痛の改善を多くの患者さんが感じていらっしゃいます。慢性疼痛は、痛みが継続すると痛みを感じている局所の血行が悪くなり、そのことで痛みが悪化するという悪循環に陥ってしまうケースが多いのです。神経ブロックにより2時間のみでも痛みを消失させることで、局所の血行が改善し、痛みの悪循環がなくなることが知られています。また神経に炎症、腫れがある場合の痛みには、炎症止めを内服しても改善しない場合でも、神経ブロックにより神経の近くに直接炎症止めを届けることにより疼痛が消えるケースが多いです。

痛みの少ない注射での治療を提供

こちらでの治療の流れを教えてください。

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初診では、患者さんの主訴を伺いながら問診を行います。話をお聞きすれば、およその診断内容は予想できますが、必要な検査を経て治療提案をお示しします。検査する際に特に注意している点は、がんなどの命に関わる疾患、細菌感染による痛みを見逃さないよう心がけています。ほとんどの患者さんはすでにどこかで診断を受けてきた場合が多いので、疾患の原因特定はわかりやすいのですが、まれに心理的なストレスが原因で痛みを抱える患者さんもいます。そのような場合は、注射などの治療ではなく、生活指導などで改善を促すこともあります。治療期間については代表的な神経ブロック注射による治療で、約2~3ヵ月を要し、その間におよそ10回程度通院して頂くことが多いです。

どんな患者さんが多いですか?

腰部脊柱管狭窄症による腰痛、坐骨神経痛の患者さんが多いです。腰椎椎間板ヘルニアの患者さんはやはり腰痛、坐骨神経痛の症状で来院されます。頸椎ヘルニアの方は肩甲骨の内側や腕に痛みがあり内服薬でも改善しないたため来院されます。偏頭痛をはじめとした慢性頭痛で悩んでいる方も多いです。内服薬でも症状に悩まされ仕事、家事に支障があり来院されることが多いです。帯状疱疹の方は発症して2~3週間すると神経痛に移行している場合が多いので薬を内服しても痛みが著しい場合は、神経痛が数年持続するケースがあるので神経ブロック療法の適応と考えております。

治療の特徴を教えてください。

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当院ではレントゲン透視装置を使ったり、超音波装置などを使い、従来の神経ブロック療法でも取れない痛みに対しても、的確に痛みをとる治療を行っていて、大きな病院にも負けない先端の治療が受けられます。また、患者さんから良く質問をいただくブロック注射自体がとても痛いのではないか、という点については、非常に細い針を神経ブロックに使っていますので、もちろん無痛ではありませんが、皆さんが恐れるほどの痛みは少ないという点もお伝えしたいポイントです。事前に採血程度の痛みだと説明させていただいています。「もう終わったの……?」これが、当院での神経ブロック注射後の患者さんの反応で一番多いものです。

これからも先端の治療を身近な場所で

今後力を入れていきたいこと、力を入れたい治療はありますか?

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当院の診療の特徴であるレントゲン透視、超音波を使用しての神経ブロックは、痛みの部位を正確に確認し、薬を正確に届けることができるので、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症による腰痛、坐骨神経痛、頸椎ヘルニアによる肩甲内側及び腕の痛み、頚部痛、帯状疱疹の痛みに非常に有効です。従来の神経ブロックと組み合わせてもっともっと多くの患者さんの痛みの治療をできればと考えております。

ところで開業へ至ったきっかけを教えていただけますか。

患者さんの命と向き合う毎日を勤務医時代には送っていました。その診療の中で、命には関わらないものの、痛みのために人として最低限の生活ができない、我慢して悩みを抱えて生活している方が多くいることがわかりました。痛みに苦しんでいる人が目の前にいるのに、勤務医では救うことができる技術はあっても治療にあたれないジレンマみたいなものもありました。麻酔科医はどこの病院も不足気味であるため手術室での仕事が多く、院内でのペインクリニック治療を直接行うことは少なく、一部を除いて、大体どこの大病院もペインクリニックの外来がまだまだ充実していない傾向にあります。自分が開業することで自分自身で痛みで悩んでいる方の診療をしたいと言う思いに至りました。

今後の抱負や読者へのメッセージをお願いします。

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より多くの患者さんにペインクリニックという選択肢を知ってほしいですね。現代は医療技術も発展しており、痛みを我慢する時代ではありません。これまで治せなかった痛みも、ペインクリニックであれば治すことができる可能性も秘められていることを知ってほしいと思います。従来の痛み止めを飲んだり、マッサージなどで痛みが取れない場合は、手術という方法以外にも、ペインクリニックという選択肢がありますよ、という事を知ってほしいです。私は20年間、高度急性期医療に携わってきました。その厳格で厳しい先進医療の環境で培われた患者さんへの対応、診療技術、疼痛管理など幅広い診療経験が、「痛み専門のクリニック」での医療に生かされていると信じていますし、今でも週に一度は大病院にて外来をしています。これからの先端技術を時代に遅れることなく吸収し、多くの治療をご提案することで痛みでお悩みの患者さんのお役に立ちたいと思います。

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