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笠井 真一 院長の独自取材記事

かさいデンタルクリニック

(高松市/空港通り駅)

最終更新日:2022/12/19

笠井真一院長 かさいデンタルクリニック main

高松空港へ向かう、通称空港通りから香川用水通りへ入り徒歩数分。おかっぱ頭の女の子のロゴマークが特徴的な「かさいデンタルクリニック」は、カフェ風の落ち着いたたたずまいを見せる。駐車場は12台分備えており、車でも通いやすい設計。院長の笠井真一先生は福岡歯科大学を卒業後、地元香川県の香川大学医学部歯科口腔外科や、東讃地域の歯科医院で経験を積んできた。勤務医としての経験を踏まえ、「自分の理想とする歯科医療を提供したい」と一念発起し、2010年に同院を開業。その後も各地の勉強会に積極的に参加するなど、知識や技術のアップデートに努めている。今回のインタビューでは、開業までの歩みや歯科医師としてのターニングポイント、今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2022年11月24日)

自身の理想とする歯科医療を届けるために

木の香りや、ぬくもりが感じられるクリニックですね。

笠井真一院長 かさいデンタルクリニック1

すてきな設計士さんとの出会いがあり、建物の設計、デザインはその方にお任せしました。設計士さんには「きれいに作ってほしい」とお願いしただけなのですが、ウッド素材をふんだんに使うことでとても温かい雰囲気になり、患者さんにとっても親しみやすい空間に仕上がったと思います。実際の機能面に関しては、開業前にさまざまなクリニックを見学させていただき、イメージを膨らませて希望を伝えましたね。例えば、受付は来院された患者さんの様子を瞬時に把握できるよう、頭から足までしっかり見えるようになっています。院内は患者さんの動線を考え、受付のそばにカウンセリングルーム、さらに検査を行うレントゲン室を配置しました。器具を洗浄する洗い場の大きさなど細かな部分についても、希望通りの形にしていただいています。やわらかな自然光が差す、完全個室の診療室ではぜひ安心して治療に専念していただきたいです。

開業までの経緯についてお聞かせください。

物理と数学が得意でしたので、それを生かせる仕事ということで最初は建築士をめざしていたんですが、親など周囲の人たちから「歯科医師が向いているのでないか」と勧められまして、福岡歯科大学の歯学部に進学しました。卒業した後は、地元へ戻って香川大学医学部歯科口腔外科で3年ほど勤務し、さらに三木町やさぬき市の歯科医院でも診療を行っています。開業を考え始めたのは、勤務医になってからのことです。「自分の理想とする歯科医療を、患者さんへ届けたい」という思いが強くなり、地元である高松市香川町での開業を決意しました。歯科医療に対して悩んだ時期もありましたが、開業から10年以上が経過した現在は、歯科医師としての楽しさを感じながら、やりがいを持って診療を続けています。

開業後に、どのような悩みを抱えていらっしゃったのですか。

笠井真一院長 かさいデンタルクリニック2

歯科医師として既にさまざまなことを学んでいましたが、開業後も自分の中で解消できない疑問が残り、歯科医療における知識と技術の至らなさを感じて、「どのように勉強したら良いのだろう」と悩んでいたんです。そんな時に、とある歯科医師の方の主催する勉強会に参加したことが、私の歯科医師としてのターニングポイントとなりました。会を主催する先生の診療に対する考え方や知識、技術を学ぶうちに、「歯科医師の仕事はなんて面白いんだろう」と思えるようになったんです。「こういう歯科医院をめざそう」「こういう診療をしよう」という、明確なビジョンも生まれましたね。今では、この仕事に強いやりがいを感じていますし、歯科医師になって良かったと思っています。

どんな治療も噛み合わせを中心に検討

先生がめざしているのは、どのような歯科医院でしょうか。

笠井真一院長 かさいデンタルクリニック3

開業直後は、患者さんに寄り添うアットホームな歯科医院をめざしていました。温かくて優しい雰囲気をつくるとともに、患者さんが通いやすい空間づくりを大切にしていたんです。しかし、先ほどお話しした先生と出会ってからは、アットホームさに加えて、歯科医療に関する理論的な部分を重視するようになりました。これは先生が勉強会でおっしゃっていた、「理論なき行為は暴力であり、行為なき理論は空虚である」という言葉に強く胸を打たれたことが影響しています。「勉強をせずに治療をすることは暴力であるが、治療によって実践を伴わない勉強は空虚である」ということです。私は生涯をかけて歯科医療を学び続ける姿勢を持ち、そして地域医療にも貢献することで、この言葉を実践していきたいと考えています。

勉強を続ける先生が、今、歯科医療で重視していることは何でしょうか。

私は、歯科医療は噛み合わせなしには語れないと思っています。例えば、矯正治療は見た目を気にして希望する方も多いですが、噛み合わせを考慮して治療しなければ、せっかく治療を行っても元の状態に戻ってしまう可能性があるんです。ですので、当院ではどんな治療をするときにも、まず噛み合わせを中心に治療計画を立てていきます。近年は歯科用CTやマイクロスコープなどさまざまな歯科用医療機器が開発されており、歯科材料も保険診療か、自費診療かどうかによって、多岐にわたる選択肢が生まれています。しかし、私は新しい機械や自費診療の材料を使えば、良い治療ができるとは考えていません。「噛み合わせを改善する上で、必要な治療は何か」という視点で治療方針を検討し、そして患者さんには時間をかけてわかりやすくご説明すること。これをしっかりと心がけています。

お仕事をする上で、やりがいを感じる瞬間を教えてください。

笠井真一院長 かさいデンタルクリニック4

歯科医師は患者さんの反応をダイレクトに受け取ることができる仕事ですから、患者さんの喜ぶ姿が一番大きなやりがいにつながると思います。私の場合は、特に噛み合わせについてお悩みの患者さんに治療を行って喜んでいただけるとたいへんうれしく、「頑張って良かった」と思えますね。科学的な根拠はまだ立証されていませんが、噛み合わせ治療を受けることで、慢性的な頭痛など、歯以外の部位の症状にも良い影響が生じるのではないかといわれています。「上の歯と下の歯がうまく噛み合わない」「歯がガタガタする」と感じる方は、どうかそのままにせず、一度当院で診察をさせていただきたいです。

スタッフとともに、歯科医療で地域に貢献

最近は、医院の経営についても学ばれているそうですね。

笠井真一院長 かさいデンタルクリニック5

これまでは歯科医療に関する勉強会に参加することが多かったのですが、最近はこの歯科医院をよりさまざまな側面から発展させたいという思いから、経営に関する研修にも参加しています。こうした研修を経て考えているのは、より組織の団結を強めて、地域の方々に医療で貢献していきたいということです。具体的には院内で今一度勉強会を行うことで、スタッフを技術的にも精神的にも成長させ、全員が同じ方向性に向かって歩んでいける環境をつくっています。歯科医院が成長するためには、スタッフの成長が欠かせないからです。また多くの患者さんを受け入れられるよう、診療台の数を増やすといった物理的な対応も取っています。こうした取り組みを始めてから、その思いに共感してくれるスタッフが増え、より診療がやりやすくなってきましたね。

スタッフさんには、どんなことを話されているのですか。

すべての人が、目的や目標を持って行動するわけではないと思うのですが、目的や目標を持つことで、仕事もやりやすくなるというのが私の持論です。ですので、スタッフには「どんな人間になりたいのか」、「そのために、ここでどんなことをやっていくべきか」といった質問を投げかけ、よく考えてもらっています。患者さんに対しても、目的を明確化していただくため、初診のカウンセリング時に「何を求めているか」、「これまでどんな歯科治療を受けてきたか」、「歯科治療を受ける中で嫌だったことはないか」などをしっかりお尋ねするよう指導しています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

笠井真一院長 かさいデンタルクリニック6

当院では、お口に関するさまざまな悩みを抱えた患者さんを幅広く受け入れています。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。診療においては、特に補綴や噛み合わせ治療を得意分野として、数多くの症例を治療してきました。噛み合わせの悪い状態で生活していると、虫歯や歯周病にかかりやすくなり、歯を失うきっかけをつくってしまうことも少なくありません。お口の中で困っていること、気になることがあれば、当院へご来院ください。皆さんの歯の健康と美しさを保つパートナーとして、スタッフ一同、温かく丁寧に治療をさせていただきます。

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