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平野 哲也 院長の独自取材記事

ひらの歯科医院

(藤沢市/長後駅)

最終更新日:2023/06/26

平野哲也院長 ひらの歯科医院 main

長後駅よりバスで10分、藤沢市菖蒲沢に位置する宮の腰バス停のそばにある医療モールの一角。のどかな田畑と住宅が混在する湘南の田園地域に、「ひらの歯科医院」はある。1998年の開業以来20年以上にわたり、小児から高齢者まで幅広く歯科治療を提供してきた同院。院長である平野哲也先生の専門である補綴歯科での強みと、20年を超えるキャリアによって培ったノウハウを生かし、治療の質の向上をめざして自由診療を中心に運営する。また、未来の口腔状態までをも見据え、一人ひとりに時間をかけた対応でより良い診療の提供に努めている。多くの歯科医院から自分に合った医院選びが難しいといわれる中、平野院長がめざす歯科医療とその意義について話を聞いた。

(取材日2022年10月25日)

より良い治療を提供するため、自由診療を中心に展開を

まずはこちらの歯科医院の成り立ちと簡単なご経歴を伺えますか?

平野哲也院長 ひらの歯科医院1

私は藤沢市辻堂の出身で、昔から地元藤沢での歯科医院開業を思い描いてきました。歯学部を卒業後の数年間は、大学病院や総合病院の歯科室などで勤務を経験し、1998年3月15日に「ひらの歯科医院」を開院。以来、20年以上にわたりこの地で一般的な歯科医療を展開してきました。ただ、いらっしゃる患者さんにひたすら向き合って対応してきましたが、そんな日々の中で、保険診療の限界を感じ始めたのがちょうど2018年、開院20周年の節目でした。より良い歯科診療の提供をめざして、そこから方針を転換し、現在は自由診療を中心に展開しています。

自由診療中心へと方針転換されたのはなぜですか。

より良い材料、方法を用いて、時間をかけて質の高い治療の提供をめざしていくには、保険診療の枠にとらわれていては難しいと感じたのです。「質の高い治療」には十分な治療時間の確保やメンテナンスに加え、生活習慣を含めたカウンセリングも欠かせません。そのため、一人ひとりにたっぷりと時間をかけた対応が必要です。つまり、1日に対応できる人数は限られます。患者さんの費用面でのご負担は多少大きくなってしまうかもしれませんが、治療の質を上げていきたいというのは昔からの思いだったため、思いきって方針を変更させていただきました。以前は幅広い年代を診療してきましたが、もともと多くの患者さんにご来院いただいていたこともあり、小児に適切な診療間隔を保持することが困難だったことから、小児診療は終了。メンテナンスは行いますが、急性症状がある場合などは近隣の信頼できる小児歯科の先生をご紹介しています。

自由診療で治療の質の向上につながるとお考えになる理由とは?

平野哲也院長 ひらの歯科医院2

現行の保険診療の枠内では、日進月歩する歯科医療の中で対応できる治療は、どうしても限られてしまいます。例えば、金属の詰め物は金属アレルギーの原因や、虫歯の再発リスクが懸念されますが、保険の枠内ではそれを使わざるを得ないケースがある。ただ、患者さんのことを考えると、保険診療の枠から外れてでも、より良い素材や方法を選択することが必要なのではないかと考えたのです。現在、私の診療では基本的には保険診療は行っておらず、自由診療のみを提供しています。

予防とメタルフリー、精密義歯、精密根管治療を核に

診療について具体的に教えてください。

平野哲也院長 ひらの歯科医院3

まず、何よりも予防・メンテナンスを重視します。日本では高齢者に歯がないのが当たり前のように思われていますが、これは世界的に見ると異常なことです。死ぬまで自分の歯を守るという予防意識を高め、メンテナンスが歯を守ることにつながるということを知っていただきたいと思っています。治療についてはセラミックを用いたメタルフリーの治療を行います。歯科金属アレルギーといって、金属の詰め物によって皮膚症状が現れてしまう方は一定数いらっしゃいます。そうした危険性を避けるためにも、見た目にも配慮されたセラミック素材での治療を展開しているのです。また、当院では先進のCAD/CAMシステムを導入しています。これにより、簡単な修復なら最短即日の対応が可能になりました。治療後の審美性や耐久性にもこだわることができ、まさに理想の治療であるといっても過言ではないのではないでしょうか。

院長のご専門は補綴治療と伺いました。

私は大学で補綴を学んでいたことから、より良い補綴物、義歯を入れて、それを適切にメンテナンスしていくことはとても大切だと考えています。そのため、義歯については精密な自費義歯での治療をお勧めしています。保険の範囲内でお作りする義歯は、どうしても装着性や耐久性に限界があります。多少初期費用がかかるものの、「入れ歯が合わない」「入れ歯が壊れた」といったトラブルをごく少数に抑えられることが期待できます。何より、快適に噛める状態の維持につながり、見た目も自然に近い義歯を作ることができます。あらゆる面で自信を持ってお勧めしています。

メンテナンス、メタルフリー、自費義歯が柱になるのですね?

平野哲也院長 ひらの歯科医院4

それに加えて、CTによる診断のもと、ラバーダムとマイクロスコープ、ニッケルチタンファイルなどの器具・機器を用いた根管治療も、専門の先生をお呼びして行っています。「歯を残すため」の根の治療は、いわば家を建てる際の基礎工事のようなもの。ここに注力することで、その後の経過が大きく変わってくると考えています。専任の歯科医師による適切な根管治療に、私の専門である補綴治療を組み合わせることで、再発リスクをできる限り排除した治療につなげたいという思いがあります。一部のメンテナンス、メタルフリー、自費義歯に精緻な根管治療、いずれも保険外診療ではありますが、歯をより良い状態で長く残すために欠かせないものなのです。

理念をともにする人を、訪問診療で生涯サポート

どのような患者さんが多くいらしていますか。

平野哲也院長 ひらの歯科医院5

こだわりの治療をじっくり受けられると喜んで通っていただく方や、遠方からわざわざ当院の治療を求めてご来院くださる方がいる一方で、方針転換直後には「ひらの歯科医院は金もうけ主義になった」「これまでの治療で十分だった」などのネガティブなご意見もいただきました。これまで通ってくださっていた患者さんをそう感じさせてしまったことは、私の力不足だと感じています。ただ、当院のような選択肢もご用意することは、歯科医療の未来のためにも意義あることだと信じています。患者さんのご意向に合わせて使い分けていただくのが、一番なのではないでしょうか。当院では、私だけでなくスタッフも一丸となり、理念を持ってより良い診療の提供に全力投球しています。ここに共感していただける患者さんが通ってくださっています。

訪問診療も行っていらっしゃるのですね。

同じく歯科医師である妻の平野和代が担当し、通院困難となった患者さんのご自宅を訪問しています。大規模に訪問診療を展開するというよりは、20年以上この地で歯科診療を手がけさせていただいた責任を果たすための訪問診療だと考えています。長く通い続けていただいたにもかかわらず、ご高齢のために通院が難しくなった方に対して、ご自宅での診療をご提供しているのです。

読者に向けて、一言メッセージをお願いできますか?

平野哲也院長 ひらの歯科医院6

すべてのことに関して、情報があふれている時代です。歯科医療についても、今までの常識にとらわれずに、ご自身に合う情報を集めて、悔いのない選択肢を選んでほしいと思います。一度削った歯は決して元に戻ることはありませんから、たとえ虫歯一本でも、慎重に治療を選択してほしいと思うのです。歯科医療の世界は日進月歩です。野菜にも、スーパーで売られている野菜と農家さんこだわりの無農薬や有機野菜があるように、歯科治療についても、さまざまな治療が存在しています。選ぶのはあなた自身、ぜひ歯を残すためのより良い治療を選んでほしいと思います。当院では歯科衛生士が継続的に講習を受け、滅菌・感染予防対策にも取り組んでいます。安心してご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

Co-Cr金属床義歯/50万円~、メタルフリー治療(セラミック)/4万5000円~、根管治療/5万円~ インプラント治療/1本50万円~、メンテナンス/8000円~

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