倉津 寛史 院長の独自取材記事
わかば歯科
(鹿児島市／鹿児島駅)
最終更新日：2021/10/12
「わかば歯科」は、2009年12月に開業した、鹿児島市川上町の地域に根差す歯科医院だ。歯科医院がある吉野・川上地域は区画整理が進み、住宅や店舗が増えるに従い、若いファミリー層や働き盛り世代の患者が増えているエリア。院長の倉津寛史先生は、患者の要望にマッチした歯科医療を提供していくため、患者が求めていることをくみ取り誠実な治療を行うことと、快適でリラックスできる心地良い空間づくりに注力しているのだとか。今回は倉津院長に、これまでの道のりやこのエリアに歯科医院を構えた理由、診療のコンセプトについてたっぷりと話を聞いた。
（取材日2021年7月1日）
心のこもったホスピタリティーと誠実な治療を提供
最初に「わかば歯科」の理念やコンセプトを教えてください。
当院のホームページにも掲げているのですが、患者さまに心のこもったおもてなしと快適さを提供することを最も大切な使命と考え、歯科医師1人、歯科衛生士3人、受付などのスタッフ5人で、日々診療を行っています。患者さんのご要望を的確に把握し、それに応えられるような、誠実な治療をご提供するようにしています。さらに、来院された患者さんには、緊張せずに、くつろいでいただけるような心地良さもご提供したいと思っています。地域の“歯家（しか）＝ホームドクター”をコンセプトとして、吉野・川上の地域の皆さまに貢献できるような診療を心がけています。
診療で大切にしていることはありますか？
患者さんが何を望まれて、どうしたいかということを大事にしています。もちろん、歯の状態やライフスタイルを伺う中で、さまざまな治療のご提案はさせていただきますが、患者さんの希望を一番に、まずは保険診療の範囲でしっかりと治療を行えるようにしています。その上で重要になってくるのが、治療の前後のわかりやすい説明。患者さんとしっかりコミュニケーションをとることで、生涯通い続けたいと思っていただけるような歯科医院づくりをめざしています。
歯科医師になろうと思ったきっかけや、開業までの経緯を教えてください。
歯科医師によくあるように、家族が歯科医師だったというわけではありません。ただ、高校時代から漠然と医療の道に進みたいと考えていました。大学は鹿児島大学の歯学部に進み、歯科に関する内容をこつこつ勉強しました。大学を卒業してから5年ほどは勤務医として経験を積み、さらに別の病院で分院長を2年ほど経験。その間も、開業が一つの目標としてあり、頑張って経験を積んで40歳までには開業したいと思っていました。実際、この「わかば歯科」を開業したのは2009年で、私が33歳の時です。
患者の要望にマッチした診療を行うために
この地で開業した理由を教えてください。
開業しようと思った2009年頃、ちょうどこの地域が区画整理をしていたんです。ということは、いずれ新しく家を建てる人たちが移り住んで人口が大きく変動します。人口が増えれば医療機関も必要になり、新規に歯科医院を探す方が多くいるだろうと考えました。この地域周辺で土日に診察している歯科医院が少ないことも後押しとなりましたね。働き世代がいる地域には、きっとその需要があるでしょうから。患者さんが負担を感じることなく通えるよう、駐車場スペースがある程度確保できる場所であることも条件の一つでした。
現在、どのような患者さんが多いですか？
やはり近隣に住んでいる方が多くいらっしゃいます。開業した頃に区画整理が始まり、住宅地が広がりました。飲食店や喫茶店などの商業施設もどんどんできました。患者さんも若いファミリー層が多いですね。目の前が公園なので、土日などはお父さんがお子さんと一緒に公園で遊んでいる間に、お母さんが来院したりするということもあります。それから当院は、平日は20時まで開いているので、この付近で働いている方は、仕事帰りに寄ってくださいます。土日も診療しているので、平日お忙しい方などはホームページなどで調べて来てくださる方もいらっしゃいます。患者さんのライフスタイルに合わせて、来ていただいているのを実感しています。
長年通っている患者さんもいらっしゃいますか？
そうですね。開業から11年半がたち、ずっと通ってくださる患者さんもいます。小さかったお子さんが私の身長を追い越したり、小学生だったお子さんが働き始めたり、と年月を実感します。大人になっても来てくれて、いろいろな話をしてくれるのは、うれしいですね。ずっと当院のファンでいてくださるわけです。また、この地域は祖父母と同居しているご家族も多く、「あれは私の孫なんだ」と言われて驚くことがあります。地域に根差している歯科医院だからこその体験ですね。
今後も地域の人たちの歯の健康を見守りたい
院内の施設について教えてください。
診療室に治療ユニットが3台あります。リラックスして治療を受けていただきたいので、中庭の紅葉の木が見えるようになっています。それから、小さなお子さんは緊張しないように、DVDを見ながら治療を受けることもできます。現在は新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために使用を中止しているのですが、キッズスペースも設けています。さらに、院内は車いすでもご利用いただけるよう通路を広めに確保するなどバリアフリー仕様にしています。感染症対策としては、パーティションを配置し、空気清浄機を設置しました。診療する際はマスクとフェイスシールドをして、防護服を着ています。待合室には、緊張せずにお待ちいただくために、座り心地の良いソファーを置いたり、クラゲの模型が泳ぐ水槽を置いたりしています。また、歯ブラシや歯磨き粉、義歯用品などのお勧めの歯科グッズなどを紹介するコーナーも設けています。
先生のリフレッシュ方法は何でしょうか。リラックスするために行うことはありますか？
今は新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されるためにできないですが、旅行が好きで、ゴールデンウィークや夏休みなどには、家族で遊びに行っていました。宮古島などでシュノーケリングをしてリフレッシュすることもありました。最近のリフレッシュ法は、料理を作って家族にふるまうことでしょうか。平日は20時まで診察があって、家族と夕食を一緒にとることができないということもあり、18時で診療が終わる土日は私が料理担当です。買い物に行く時に「今日は何を食べたい？」と聞いて、家族からリクエストがあったものを作ります。手の込んだ料理ではなく、肉を焼いたり、お刺身を買って切ったりという簡単なものですが、家族との食事の時間を楽しんでいます。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
今後も患者さんのご要望にお応えするような歯科医療をご提供したいと思っています。この先、10年後、20年後、どのようになっているか、地域にどのような貢献ができるかと思いを巡らせることがあります。20年というのは、子どもが生まれて成人するまでの時間です。そのような長い期間を健康で快適に過ごせるように、地域の患者さんの健康を見守りたいと考えています。おいしい物を食べたり、皆でおしゃべりを楽しんだりするには、歯の調子が良いということが大切です。楽しい時間を過ごすために、歯の健康で何か気になることがありましたら、遠慮せずに相談にいらしてください。
