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吉田 光宏 院長の独自取材記事

都立大よしだクリニック

(目黒区/都立大学駅)

最終更新日:2025/04/28

吉田光宏院長 都立大よしだクリニック main

東急東横線都立大学駅の南口から徒歩約2分。「都立大よしだクリニック」は、この目黒・世田谷地域のかかりつけ医であり、同時に内視鏡検査を気軽に受けられる消化器内科としても親しまれている医院だ。院長は、大学病院や総合病院で内科医長などを歴任した吉田光宏先生。吉田院長は、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医の資格を持ち、専門性も高い。言葉の端々にも患者を思う心があふれる吉田院長に、同院の内視鏡検査や診療への思いを聞いた。

(取材日2025年3月13日)

胃・大腸内視鏡を受けられる地域密着型のクリニック

どんな患者さんが多いのでしょう?

吉田光宏院長 都立大よしだクリニック1

多くは、近隣にお住まいで当院をかかりつけ医として受診されている方か、胃・大腸の内視鏡検査に来られる方です。2009年の開院以来、来てくださった患者さんが、ご近所の方やお知り合いの方に「ここに行ったら?」と紹介してくださる”本当の”クチコミのおかげと周辺の先生方からの紹介で、多くの患者さんが来てくださっています。開院当初から定期的に検査に来られている方もいらっしゃいますし、患者さん全体としては、ご年配のお付き合いが長い方だけでなく若い世代の方々にも受診していただいております。地理的には、目黒区や世田谷区の南部、東急東横線沿線の都立大学、学芸大学、祐天寺、中目黒辺りにお住まいの方が中心でしょうか。あと、川を越えて川崎市から来られる方、渋谷周辺から来られる方もいらっしゃるかなと思います。

胃・大腸内視鏡検査に関して、貴院の特徴はありますか?

検査自体は他のクリニックでも普通に行われているものですし、特徴というほどのものはありません。ただ、できる限り楽に受けてもらえるように工夫をしています。胃の内視鏡検査を受ける際に、不安や恐怖が先立つ方には、鎮静剤を使ったり、負担の少ない経鼻内視鏡を勧めたりするようにしていますね。大腸内視鏡検査時には、鎮痛剤や鎮静剤の点滴も使用しています。また、ちょうど開院した頃、検査時に腸を膨らませる際により苦痛の少ない方法として、普通の空気ではなく炭酸ガスを使う方法も早い段階で取り入れました。やっぱり、「検査が苦しかった」と言われたらこちらも悲しいですし、苦しいと検査の足が遠のいてしまいます。定期的に検査を受けてもらうためにも、楽に受けられることは、結構大事なことじゃないかなと思っています。

検査設備や手法についても工夫があるのでしょうか。

吉田光宏院長 都立大よしだクリニック2

検査の精度を高めるために、新鋭の設備・手法は積極的に導入しています。開院して16年目ですが、今の内視鏡機器は3代目になりますかね。スコープは、もう何本目かわからないぐらいです(笑)。よりきれいな画像で診断精度が上がればと、定期的に新しい機種に更新していますし、手法の方も一生懸命学びを続けているつもりです。なお、大腸内視鏡検査でポリープが見つかった場合、小さなものであれば、その場で切り取ることも可能です。外来でのポリープ切除については、切除のために改めて内視鏡をするのは患者さんの負担になりますし、大腸の場合出血リスクはそれほど高くないので、小さいものなら切除するというのが僕の考えですね。もちろん、事前にポリープを取る可能性があることはご説明し、薬の服用状況なども伺って調整した上で行います。

内視鏡検査の不安を減らせるような言葉がけを

内視鏡検査の予約や受けた後の流れについても教えてください。

吉田光宏院長 都立大よしだクリニック3

検査は予約制で、早ければ1週間以内ですが、混んでいるときは3~4週間待ってもらうこともありますね。大腸内視鏡検査は、健診の便潜血検査で陽性が出た方がある程度いらっしゃるので、区の検診シーズンである6月~11月の終盤は混み合いがちです。検査の結果、高次医療機関での治療が必要であれば、近隣の総合病院などにつないでいます。患者さんのご希望や必要があればがん専門病院などもご紹介しますが、基本的には、患者さんが通院しやすい所、なじみがある所が多いですね。僕が以前勤務していた病院も遠くありませんし、紹介先に困ることはありません。

内視鏡検査は、どのようなタイミングで受ければいいのでしょう?

胃については、区のがん検診で受診資格がある2年に1回をお勧めしています。ただ、年齢が上の方は若い方に比べてピロリ菌の感染率が高く、胃がんのリスクも高めであり、胃が荒れていてがんが見つけづらいなどの点から、1年に1回のほうがいいかもしれないと思っています。逆にピロリ菌がいない場合は、長い周期での検査でもいいかもしれませんが、あまり間が空くのはお勧めしません。病気になる時期はコントロールできないけれど、検診を受ける時期は自分で決められます。検診は安心を買うものだと考えて、2年に1回受けてほしいですね。また、胃の内視鏡検査に比べて検査への抵抗感はあるとは思いますが、大腸内視鏡検査は、40歳から始め、2~3年に1回受けるのが理想的です。胃のより抵抗を感じる方は多いですが、女性のがん死亡数で最も多いのは大腸がん。ですので、最低でも4~5年に1回くらいは受けてほしいです。

患者さんを診る上で大切にされていることはありますか?

吉田光宏院長 都立大よしだクリニック4

月並みですが、できるだけ一般的な表現、一般の人でもわかりやすい言葉を使って、理解してもらえるような説明を心がけています。何か不安があれば相談してもらえるように言葉がけもしますし、気負わず来てもらえるような雰囲気づくりを心がけています。ただ、あまり病気のことを詳しく説明すると不安になってしまうこともありますから、バランスは難しいですね。繰り返し来院される中で、どんな方なのかの理解を深めながら対応しています。また十分な診療時間が取れるように、開院時から予約システムを導入して、できるだけ来院時間を分散させるようにもしてきました。予約があると、こちらも翌日の診療の準備ができるので、診療の際の対応の漏れなどが防げるメリットもありますね。ただ、胃腸炎やインフルエンザのように急病の場合もあるので、その辺はどちらも対応するようにしています。

より気軽に内視鏡検査を受けてほしい

内視鏡検査以外の診療についてもお伺いします。

吉田光宏院長 都立大よしだクリニック5

消化器内科が専門ですから、やはり便秘で受診される方は多いです。今は、便秘の治療薬も選択肢が広がり、できる限り下剤や浣腸、坐薬に頼らない治療が一般的になっているので、以前に比べれば治療の選択肢も増えてきて、治療の有用性も高くなりました。また、便秘を訴えて来られて、内視鏡検査をしたらがんが見つかるというケースもあります。ですので、そうなる前の早い段階で検査は受けていただきたいですね。また、以前は禁煙の治療も行っていたのですが、ここ数年治療に使っていた薬の供給が止まっているため、行えていません。喫煙が胃腸に及ぼす影響は、呼吸器系や心臓ほど大きくはないかもしれませんが、健康を保つという意味で禁煙は重要です。またいつか、やっていきたいと思っています。

今後、取り組んでいきたいことを教えてください。

もっと発熱の患者さんを診ることができる体制を整えたいと思っています。新型コロナウイルス感染症が出てきてから、待合室で風邪症状の患者さんとそうでない患者さんを一緒に待たせるのは危険だと、僕は思っています。今は時間を区切り、咳や発熱がある患者さんは分けて診るという体制なのですが、それだと診ることができる人数がかなり限られてしまいます。発熱や咳がある方からかかってくる電話が多い季節もあるという現状もあります。なので、今後は工夫をして、風邪症状以外の患者さんと別の空間に誘導できればと思っています。またいつどんな感染症が流行するかわからないですし、突然熱が出れば現実的につらいです。ですので、一人でも多く診療できる体制を考えていきます。

地域の方々に向けて一言メッセージをお願いします。

吉田光宏院長 都立大よしだクリニック6

主に内視鏡検査を行っている医師としては、内視鏡検査は気軽に受けられるものですよとお伝えしたいですね。胃でも大腸でも、内視鏡検査を受けられる方を増やせればと思っています。同時に、この地域で診療している医師として、皆さまの健康管理をサポートする役割を担っていければと考えています。気軽に足を運べるような体制を整えておりますので、お気軽に受診してみてください。

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