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旭 真理子 院長の独自取材記事

三輪整形外科

(佐倉市/京成佐倉駅)

最終更新日:2025/08/05

旭真理子院長 三輪整形外科 main

木のぬくもりあふれる美術館のような空間で、地域の健康を支える「三輪整形外科」。2025年5月に院長に就任した旭真理子先生は、人工股関節手術の研鑽を積み、約10年間の外傷治療経験を持つ整形外科のスペシャリストだ。「患者さんが何で困っているのかを把握して、やれることはすべてやる」という診療姿勢のもと、高齢者の腰痛や骨粗しょう症から乳幼児の外傷まで幅広く対応する。前院長から引き継いだ物理療法と充実したリハビリテーション体制に加え、新たに骨粗しょう症治療を強化。さらに、自身の経験を生かした革新的なリハビリも構想中だという。予防から治療まで包括的な医療を提供する旭院長に、診療への思いを聞いた。

(取材日2025年7月17日)

長年地域で愛されてきた医院を引き継ぎ、新たな挑戦を

今年5月に院長に就任されたばかりだそうですね。

旭真理子院長 三輪整形外科1

以前は昭和医科大学藤が丘病院で勤務していましたが、前院長の三輪先生から引き継ぐかたちで、2025年5月から院長を務めています。当院の特徴としてまず挙げられるのは、この美しい院内環境と充実した設備です。美術館を設計した方が15年前に手がけたという院内は、天井が約4.2メートルと高く、木目調の温かみがあって、大きな窓から自然光が入る本当に素晴らしい空間なんです。前院長が大切にされてきた物理療法の機械も多く取りそろえられていて、ウォーターベッドや電気治療器など、患者さんが長年通われている理由がよくわかりました。私自身、今まであまり物理療法を使ってこなかったので、しっかり勉強して、前院長が築き上げてきたものを引き継ぎながら、新しいことにも挑戦していきたいと考えています。

先生のご経歴と、整形外科を選ばれた理由を教えてください。

埼玉医科大学を2007年に卒業後、昭和医科大学病院で2年間の初期研修を受けた後、昭和医科大学藤が丘病院の整形外科に入局しました。入局後は人工股関節班に所属し、手術や症例発表、研究は主に人工股関節関連のものを手がけていました。その前の約10年間は関連病院で外傷を中心に診療していて、交通事故などの救急対応も含め、さまざまな症例を経験させていただきました。整形外科を選んだのは、「治す診療科」というイメージが強かったからです。骨折や疾患で来られた患者さんが、元気になったり、再び歩けるようになったりすることをめざして手術や治療を行うところにやりがいを感じました。医局も明るい雰囲気で、それも魅力でしたね。

どのような患者さんが多く来院されていますか?

旭真理子院長 三輪整形外科2

高齢の方から赤ちゃんまで、本当に幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。割合として多いのは高齢の方で、腰痛、変形性腰椎症、変形性膝関節症、変形性股関節症、骨粗しょう症などの治療をされています。交通事故や労災の方もいらっしゃいますし、20代、30代、40代の働く世代の方も一定数来られているので、偏りなく診療している印象です。この地域の特徴として、家庭菜園や農業をされている方がとても多いんです。「草むしりして腰を痛めた」という方が本当に多くて、皆さん庭いじりを楽しまれているんですね。ですから、そういった趣味をできるだけ長く続けられるように、筋力をつけたり、痛みを取ったりするお手伝いができればと思っています。

骨粗しょう症治療の強化と、新たな試み

新たに力を入れている治療について教えてください。

旭真理子院長 三輪整形外科3

前院長から引き継いだ物理療法とリハビリを継続しながら、新しく骨粗しょう症の治療を強化しています。特に使い始めているのがロモソズマブという骨形成を促進する作用のある薬が入っている注射で、適応の方には情報をお伝えして、希望があれば実施しています。骨粗しょう症は年齢に関係なく、骨密度と骨折歴、脆弱性骨折の既往で判断するので、血液検査をしてより詳しく調べたりもしています。ご高齢の方にとって骨折予防はとても重要です。早めの診察と予防的な治療で、患者さんが不自由なく暮らせるようにサポートしていきたいと考えています。

リハビリ室にポールの設置を予定されているそうですが、詳しくお聞かせください。

リハビリ室の高さを生かした、空中競技に使われるトレーニング機材も導入したいなあと考えています。以前、そのような機材を使って趣味で運動をしていたことがあったのですが、腰痛予防や筋力強化にとてもいい運動だと感じました。この経験を生かして、リハビリ室の天井が高いことを利用し、トレーニング機材を導入したいと思っています。ポールやエアリアルフープ、エアリアルハンモックなども今後設置できればいいなとも思っています。楽しみながら体幹や筋力をつけられるような新しいアプローチ方法を提案できればと思っています。

予防医療についてはどのようにお考えですか?

旭真理子院長 三輪整形外科4

予防を始めるタイミングは早めのほうがいいと私は考えています。腰痛予防なら腹筋強化や体幹筋力強化をリハビリでもお勧めしていますし、これは痛くなる前から行っていたほうがいいんです。股関節も、ちょっとでも痛みがあれば、その段階から筋力強化のリハビリで改善を図ったほうが良いでしょう。スポーツクラブに通うような感覚で、医師に診てもらいながら適切なリハビリを入れることで、予防や悪化防止につながると考えています。また、当院には常勤の理学療法士が7人在籍していますので、マンパワーを生かして一人ひとりに合わせたリハビリプログラムを提供できます。患者さんが積極的に自分でやれるようなリハビリだったり、ご自宅でやれることを提案したり、前向きに取り組めるようなサポートを心がけています。気持ち的にも前向きになれるような指導ができたらいいなと思っています。

患者とともに歩む、地域に根差した医療を

診療で大切にされていることは何ですか?

旭真理子院長 三輪整形外科5

「患者さんが何でお困りなのかをしっかり把握して、やれることはすべてやっていきたい」というのが私の診療方針です。そのためには、お仕事の内容や生活環境、どういう趣味があるか、スポーツをやっているならどういうふうにやりたいかなど、詳しく聞くようにしています。できるだけ患者さんが言いたいことを言えるように、自分だけ一方的にしゃべらないようにしたり、ちょっと待ってあげたり。「他に問題ないですか?」「大丈夫ですか?」と聞いて、会話のきっかけを与えることも大切にしています。割と皆さんお話ししてくださるので、その中から本当に困っていることを見つけて、解決への道筋を一緒に考えていくようにしています。

院内の雰囲気づくりで工夫されていることはありますか?

スタッフはみんな患者さん想いでどの患者さんに対しても優しく接してくれているなと感じますし、明るい雰囲気だと思います。昼食もみんなで一緒に食べているんですよ。電気圧力鍋を買ってクリニックでカレーを作ったりしているんです。お米も毎日5合ぐらい炊いて。炊きたてのご飯を食べたいなと思って始めたんですが、こうやって一緒にごはんを食べると会話も生まれて、チームワークも良くなりますよね。休憩室もきれいにして、休みやすい環境にしています。スタッフが明るい気分で働けると、その雰囲気は必ず患者さんにも伝わると思うんです。スタッフには本当にたくさん助けてもらっているので、感謝の気持ちでいっぱいです。こういう良い雰囲気の中で、患者さんにも安心して通っていただけるクリニックにしていきたいですね。

地域の方々に向けてメッセージをお願いします。

旭真理子院長 三輪整形外科6

整形外科では、骨折や捻挫、加齢による関節の変形、痛みなど、運動器さまざまな症状、疾患に対応しています。治療だけでなく、さまざまな機器を使ったリハビリなど、症状改善に向けて多彩なアプローチが可能なので、痛みや体の不調のある方は気軽に来ていただきたいですね。今後は電子カルテを導入し、より効率良く患者さんを待たせずに診療できるようにしたいと思います。自動精算機も7月から導入していて、現金以外にクレジットカードや電子マネーも使えるので、お支払いも楽になっています。お子さんから働き世代、ご高齢の方まで幅広い年代の方が通ってくださっていますが、この地域はご高齢の方が多い地域ですから、骨折の予防や筋力強化など、不自由なく暮らせるようなお手伝いをして地域に貢献できたらと思います。

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