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上田 順一 理事長の独自取材記事

うえだ歯科岩瀬診療所

(鎌倉市/大船駅)

最終更新日:2020/06/01

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「どんな素晴らしい治療をするより、患者さんがそのような治療を受けなくて済むことを歯科医師はめざさなければならないという言葉への感動が、私の歯科医師としての方向性を決めてくれました」と歯周病治療のスペシャリストとして知られる歯科医師の教えを熱く語る「医療法人社団開成会 うえだ歯科岩瀬診療所」上田順一理事長。開業して、歯周病治療の必要性を痛感し、勉強に励んできた。世界的標準に則った治療と、良心的できめ細かい対応で、多くの患者に信頼されている。歯周病治療を求めて遠方から訪れる患者も少なくない。ダンディな風貌に豪快な語り口も印象的で、ファンが多いことも納得できる。歯周病治療やメンテナンスを学びたいという研修医を受け入れ、後進の指導にも熱心に取り組む頼もしい歯科医師だ。
(取材日2016年2月1日)

スウェーデン型歯科医療で、歯を残す治療を心がける

まず、歯科医師を志したきっかけや、開業までの経緯を教えてください。

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歯科医師を志したのは祖父が歯科医師であったことが大きかったと思います。祖父は、福島県郡山市の開成山大神宮の長男でしたが、宮司ではなく、歯科医師の道を選んだのです。私も祖父のようになりたいと、日本歯科大学新潟歯学部に進み、勤務医を経て、この岩瀬で開業しました。当初は鎌倉街道沿いにありましたが、手狭になったので、2010年にこちらに移転しました。また、大船の北側の植木に「植木診療所」を開院しました。祖父に因んで、医療法人名は「開成会」とし、神に仕える神聖な気持ちで仕事にあたろうと、神の使いといわれる鹿をロゴマークにしました。歯科と鹿、シカをかけたわけではないんですよ(笑)。

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

この辺りは、代々この地に住まわれてきた方と、新しく大船に来られた方、いろいろな方が入り交じっている地域です。ですから、赤ちゃんからお年寄りまで診療も幅広いですが、特に歯周病治療と予防、メンテナンスを中心に、なるべく歯を残す、健康を維持することを重視した診療を行っています。勤続10年を超える歯科衛生士が5人、勤続5年以上の歯科衛生士が3人いてメンテナンスや患者さんへの指導に取り組んでおり、また院内に技工所があり、20年の付き合いがある常勤技工士がきめ細かく対応してくれるなど、素晴らしいスタッフに支えられているのも当院の特徴です。技工士がそばにいることで補綴物や治療の質がとても高まるんですよ。神奈川歯科大学と日本大学新潟歯学部の協力施設として研修医も受け入れていて、歯周病治療と予防を中心とした歯科診療を学びたいという研修医たちが毎年来ています。

歯周病治療に取り組まれるようになったきっかけは?

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開業後、自分に足りないのは歯周病治療の知識であることに気づき、東北大学歯科大学(現奥羽大学)歯周病科教授であった岡本浩先生に師事し、さらに、岡本先生の師匠であり、歯周病治療で知られるスウェーデン・イエテボリ大学のヤン・リンデ先生の講習にもついていくようになりました。当時まだ日本では歯周病を手がける歯科医師はごくわずかでしたが、世界的にはすでにとても注目されていました。第1回リンデシンポジウムに参加したときの感動は今でも忘れられません。世界中から集まった著名な歯科医師たちがインプラント治療の症例を発表した後、リンデ先生が「どれも素晴らしいが、患者さんがこのような治療を受けなくて済むことを歯科医師はめざさなければならない」と総評され、スタンディングオベーションとなったのです。その感動がその後の私を方向づけてくれ、歯周病治療と予防に取り組むようになりました。

患者中心を診療方針に、歯を残す治療に尽力する

先生の診療方針やモットーとされていることを教えてください。

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すべてにおいて患者さん中心ということですね。患者さんのお話をじっくりと聞き、ご要望を引き出し、治療方針を立てていきます。またどんな治療の場合も、土台となるのは歯周病治療と予防、プラークコントロールであることを患者さんにも理解していただいています。スタッフにも常に患者さん中心で診療で進めること、患者さんが快適に気持ち良く過ごせるようにしてほしいと伝えています。クリニックの雰囲気づくりは特に意識していませんが、スタッフがみんな明るく、素晴らしいメンバーなんですよ。メンテナンスに力を入れているので、歯科衛生士もやりがいを感じてくれているようです。歯周病は、患者さんと歯科衛生士と歯科医師がともに取り組み、治療を終えたときにはともに喜ぶという感じですよね。喜びも倍増しますし、スポーツのような達成感があります。

こちらの歯周病治療の特徴についても教えてください。

歯石をきれいに取り除く際に歯や歯茎を傷つけないことがとても大切なので、当院では、イエテボリ大学の歯周病科とまったく同じ機器を使っています。メンテナンスを治療と同じぐらい重視するイエテボリ流の治療は日本人に向いているようです。世界では認められている方法なので自信はありましたが、当初はメンテナンスという考え方は受け入れられないかと思っていました。でも、意外に早く広まり、クチコミで患者さんが増えましたね。今年1月の間にも1600人の患者さんが来院されています。またインプラント歯周炎の患者さんも来られます。この疾患は歯周病とは少し異なるとはいえ、インプラントだけでなく歯周病治療の心得がないと対応が難しいものだと思います。当院でもご希望があればインプラント治療は行いますが、歯周病の方にインプラントを埋入することはなく、まず歯周病をきちんと治して、土台を整えてからですね。

印象に残る患者さんとのエピソードはありますか。

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歯周病を放置するとこうなるという“モデル”になるほど重症だった患者さんが、「しっかり物を噛んで食べられるようになりたい」と来院されたことがあります。歯周病治療を終えた後はとても喜ばれましたね。歯科衛生士も根気強く頑張ってくれたんですよ。歯周病に取り組む歯科医院も増えていますが、「歯周病が治った」「しっかり噛めるようになった」と患者さんが満足されることはなかなか少ないようです。いろんな歯科医院を回られて、当院にたどりつかれる患者さんも少なくないので、ぜひ当院で改善してさしあげたいと思っています。

将来を考えた小児歯科や、高齢者の訪問診療にも注力

ところで先生のプライベートについても教えてください。

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休みの日は、息子と遊ぶかゴルフか、勉強会ですね。休みの日も忙しいです(笑)。普段は朝型のスタイルなんですよ。付き合いなどがなければ夜は10時に寝て、朝4時に起きて、自分の勉強をしたりするんです。40歳を過ぎた頃から、朝早く目覚めるようになったので始めたのですが、快適ですね。夜はベッドに入った瞬間にバタンキューですよ(笑)。

今後、力を入れたい分野などがありますか。

お子さんの場合、20歳まで虫歯を作らなければ、一生虫歯や歯周病にならない可能性が高いことがわかってきています。虫歯も歯周病も、予防の基本はプラークコントロールですから、どちらも予防できるはずなのです。お口の管理はお子さんの責任ではなく、親御さんの責任です。あまりうるさく言うと嫌われますが(笑)、親御さんからの生涯にわたっての大きなプレゼントと考えていただきたいのです。また、高齢の方については往診や訪問診療も行っています。老年歯周病の先駆的存在として頑張られている米山先生に学び、施設での高齢の方の口腔ケアにも取り組んでいます。高齢化は避けられない流れですから、今後は、もっと力を入れていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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お母さん方には、20歳まで虫歯ゼロであると一生、虫歯や歯周病に困らずに過ごせる可能性が高まることを知っていただいて、予防に取り組んでいただきたいですね。また女性は、妊娠期はホルモンの影響で歯肉炎になりやすいものです。歯肉炎になる人は、歯周病にもなりやすい傾向があると考えて、予防に積極的に取り組んでいただきたいと思います。歯周病治療と予防は根気よく続けることが必要ですが、お口の健康を守り、歯を残すための基本になります。歯周病予防やプラークコントロールに関心がない人のお口は、言わば、空き家状態のようなもの。家も人が住んでいないとどんどん悪くなるのと同じで、お口の中も放置するとどんどん悪くなります。ぜひ、メンテナンスや予防に常に関心を持って取り組んでください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/一本35万円

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