医療法人社団湘仁会 ひらの歯科医院

医療法人社団湘仁会 ひらの歯科医院

平野 哲也院長

20180926 bana

長後駅よりバスで10分、藤沢市菖蒲沢に位置するバス停「宮の腰」を降りたところにある医療モールの一角。のどかな田畑と住宅が融合した湘南の田園都市に、「ひらの歯科医院」はある。1998年の開業以来20年にわたり、小児から高齢者まで幅広く歯科治療を提供してきた同院。専門である歯科補綴での強みと、20年を超えるキャリアによって培ったノウハウを生かし、近年大きく診療方針を転換したという。その先に、平野院長は歯科医療の未来までをも見据えていた。増加の一途をたどる歯科医院の生き残りが難しいといわれる中、院長がめざす未来の歯科医院像、またその意図や意義について話を聞いた。
(取材日2018年9月10日)

自分や家族が受けたい、質の高い治療に向けて方針転換

―まずは貴院の成り立ちと簡単なご経歴を伺えますか?

私自身、藤沢市辻堂の出身で、昔から地元藤沢での開業を思い描いていたんです。歯学部を卒業後の数年間は、大学病院や総合病院の歯科室などで勤務を経験し、1998年3月15日に「ひらの歯科医院」を開院しました。以来、20年にわたりこの地で一般的な歯科医療を展開してきました。これまでは、ただひたすらにいらっしゃる患者さんに向き合って対応をしてきましたが、そんな日々の中で、保険診療の限界を感じ始めたんです。ちょうど開院20周年の節目ということもあり、より良い歯科診療の提供をめざして、実は最近方針転換を発表させていただいたところなんです。

―診療方針の転換とは、具体的にどのような内容なのでしょうか?

より良い素材、方法を用いて、時に保険診療に限定しない質の高い治療を積極的に行っていくという方針です。「質の高い治療」には十分な治療時間の確保やメインテナンスに加え、生活習慣を含めたカウンセリングが欠かせません。そのため、一人一人にたっぷりと時間をかけた対応が必要です。つまり、拝見できる人数は限られますが、治療の質を上げたいというのは昔からの思いだったため、今回思い切って方針を変更させていただきました。これまで幅広い年代を診療してきましたが、まずは昨秋、小児診療を終了させていただきました。もともと多くの患者さんにご来院いただいていたこともあり、小児に適切な診療間隔を保持することが困難になってしまい、患者さんやご家族にもご迷惑をおかけしてしまいかねないという背景からです。従来どおり小児もメンテナンスは行いますが、急性症状がある場合などは近隣の信頼できる小児歯科の先生をご紹介させていただきます。

―保険診療にこだわらない診療とはどういったものですか?

現行の保険診療の枠内では、日進月歩する歯科医療の、世界基準では当たり前となっているような治療も対応が難しくなっています。例えば金属の詰め物は金属アレルギーの原因や、虫歯の再発リスクが高いことなどがわかっているのに、保険の枠内ではそれを使わざるを得ないケースがある。患者さんのことを考えたときに、これ以上保険診療を行い続けることが難しいと判断したのです。現在、私の診療では基本的には保険診療は行っておらず、火曜日のみ、勤務医の先生に保険診療を対応していただいています。



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