高橋 義雄 院長、高橋 祥子 副院長の独自取材記事
赤磐皮膚科形成外科
(赤磐市/瀬戸駅)
最終更新日:2025/06/02

審美面に配慮した繊細な手術を得意とし、できる限り体に負担の少ない治療をめざして取り組んでいる「赤磐皮膚科形成外科」。同院の高橋義雄院長と高橋祥子(さちこ)副院長は、地域のニーズに応える形で自然豊かなこの地に2010年に開業。以来、地域住民はもとより、県外からも患者が多く訪れているという。義雄院長は日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・日本専門医機構認定形成外科専門医で、祥子副院長は日本専門医機構認定皮膚科専門医であるが、開業後も常に学ぶ姿勢を忘れず、患者のためにと先進の機器を次々と導入。老若男女を問わず幅広い層の悩みに寄り添い、その卓越した技術を惜しみなく治療に活用している。患者が人生を明るく、健やかに生きていけるような医療を提供していきたいと語る2人に、同院の診療の特徴など詳しく話を聞いた。
(取材日2025年4月9日)
さまざまな皮膚疾患に、繊細な技術を活用し治療を行う
赤磐市で開業を決めたいきさつについてお聞かせください。

【義雄院長】岡山大学在学中に水泳部に所属していて、赤磐市にはスイミングのコーチとしてアルバイトに来ていたんですね。お子さんだけでなく大人の健康水泳教室も担当していたので、地域の皆さんと幅広く交流しているうちに、ここで仕事をしたいなと思うようになったのがきっかけです。また、皮膚科や形成外科に対する需要が高い地域でもあったので、そうした背景からこちらに開業することを決めました。
【祥子副院長】当時、このエリアにお住まいの方が専門性の高い手術を受けるとなると、少し離れた病院まで行かなくてはならず、通院にご苦労があったんですね。院長は手術を得意としているので、病院が充実している岡山市などよりも少し郊外の赤磐市のほうが、より多くの患者さんのお力になれるのではないかと感じました。
近隣にお住まいの患者さんが多いのでしょうか。
【義雄院長】近隣の方の受診が多いのはもちろんですが、ホームページで診療の特徴をご覧になって遠方からお見えになる方も多く、驚いています。当院は山陽インターチェンジから車で5分ほどの位置に立地しているので通院がしやすいということもありますが、ときには広島県や鳥取県、兵庫県から、県内でも備前市や美作市、津山市といったエリアから幅広くお越しいただいています。
【祥子副院長】もう一つ驚いたことは、お子さんがとても多い地域だということですね。特に午前中は院内の至る所で赤ちゃんの声がして、まるで小児科のようで(笑)。ほのぼのとした気持ちにさせていただいています。そうした地域の特性もあり、小児皮膚科についてもしっかりと診ています。
患者さんの主訴について教えてください。

【義雄院長】皮膚科には、虫刺されやアトピー性皮膚炎といったトラブルをはじめ、しみやあざといった審美面でのお悩みでいらっしゃる患者さんも多いです。またお子さんの青あざ、茶あざ、特に異所性蒙古斑の治療にも対応していますので、最近はそのご相談も増えてきました。また、当院にはやけどの患者さんが非常に多くお見えになります。私は皮膚科と形成外科の両方を専門としていますので、顕微鏡下で細かい血管や神経をつなぐマイクロサージェリーという緻密な技術を活用し、より傷痕の目立ちにくい精密な治療につなげています。この技術を活用することで難しい眼瞼下垂の手術もより短時間で行うことができるので、体への負担が少なく、高齢の方へ施術を行うこともできます。他にもほくろの除去や、悪性腫瘍の摘出手術、再建などにも対応しています。
心身に負担の少ない診療をめざす
0歳児でも受けられるレーザー治療があると聞きました。

【義雄院長】最近力を入れて取り組んでいるのは、先ほど申し上げた青あざ、茶あざ、異所性蒙古斑の治療です。大規模病院では全身麻酔をして治療を行うこともあるようですが、全身麻酔のリスクが心配で治療に踏みきれない親御さんは多いのではないでしょうか。当院ではクリーム状の局所麻酔と、ピコレーザーという先進のレーザー機器を使用し、よりお子さんの体に負担の少ない治療を保険診療内で行うことが可能です。
アレルギーの検査でも、負担の少ない方法を採用しているそうですね。
【祥子副院長】はい。たった1滴の血液で41種類のアレルギーについて判定ができる「ドロップスクリーン」という検査法を採用しています。アレルギーの検査は半年や1年ごとに行うのが望ましいのですが、従来の腕からの採血だと気分が悪くなってしまう方や、小さなお子さんに対して頻繁に行うのは心苦しいですよね。この検査法であれば、採血の時間も短く、結果も約30分で出ますので、後日改めて結果を聞きに来る必要もありません。検査の結果をもとに、ご自分で対策を講じることができたり、納得して治療に臨んだりすることもできると思っています。
診察室は全室個室仕様なのですね。

【祥子副院長】そこに関しては、もし私が患者さんだったら絶対にそうしてほしいと思ったので設計時からこだわりました。例えば、服を脱いでいる時に誤って扉が開けられるようなことがあったら嫌ですよね。ですから鍵がかかるようになっていますし、プライバシーが保たれている状態で安心してご相談いただけるようにしています。中には男性医師に見せたくないとおっしゃる女性の患者さんもいらっしゃるので、そうした場合には私が対応させていただきます。そのように女性医師を希望できることも当院の強みではないでしょうか。
美容皮膚科にも対応されているんですね。
【祥子副院長】しみのケア、医療脱毛などに対応しています。美容皮膚科専用の待合室・カウンセリングルーム・施術室を設けているのは開業当時は珍しかったと思いますが、ニーズが次第に増えてきているのを実感していますし、設置してよかったと思っています。院長がめざす「どのような皮膚のお悩みでも対応できるクリニックへ」という思いを皮膚科・形成外科・美容皮膚科の3本柱で実現できるようになってきました。
患者の生き生きとした人生のために力を尽くす
そもそもなぜ皮膚科や形成外科に進もうと思われたのでしょうか。

【義雄院長】医学生時代、「人は人生をどう生きるか」ということを考えたときに、皮膚科や形成外科というのは、人の人生にすごくプラスに働く診療科だと感じたんです。直接命に関わるような疾患でなくても、湿疹やあざ、傷痕があることで人生に前向きになれないという方は少なくありません。そのような患者さんが皮膚のことで困ることがなくなったときには、すごくハッピーになれるのではないかと。明るい気持ちになって、生き生きとした人生につながればいいなと思って、この道に進もうと決めたんです。
【祥子副院長】例えばお子さんにかゆみがあると、夜しっかり眠れず、ご本人はもとよりご家族の皆さんも疲れ果ててしまうということも考えられます。かゆみがなくなることでご家族全員が楽になり、皆さんに幸せになっていただきたいというのが私たちの掲げる願いなんです。
足のケアにも力を入れていらっしゃるのはなぜですか?
【義雄院長】足の健康を保つためのケアを僕たちはフットケアと呼んでいますが、フットケアを行うことで健康寿命の延伸につながると考えているからです。足が健康でないと転倒が多くなり、寝たきりになってしまう恐れもあります。そんな悪循環を招かないために、当院では、たこ・うおのめがひどくて歩くのに困っていらっしゃるような方には、特別な診察枠を用意して足湯に入っていただき、血流を良くしてから患部を削ったり爪を整えたりなどの処置を行っています。僕はスポーツ医学を専門にしていますが、足の傷や潰瘍をできるだけ早く治し、健康に歩いていただくということが全身の健康にとってすごく大切だということを伝えたいんですよ。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

【義雄院長】当院には赤ちゃんからご高齢の方までいらっしゃいますが、それぞれのステージで違った悩みがあるでしょう。僕たちはそうした悩みに寄り添い、解決して差し上げたいと思っています。ご家族の進学や結婚、出産をともに喜び合えるような信頼関係を育めるよう、今後も真摯に取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【祥子副院長】医院公式SNSを通して予約をしやすい環境も整えているので、年齢や性別に関わらず、皮膚のことでお困りのことがあれば気軽にご相談にいらしてください。患者さんのために新しくご提案できることがあれば、今後も積極的に導入していき、皆さんがより幸せになるためのお手伝いができれば幸いです。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア:しみ1つにつき直径5mmまで 5500円~、医療脱毛:全身2万4200円~、男性脱毛:2万9040円~ ※部位ごとに異なる 詳細は医院までお問い合わせください