三原 一澄 院長の独自取材記事
みはら歯科
(藤井寺市/藤井寺駅)
最終更新日:2023/08/10

近鉄南大阪線藤井寺駅から徒歩14分。公園が整備された閑静な住宅街にある「みはら歯科」。モダンでスタイリッシュな外観と、きれいに手入れされた花壇の植栽が印象的だ。院内には、白と木目を基調とした明るく温かみのあるインテリアが広がり、診療室は個室で他の患者の視線を気にせずに治療が受けられる環境が整っている。アクセントとして、植物柄の壁紙が配された癒やしの空間は、「来院した患者さんが元気になれるような、居心地のいいクリニックにしたい」という、三原一澄院長の思いが反映されている。歯科医師という仕事を通じて、より多くの人々と良い関係を築きながら研鑽を積み続ける三原院長に、同院の特徴や患者への想いなどについて聞いた。
(取材日2023年3月29日)
丁寧な関わりを通じて心が温かくなるような場所に
こちらではどんな診療をしていますか? 力を入れていることについても教えてください。

一般歯科から小児歯科、予防歯科、歯周病治療、インプラント治療、審美歯科まで幅広く対応しています。何かに特化するのではなく、常に知識・技術を高めながら、かかりつけ医としてどんな悩みも受け止めたいと考えています。力を入れていることの一つには、「噛み合わせの改善」があります。口の中には28本の歯があり、一本一本の歯が役割を持っています。ところが、噛み合わせが悪くそれぞれの歯にかかる力のバランスが崩れると、特定の歯に負担がかかり、虫歯や歯周病、顎関節症などになりやすくなってしまうのです。また噛み合わせは全身の健康にも影響するといわれているので、噛み合わせに違和感がある場合は検査を受けて、適切な治療を受けていただきたいですね。
温かみのある雰囲気の院内ですね。
木などの植物の持つ温かみを意識した内装にしたので、そういっていただけるとうれしいです。実は、来ていただいた方の心をほわっとできるような心地良い場所にしたいというのが当院のコンセプトでもあります。歯科に対して怖いというイメージをお持ちの方もいると思いますが、患者さんは数あるクリニックの中から当院を選び、勇気を持って来院されているわけです。そんな皆さんとのご縁を大切に、一人ひとりと丁寧に関わっていけたらなと。そうして、患者さんに「大切にされている」「癒やされる」という感覚を持っていただけるようなクリニックでありたいですね。例えば、診療中に患者さんのお顔にタオルをかける際は、流れ作業のように行うのではなく、タイミングも考慮して個々に合わせて行うようにしています。スタッフとともにこうした当たり前のことを大切に行っていきたいですね。
診療において先生が重視していることは?

どんな症状でも、原因がわからないと良い治療を行うことはできません。ですから、原因を突き止めるために診査・診断を大事にしていますね。そのために、今もスキルアップに努めています。来てくださった患者さんの希望に応えられるよう、立ち止まることなく経験値を高めていきたいですね。診査・診断を誤ると適切な対応ができませんし、治療しても同じことの繰り返しになりかねません。そこで、当院では歯科用CTやデジタルエックス線をそろえ、お口の中の状態をしっかりと調べることを徹底しています。そうして、なぜ問題が起きたのかを探ることが大切だと思うんです。当院ではモニターも用意していますので、検査後は患者さんに納得していただけるよう、画像を使って視覚的にお伝えすることもできます。
ベストの選択ができるよう、患者の思いに寄り添う
患者さんと向き合う上で、心がけていることがあれば教えてください。

患者さんが何を求めているのかを正しく理解できるように意識しています。というのも、どこまで治したいか、どうなりたいかは一人ひとり異なるからです。価値観によって何を大事にしたいかは変わるので、こちらの考えを押しつけるのではなく、まずは患者さんの考えを受け止める必要があると思うんですね。その上で、できる限り多くの選択肢を用意して、その方にとってベストの方法を選べるよう一緒に考えていけたらと思っています。
先生のこうしたお考えは、どこで培われたものなのでしょうか?
大学を卒業後、大阪歯科大学附属病院総合診療科で出会った恩師の影響が大きいですね。その恩師は損得勘定抜きで、目の前にいる人のために全力で仕事をされる方でした。その姿に強い感銘を受けたんです。特に印象に残っているのは、「患者さん一人ひとりと真摯に向き合って、会話をすることの大切さ」です。なぜ、今日というタイミングでここに来られたのか、どういう背景があって何を求めているのか。それを理解するために、まずは患者さんの話をよく聞いて、その方の思いに寄り添う必要があるという教えは当院でも受け継ぎ、大切にしています。もちろん、考え方を学んだだけでなく歯科医師としての貴重な臨床経験も積むことができました。恩師の元で学んだ後は口腔外科へと進み、歯周病やインプラントの治療、親知らずの抜歯などに関する知識と技術を習得してから、開業しました。
もともと開業しようと考えていたのですか?

大学を卒業した頃から、「多くの人と出会い、つながり、感謝や感動を広げたい。優しい気持ちになったり元気になったりできるようなクリニックをつくりたい」というのが夢でした。この場所を選んだのは、藤井寺市が生まれ育った故郷だったからです。自分を育ててくれたこの街に恩返しをしたいなと思ったんです。住宅街なので、小さなお子さんからご高齢の方まで幅広くお越しいただいていますが、中には父や母の友人で、子どもの時から知っている方もいらっしゃいます。たくさんの方々に見守られて、ここまで来られたんだなと感謝しています。もともと仕事熱心だった両親の影響もあり、人との関わりが多く生涯続けられる職業として歯科医師を選んだのですが、今は自分にとってベストの道だったと満足しています。
生涯にわたって地域住民の口の健康を守りたい
開業して14年がたち、これまでを振り返っていかがですか?

開業当初は休日になると勉強会やセミナーに参加したり、専門書を読んだりと学ぶことに夢中でした。患者さんの気持ちを知ろうと、予防歯科に力を入れるクリニックに患者として出向いたこともあります。開業するからには、プロ意識を持って知識と技術を磨かなければいけない。そういう強い使命感を持って研鑽を積み、突っ走って来たように思います。おかげで経験を積んだ今では、若い頃とは違う目線で患者さんと向き合えますし、患者さんの背景にあるものも理解できるようになってきました。そうした財産を大切に、もう一度原点に帰る時が来たのではないかなと思っています。「患者さん一人ひとりを大切にしたい」という開業の頃の思いに立ち返り、よりこまやかな対応ができるクリニックをめざしたいですね。
今後新たに取り組みたいことはありますか?
これまで以上に広い視野を持って、人が生まれてから亡くなるまでのすべての過程において、地域の皆さんのお口の健康づくりに貢献したいと思います。特に力を入れたいのは、小さなお子さんへのアプローチです。今も小児矯正を行っているのですが、ある程度成長すると治療に時間がかりますし、お子さんの負担も大きくなります。そこで、その前段階から関わることで、歯並びも含めてお口の健康づくりをサポートしていきたんです。治療の選択肢を増やしたり、親御さんにケアの仕方をアドバイスしたりするのはもちろん、お子さん自身にクリニックは怖いところではないと思ってもらえるような関わりができたらうれしいですね。そうして、生涯にわたってお口の健康を守っていくためのお手伝いができたらいいなと思います。
最後に、患者さんへメッセージをお願いします。

歯科医師として良い治療を提供するのはもちろんですが、患者さんとの出会いの意味を感じながら、皆さんが笑顔で生き生きと過ごしていけるようお手伝いをさせていただきたいと思います。例えば、誰でも心の奥底にご本人でも気づいていない部分があると思います。お話しする中で、そういった想いにご本人に気づいてもらえるような関わりができればいいですね。まずは、お口に関して困ったことかあれば、いつでも気楽に相談に来てほしいですし、そうして「この先生はわかってくれる」と思っていただけたら、こんなにうれしいことはありません。本当の信頼関係を築きながら、末長くお付き合いをさせていただきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/33万円~、ジルコニアのかぶせもの/6万2700円~、小児矯正/3万3000円~