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平野 哲也 院長の独自取材記事

ひらの歯科医院

(藤沢市/長後駅)

最終更新日:2020/04/01

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長後駅よりバスで10分、藤沢市菖蒲沢に位置するバス停「宮の腰」を降りたところにある医療モールの一角。のどかな田畑と住宅が融合した湘南の田園都市に、「ひらの歯科医院」はある。1998年の開業以来20年にわたり、小児から高齢者まで幅広く歯科治療を提供してきた同院。専門である歯科補綴での強みと、20年を超えるキャリアによって培ったノウハウを生かし、近年大きく診療方針を転換したという。その先に、平野院長は歯科医療の未来までをも見据えていた。増加の一途をたどる歯科医院の生き残りが難しいといわれる中、院長がめざす未来の歯科医院像、またその意図や意義について話を聞いた。
(取材日2018年9月10日)

自分や家族が受けたい、質の高い治療に向けて方針転換

まずは貴院の成り立ちと簡単なご経歴を伺えますか?

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私自身、藤沢市辻堂の出身で、昔から地元藤沢での開業を思い描いていたんです。歯学部を卒業後の数年間は、大学病院や総合病院の歯科室などで勤務を経験し、1998年3月15日に「ひらの歯科医院」を開院しました。以来、20年にわたりこの地で一般的な歯科医療を展開してきました。これまでは、ただひたすらにいらっしゃる患者さんに向き合って対応をしてきましたが、そんな日々の中で、保険診療の限界を感じ始めたんです。ちょうど開院20周年の節目ということもあり、より良い歯科診療の提供をめざして、実は最近方針転換を発表させていただいたところなんです。

診療方針の転換とは、具体的にどのような内容なのでしょうか?

より良い素材、方法を用いて、時に保険診療に限定しない質の高い治療を積極的に行っていくという方針です。「質の高い治療」には十分な治療時間の確保やメインテナンスに加え、生活習慣を含めたカウンセリングが欠かせません。そのため、一人一人にたっぷりと時間をかけた対応が必要です。つまり、拝見できる人数は限られますが、治療の質を上げたいというのは昔からの思いだったため、今回思い切って方針を変更させていただきました。これまで幅広い年代を診療してきましたが、まずは昨秋、小児診療を終了させていただきました。もともと多くの患者さんにご来院いただいていたこともあり、小児に適切な診療間隔を保持することが困難になってしまい、患者さんやご家族にもご迷惑をおかけしてしまいかねないという背景からです。従来どおり小児もメンテナンスは行いますが、急性症状がある場合などは近隣の信頼できる小児歯科の先生をご紹介させていただきます。

保険診療にこだわらない診療とはどういったものですか?

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現行の保険診療の枠内では、日進月歩する歯科医療の、世界基準では当たり前となっているような治療も対応が難しくなっています。例えば金属の詰め物は金属アレルギーの原因や、虫歯の再発リスクが高いことなどがわかっているのに、保険の枠内ではそれを使わざるを得ないケースがある。患者さんのことを考えたときに、これ以上保険診療を行い続けることが難しいと判断したのです。現在、私の診療では基本的には保険診療は行っておらず、火曜日のみ、勤務医の先生に保険診療を対応していただいています。

予防にメタルフリー、精密義歯、精密な根管治療が核に

方針転換後の院長の診療について教えてください。

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まず、何よりも予防・メンテナンスを重視します。日本では高齢者に歯がないのが当たり前のように思われていますが、これは世界的に見ると異常なことです。死ぬまで自分の歯を守るという予防意識を高め、実際にメンテナンスで歯を守れるということを知っていただきたいと思っています。治療についてはセラミックを用いたメタルフリーの治療を行います。歯科金属アレルギーといって、金属の詰め物によって皮膚症状が現れてしまう方は一定数いらっしゃいます。そうした危険性を避けるためにも、見た目にも配慮されたセラミック素材での治療を展開しているのです。また、当院では先進のCAD/CAMシステムを導入しています。これにより、簡単な修復なら即日の対応が可能になりました。治療後の審美性や耐久性にもこだわることができ、まさに理想の治療であるといっても過言ではないのではないでしょうか。

その他にも治療の強みはありますか?

私は大学で補綴を学んでいたことから、質の良い補綴物、義歯を入れて、それを適切にメンテナンスしていくことはとても大切だと考えています。そのため、義歯については精密な自費義歯での治療をお勧めしています。保険の範囲内でお作りする義歯は、どうしても装着性や耐久性に限界があります。多少初期費用がかかるものの、「入れ歯が合わない」「入れ歯が壊れた」といったトラブルをごく少数に抑えることも見込めます。何より、快適に噛める状態を維持でき、見た目も自然に近い義歯を作ることができます。あらゆる面で自信を持ってお勧めしています。

メンテナンス、メタルフリー、自費義歯が柱になるのですね?

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はい。それに加えて、CTによる診断のもと、ラバーダム下でマイクロスコープ、ニッケルチタンファイルなど世界基準の治療では必須とされている器具・機器を用いた根管治療も、専門の先生をお呼びして行っています。「歯を残すため」の根の治療も、当院の新たな診療方針の一つの柱といえます。メンテナンス、メタルフリー、自費義歯に精緻な根管治療、いずれも保険外診療ではありますが、歯をより良い状態で長く残すために欠かせないものなのです。

食材を選ぶように、歯科治療も上質を選択する時代に

大胆な方針転換ですが、患者さま方の反響はいかがですか?

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予想どおりさまざまな反響をいただきました。こだわりの治療をじっくり受けられるという喜びの声や遠方からわざわざ当院の治療を求めてご来院くださる方がいる一方で、「ひらの歯科医院は金もうけ主義になった」「これまでの治療で十分だった」などのネガティブなご意見もいただきます。これまで通ってくださっていた患者さんをそう感じさせてしまったことは、私の力不足だと感じています。ただ、当院の診療方針のような選択肢も患者さんに対してご用意することは、歯科医療の未来のためにも意義あることだと信じています。患者さんのご意向に合わせて使い分けていただくのが、一番なのではないでしょうか。私だけでなくスタッフも一丸となって新しい方針での運営に全力投球している現状は、とても頼もしく感じています。当院が考える、より良い歯科医療の実現をめざしていきたいと思っています。

今後の展開について教えていただけますか?

2018年11月から訪問診療を始める予定です。同じく歯科医師である妻が担当する予定で、現在訪問診療を行う別の医院でノウハウを学んでいるところです。大規模に訪問診療を展開するというよりは、20年間ここで歯科診療を手がけさせていただいた責任を果たすための訪問診療だと考えています。長く通い続けていただいたにもかかわらず、ご高齢のために通院が難しくなった方に対して、ご自宅での診療をご提供いたします。また、引き続きスタッフの育成にも力を入れていきたいですね。定期的に院内で勉強会を開いたり、専門性の高い医師を講師としてお招きしたりもしています。スタッフにとっての良い環境がクリニックの雰囲気にもつながると思いますので、労働環境を整えたりと体制をつくっています。そうして当院も開院から20年がたちましたから、現在の運営に合わせてご来院いただく方がより快適に過ごせるように診療所の建て替えも視野に入れています。

読者に向けて、一言メッセージをお願いできますか?

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すべてのことに関して、情報があふれている時代です。歯科医療についても、今までの常識にとらわれずに、ご自身に合う情報を集めて、悔いのない選択肢を選んでほしいと思います。一度削った歯は決して元に戻ることはありませんから、たとえ虫歯一本でも、慎重に治療を選択してほしいと思うのです。歯科医療の世界は日進月歩です。野菜にも、スーパーで売られている野菜と農家さんこだわりの無農薬や有機野菜があるように、歯科治療についても、さまざまな治療が存在しています。選ぶのはあなた自身、ぜひ歯を残せる良い治療を選んでほしいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

Co-Cr金属床義歯/50万円~、メタルフリー治療(セラミック)/4万5000円~、根管治療/2万円~ インプラント治療/1本50万円~ 歯列矯正/60万円~ 

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