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杉本 栄一郎 院長の独自取材記事

VISION PLUS EYE CLINIC

(広島市南区/南区役所前駅)

最終更新日:2021/10/12

杉本栄一郎院長 VISION PLUS EYE CLINIC main

国道2号線のバス停・大学病院南門から徒歩1分。比治山女子中学校・高等学校の隣にある「VISION PLUS EYE CLINIC(ビジョンプラス アイクリニック)」は、安佐南区の「すぎもと眼科」が2020年4月に移転リニューアルして誕生した、目のトータルクリニックだ。院長を務めるのは「地域医療と先進医療の両立をめざしたい」と話す杉本栄一郎先生。一般的な眼科疾患の治療をはじめ、白内障や緑内障などの眼科手術、自由診療の屈折矯正手術に力を入れている。技術や医療機器について常に新しい知識を得るため、診療の傍ら各研究会にも所属し、技術の研磨にも余念がない杉本院長に、リニューアルにあたっての想いやこだわり、診療への考えなど、さまざまな話を聞いた。

(取材日2020年9月16日)

先進的な医療を、最高レベルで提供したい

移転開業された理由を教えてください。

杉本栄一郎院長 VISION PLUS EYE CLINIC1

前身の「すぎもと眼科」で10年間、安佐南区で診療した後、2020年4月南区に移転開業し、医院名も「VISION PLUS EYE CLINIC」に改称しました。リニューアルに踏み切ったのは、この10年で眼科診療は大きく進化しており、先進的な医療を広島の皆さまに提供するには、設備を一層充実させる必要があると感じたからです。大型医療機器が入るスペース、スタッフ体制、アクセスの良さなど総合的に考え、それらを可能とする新クリニックの場所を決めました。私が専門とする屈折矯正治療を提供することはもちろん、私の専門外分野でも、それぞれのスペシャリストによる治療を受けていただくことが可能です。ビジョンプラス アイクリニックは、チームとして診療にあたるクリニックでありたいと考えています。

どのような患者さんが受診されていますか?

杉本栄一郎院長 VISION PLUS EYE CLINIC2

看板を見て受診される近隣の方、ホームページで検索して遠方から来られる方、他の眼科から専門治療を目的に紹介を受けて来院される方、すぎもと眼科時代から引き続き通ってくださっている方などさまざまです。小児の近視治療にも力を入れていますので、こどもからご年配の方まで、幅広い年齢層の方が受診されます。当院は広島でも数少ない屈折矯正手術を行う特殊なクリニックであるため、20〜40代の方が多いのが特徴です。

手術に対するこだわりがありますか?

すぎもと眼科時代から数多くの手術を手がけてきましたので、その経験を生かしつつ、さらに最新の医療機器、医療技術を駆使した手術治療を提供したいと考えています。眼科手術は患者さまの意識がある中、局所麻酔で行いますが、極度に緊張されたり、顕微鏡の光がまぶしくてつらかったりと、患者さまの心理的ストレスは甚大です。そこで当院では、点眼麻酔とは別に、心を落ち着かせるために笑気麻酔も併用しております。また従来の10分の1のまぶしさで手術できる3D手術顕微鏡も近々導入予定です。手術を受けられる患者さまの不安や緊張、ストレスを少しでも軽くしたいと考えており、「痛くない」「怖くない」「まぶしくない」手術をめざしています。

眼鏡のいらない裸眼生活をめざして

屈折矯正手術に力を入れていらっしゃるとお聞きしました。

杉本栄一郎院長 VISION PLUS EYE CLINIC3

近視・遠視・乱視・老視をまとめて屈折異常といいます。屈折異常を矯正し、裸眼視力を回復させるための治療が屈折矯正です。矯正の方法としては眼鏡やコンタクトレンズ、オルソケラトロジーなどがありますが、それぞれに不便さがあります。これらの煩わしさから解放されるための治療が屈折矯正手術です。私は独立開業して間もない頃から、屈折矯正手術に注力してきました。近視矯正手術としてはレーシックが有名ですが、近年は眼内レンズコンタクトレンズが主流です。角膜を削らない眼内コンタクトレンズはレーシックより侵襲が少なく、視力の長期的維持も期待できます。中四国地方でも数少ない、眼内コンタクトレンズを扱う屈折矯正手術の専門家として、常に技術をアップデートしつつ、患者さまの目に適した手術の提供に努めています。

屈折矯正に着目するようになったきっかけはありますか?

杉本栄一郎院長 VISION PLUS EYE CLINIC4

私の師匠である、みなとみらいアイクリニックの荒井宏幸先生との出会いです。すぎもと眼科を開院した翌年、広島県眼科医会の特別講演に日本の屈折矯正手術の先駆け的存在である荒井先生をお招きし、「より良い視力を追求する屈折矯正という分野は眼科の基本」というお話に共感しました。日本では屈折矯正手術は保険外診療です。大学病院やその関連病院では保険適用外の診療は基本的に行わないため、日本の眼科医が屈折矯正について学ぶ機会はほぼありません。つまり、日本の眼科医の多くが、屈折矯正の経験を持ち合わせていないということです。しかし、日本人の80%以上が近視であり、50歳を過ぎればすべての人間が老眼になるとされます。最も多い屈折異常という目の病気の専門家がほぼいない日本の現状を知った時、屈折異常で困っている方は大勢いるに違いないと確信しました。そこで、荒井先生から屈折矯正手術の技術を学び、広島で始めるに至りました。

先生は大学病院でも診療されていましたが、クリニックで行う診療とどのような違いがありますか?

一番の違いは私自身の意識の変化です。大学病院と総合病院で勤務しましたが、当時は病気の治療が最優先でした。医師が最善と判断した治療法を選択し、患者さまに提供する。それは間違ってはいないけれど、今思えば、一方的な医療であったかもしれません。クリニックを開業して感じたことは、医療はサービス業であるということです。すべての方が必ずしも最善の治療を求めているわけではありません。人それぞれに異なる事情や価値観があります。そして、治療にはそれぞれメリットとデメリットがあります。そういったことを総合的に判断し、患者さまのニーズに合った治療を提供したいと思うようになりました。

一人ひとりに合わせたオーダーメイドの医療を

医師として眼科を選択された理由を教えてください。

杉本栄一郎院長 VISION PLUS EYE CLINIC5

眼科を選択したのは医学部6年の時です。人間は外部情報の90%を目から収集しており、目は人間にとって最も重要な感覚器官です。生きている限り、目が健康であることが、人間のQOL(生活の質)を決定するといっても過言ではありません。講義や実習の中で、非常にやりがいのある科だと感じました。幸運なことにそれは直感どおりでした。医師国家試験に合格した後、広島大学病院、JA尾道総合病院で充実した研修医の日々を送ることができました。その後、広島大学工学部と共同で行った新しい眼圧測定の研究や、東京大学病院で相原一(あいはら・まこと)教授との緑内障の研究にも携わることができました。そこで得た科学者としての探究心は、今の診療にも役に立っています。

診療で心がけていることは何でしょう。

杉本栄一郎院長 VISION PLUS EYE CLINIC6

前述のとおり、患者さまのニーズに応えることです。そのためには、患者さまのお話にしっかりと耳を傾けること、そして誠実であることが重要だと考えます。きちんと納得して治療を選択していただけるよう、可能な選択肢をすべて提示し、それぞれの治療の内容と目的、合併症について客観的にお伝えしています。言葉だけでなく、眼科CTの画像、レーザー機械の測定値、写真を用いて、可能な限りわかりやすく説明します。安心して治療を受けていただけるよう、お一人お一人に合わせたオーダーメイドな医療を提供しています。

読者に向けて、目の健康についてアドバイスをお願いします。

目は物を見るためだけの器官ではなく、太陽の光の波長を感じて、成長や体内リズムに関与しています。太陽の光に含まれるバイオレットライト(紫波長)には、近視の進行を抑える効果が期待できることが近年の研究で証明されました。LEDに多く含まれるブルーライト(青波長)は睡眠と関係しており、夜にスマホなどを見過ぎてしまうと睡眠障害を引き起こします。子どもの近視はインドアな生活によって進行しやすいです。すぐに眼鏡をかけると、進行が早まる恐れがありますので、まずは勉強するときは姿勢をよくする、1日2時間は屋外で遊ぶなど、生活習慣を見直すことをお勧めします。スマホやタブレットなど近くを見る作業は、不必要であれば控えましょう。医学の進歩により、視力を回復させるための屈折矯正手術が可能ではありますが、そもそも近視が悪くならなければ、近視矯正手術の必要はありません。

自由診療費用の目安

自由診療とは

近視矯正手術 
眼内コンタクトレンズ/両眼64〜74万円(自由診療)、レーシック/両眼32万円(自由診療)
白内障手術
多焦点眼内レンズ/片眼10〜24万円(選定診療)、片眼58〜64万円(自由診療)

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