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山崎 和幸 院長の独自取材記事

山崎歯科クリニック

(宮崎市/木花駅)

最終更新日:2022/01/07

山崎和幸院長 山崎歯科クリニック main

JR日南線木花駅から徒歩5分の所にある「山崎歯科クリニック」。後背地の丘陵地帯には大学や住宅街が連なる地域で、子どもから高齢者まで幅広い層の患者が訪れる。多様な層の多様なニーズに応えるため、一般歯科から口腔外科、審美歯科、さらには口腔顔面痛まで幅広く対応。予防歯科にも注力している。歯を健康に保ち、患者の生活の質の向上をめざして日々診療に臨む山崎和幸院長に、開業時から同院が力を入れてきた予防歯科等、特徴などについて聞いた。

(取材日2021年10月27日 )

自らのつらい経験から歯科医師の道へ

この場所に開業された理由は?

山崎和幸院長 山崎歯科クリニック1

この地域にはもともと私の親戚が住んでいて、子どもの頃からよく遊びに来ていて親しみがあったんです。それと、自分の性格的にもできるだけゆとりを持って患者さんと向き合いたいというのがあったのですが、ここは中心部から車で30分の郊外で、非常にのんびりしている地域なのでそれも決め手となりました。結構農家の方もいらしたり、近くに大学や団地もあったりで、小さなお子さん、学生さん、ご高齢の方など、患者さんの層が広いというのも魅力でした。あと、親子3代野球ファンで、ここはひいきにしているチームのキャンプ地に近く、それも理由の一つです(笑)。

開業当初と比べて変わったことはありますか?

20年前に開業した時は、歯科予防への意識が乏しい患者さんがほとんどで、虫歯が多かったんです。何年も虫歯を放置して「どこから治療したらいいの?」というような患者さんがたくさんおられたのですが、今はそういった患者さんがずいぶん減って、お口の中がきれいな方が多く見られるようになっています。当初から予防に力を入れてきたこともあり、患者さんも理解してくださって、予防に来られる方が増えたのかなとうれしく思います。

先生が歯科医師をめざされたきっかけは?

山崎和幸院長 山崎歯科クリニック2

恥ずかしい話なんですが、私自身小さな頃から虫歯が多くて、歯科医院に何度も通って嫌な思いをしてきました。しかも家族から、「歯を磨かないから」とか、「甘い物を食べているから」とか、不摂生を指摘されていたんです。でも違うんです。今でこそわかってきましたが、エナメル質や象牙質の硬さなどは遺伝もありますし、歯がもともと弱かったから、いくら頑張って歯磨きをしても虫歯が多かったんです。虫歯が多い方に、私みたいに苦労しないできちんと予防できるようにして差し上げたいなという思いがあり、歯科医師になりました。

先生のご専門は何ですか?

基本的に一般歯科ですが、ここにはさまざまな主訴の患者さんが来られます。仮にここで対応できなければ、他院へ改めて足を運んでいただく必要が出てきてしまいますので、なるべく患者さんには不便をかけず、あらゆるニーズに応えられるよう、先端の治療にも対応できる環境を整えています。また、口腔外科や矯正といった専門的な分野については、専門の先生に担当してもらっています。そもそも歯科は虫歯だけ、矯正だけ、親知らずを抜くだけといったように単体で成り立つものではなく、それぞれがつながっているので包括的に行わないと意味がないんです。そこで当院では虫歯や歯周病、歯並びなど包括的な診療の提供に努めています。

時間をかけたカウンセリングでニーズを引き出し予防へ

予防に注力されているとのことですが、ご自身が虫歯に悩まされた経験がベースになっているのでしょうか。

山崎和幸院長 山崎歯科クリニック3

それもあります。いくら虫歯を治療しても、何ヵ月後にまた戻ってくるような人もおられます。予防することによって、治療で歯を削らなくて済むことや、たとえ虫歯になっても初期に対応しておけば負担が少なく済むといったことが期待できます。歯も人と同様寿命がありますが、できる限り人の寿命よりも歯のほうが長く持つように、歯を失うリスクを最小限にとどめることが重要です。当院では、長くご自身の歯で噛めるよう、患者さんと話し合いながら予防の計画を立て、定期的に歯ブラシが届かないところの歯石を取ったり、フッ素を塗布したり、キシリトール配合のガムなどを勧めたり、さまざまな方法で虫歯や歯周病の予防をサポートしています。

カウンセリングも大切にされているとか。

カウンセリングは30分かけて丁寧にさせていただきます。患者さんとの信頼関係が一番大切なので。初診で来られた方や久しぶりに来られた方は、当然何か悩んで来られるわけなので、どこが痛いとか、何に困っているとか、歯以外のお口の中全体も含め、まずは悩みを全部お聞きします。それから検査をして、そろった資料を歯科医師が見て、患者さんの経済状況や精神的な状況などもすべて考慮して治療計画を立案し、何パターンかをご提示します。

予防についてはどのような説明をされていますか?

山崎和幸院長 山崎歯科クリニック4

初診の患者さんには、歯の本数の説明からしています。歯は28本あって、前歯は噛み切る、奥歯はすりつぶすなど、それぞれに役割があります。1本欠けてしまったら隣の歯が欠けた分の仕事もしなければなくなり、その1本もだんだん負荷がかかって割れてしまう。そのように連鎖していくので、1本でもなくならないようにすることが大切です。模型を見せながらそんなお話をすると、皆さん歯を大切にすることの重要性を理解してくださいます。

患者さんも予防に積極的になっていくわけですね。

説明を聞くうちに患者さんも知識が増えていきます。仮に歯がなくなっても、インプラントや、バネのない入れ歯、いわゆるノンクラスプデンチャーなど、できる限り周りの歯に負担をかけない治療法を提案していますが、そもそもそうならないための定期検診が重要なんです。また、治療するとなると経済面や身体面で患者さんの負担も大きくなります。予防していればそれを避けることも期待できます。ただ、上手に歯磨きしてもある程度汚れが残って蓄積されていくといわれます。そのため、歯がきれいな人でも3ヵ月に1回、状態の悪い人は1~2ヵ月に1回程度の定期検診が理想です。先ほども言いましたが、開業当初は虫歯がいっぱいの患者さんが多かったのですが、今は虫歯も歯周病もなく歯の寿命が延びている方も増えたように感じます。

定期検診を柱に歯の破折や口腔顔面痛などにも対応

スタッフがすごく明るいんですね。

山崎和幸院長 山崎歯科クリニック5

エステ感覚で来て「気持ち良かった」と、満足して帰ってもらえる定期検診にしたいんです。そのためには、スタッフにも相応のレベルが求められます。経験豊富な歯科衛生士の指導を受けたり、オンライン勉強会をしたりしています。当院には、診療時にカウンセリングなどで患者さんをサポートするトリートメントコーディネーターという役割のスタッフが4人在籍しており、日頃から患者さんのお話を聞く練習、治療内容をわかりやすく説明する練習などを行っています。ただスタッフのレベルがかなり高いので、誰かが産休とかに入ると新しい人の教育が大変といった課題はあります。フルタイムは難しくてもパートタイムで働けたり、お子さんの体調が悪い時には休めたりする体制にするなど、産休後に戻ってきてもらえる環境づくりに力を入れています。

最近増えている症状はありますか?

最近多いのは、30、40代過ぎたあたりからの歯の破折です。スポーツや、食いしばり、歯ぎしりが原因となっていて、特に寝ている時の噛みしめは食事の何倍も力がかかるんです。その状態が続くと、当然歯に大きな負荷をかけてしまいます。最初は小さな亀裂から始まり、それがどんどん大きくなって、痛みが出てくる頃にはずいぶん進行しているというケースも少なくありません。そこをどういうふうに抜かずに持たせるかというところで、マウスピース型器具で歯をガードするといった対応をしています。

対応されているという口腔顔面痛とはどんな症状ですか?

山崎和幸院長 山崎歯科クリニック6

例えば顎関節症や顔面神経痛など、虫歯や歯周病が原因ではない痛みです。何が原因かを診断して、当院で対応できることは対応し、必要に応じて適切な医療機関を紹介します。症状が出て1年以内ほどならまだ問題ないのですが、いろいろ受診されて原因もわからないまま5年くらい経過してようやく来られる方も多いです。そういう方には、さまざまなアプローチで対応する必要があります。市内や都城など結構遠くからも来られていますよ。

今後の展望とメッセージをお願いします。

予防目的で来られる患者さんを増やし、歯を失ったり治療で歯を削ったりといった患者さんの数を減らしたいと思っています。歯が悪くなるとお金がかかります。高齢になっても自分の歯でおいしく食事をするためにも、ぜひ定期検診を習慣にしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35~40万円、矯正/23万1000円~、ノンクラスプデンチャー/1〜3歯11万3300円・4~7歯16万9950円・8歯以上1本追加ごとに+1万1330円・12歯以上22万6600円、歯ぎしり用マウスピース型器具/82万5000円、セラミックを用いた補綴治療/オールセラミック11万3300円

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