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白川 哲也 院長の独自取材記事

らいふ歯科クリニック

(直方市/南直方御殿口駅)

最終更新日:2023/06/14

白川哲也院長 らいふ歯科クリニック main

直方市にある「らいふ歯科クリニック」は、午前は一般歯科・矯正歯科、午後は小児歯科・矯正歯科に注力しているクリニックだ。待合にはキッズスペースがあり、診察台の上の天井にはアニメが流れるモニターを設置するなど、子どもが通いやすい雰囲気づくりの工夫がそこかしこに見える。「お子さんの意思を尊重した治療をします。成長する中で、歯科治療を通して、健康的な人生(ライフ)を得てくれるとうれしいですね」と明るい雰囲気で話す白川哲也院長に、なぜ小児歯科に注力するようになったのか、そして子どもの健康にかける想いなどについて詳しい話を聞いた。

(取材日2023年5月12日)

小児だからこそ必要な治療、アドバイスに取り組む

小児歯科にかなり力を入れておられるそうですね。

白川哲也院長 らいふ歯科クリニック1

開業した頃はよくある一般歯科でした。もちろんお子さんも来ていて、日々診療をしていく中で、小さいお子さんのうちから虫歯にならないように予防治療にもっと力を入れるべきなのでは、と感じたんです。私は「永久歯に生え替わるから、乳歯の間は大した治療をしなくてもいい」という考えには賛同できません。乳歯の虫歯が見逃されることで、永久歯の虫歯が誘発されますし、歯並びにも影響します。歯並びに影響するという事は、健康にも悪影響を及ぼします。「このままでは……」という思いが日に日に強くなっていきました。痛みの少ない、先見性のある歯科治療をめざして診療をしています。

お子さんの歯だからこそ、やるべきことがあるのですね。

はい。40代以降であれば誰しも歯周病に注意が必要になるように、乳歯の場合にも月齢や年齢に応じた必要な処置があります。それをおろそかにすると虫歯ができ、痛みがある状態で歯科で治療を受け、結果的に歯医者嫌いに育ってしまう……という負のループに陥ってしまうわけです。また当院ではお子さんの矯正も行っていますが、幼児期にある程度の矯正ができれば、一般的に中学生以降で行うワイヤー矯正などの大きな治療をせずに済むことがめざせます。痛みも何もない早い段階で歯科に通い慣れ、フッ素などで虫歯を予防し、必要であれば子ども用の矯正を行う。そうしていれば自然と痛みが出る前に歯科が通うことが当たり前の存在になるでしょうし、治療そのものも少なくて済みますからね。

お子さんと接する際に心がけていることは何でしょうか?

白川哲也院長 らいふ歯科クリニック2

歯科衛生士をはじめとするスタッフも同様ですが、怖がらせない、痛い思いをさせないという点は第一です。親御さんの中には「今やってください!」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、本人が嫌がっているのなら無理やり治療することはありません。押さえつけたり縛りつけたりすることで、心の傷になり、それこそ歯医者嫌いになってしまいます。そういう時は「こういう治療をするけどできる?」と本人に確認しますし、治療が難しそうであれば「この薬なら飲める?」と代替案も提案します。治療を受けるお子さんの緊張をほぐし、お子さんの意思を尊重することが治療の第一歩なんです。とはいえ、お子さんの言い分が単なるわがままであれば、それは歯科の医師として「駄目だよ」と伝えるようにしています。例えば面倒だから装置をつけない、歯磨きをしないなど。そこをあいまいにしても、お子さんのためになりませんから。

子どもが自発的に治療に取り組むよう丁寧に理解を促す

白川哲也院長のお話を聞くと、歯科治療がまるで習い事のようにも感じられますね。

白川哲也院長 らいふ歯科クリニック3

そうですね。歯磨きの仕方や、虫歯のできやすい場所や時期、適切な通院間隔など正しい情報をお知らせし、通院を通じてお子さんが心も体も健康に成長していく。そのサポートが、私たちの役割なのだと思います。そうやって丁寧に診療するため、治療もお子さんのためのメンテナンスも予約制にしています。なので遅刻する、急にキャンセルをするといったことが何度も続けば、申し訳ないのですが受診自体をお断りするケースもあります。これも習い事と同じようなものですね。他のご家族は予約のとおりに来てくださっているのに、誰かだけは遅刻もキャンセルも許されるとなれば、いい気持ちはしませんよね。風邪をひいたなどのアクシデントはともかく、「なんとなく遅れちゃって……」というのは、他の方の迷惑になるので控えていただくようお願いしています。

お子さんの受診には親御さんも付き添っていただくのでしょうか?

一人で診察室に入れるお子さんは、ご家族とは別になります。傍にいることで、お子さん・ご家族ともに甘えが出て治療が進まないことがあります。ただし低年齢児などの場合には、親御さんにも入っていただくこともあります。治療予定は事前にご説明しておりますが、少しでも予定外の事があった場合には、再度ご家族に説明して治療を進めています。もちろん、治療後にはレントゲンやお口の中の写真を使って説明しております。

小児の矯正でも親御さん、お子さんとの対話が重要になるのでしょうか?

白川哲也院長 らいふ歯科クリニック4

もちろんです。当院ではマウスピース型の取り外し可能な装置を使用しますが、矯正に入る前には必ず、お子さんに「これを口に入れてトレーニングするんだけど、頑張れるかな?」と確認をします。親御さんの協力と理解も必須です。お子さんは遊びたい盛りの年代ですし、もしかしたら親の目の前ではつけていたとしても、自室ではこっそり外しているかもしれない。そういう時にきちんと目をかけ、必要であれば注意を促してくださらないと、漫然と装置を「持っているだけ」では矯正は進みません。ひいてはお子さんの心の成長にもつながらず、つまり矯正の意義そのものがなかったということになってしまいますから。

長い人生、健康でい続けるための「種まき」をしていく

矯正以外はどのようなことを行っていますか?

白川哲也院長 らいふ歯科クリニック5

虫歯があるならばその治療ですが、大人の定期的なメンテナンスとそう変わらないですよ。フッ素の塗布、日々のブラッシング指導、そして歯並びが気になる場合は状況に応じて矯正、もしくは経過観察をしていく時もあります。また受付横には何種類もの歯磨き粉や歯ブラシを用意しています。歯科衛生士や私から「こういう硬さの歯ブラシ」がいいですよとアドバイスすることもあります。いずれにせよ当院でお伝えしたことをすぐに自宅で実践できるように気を配っていますね。他にも「この年齢になったらうがいもできますよ」などの具体的なアドバイスもしています。

子どもの頃から歯科で適切な知識を得て、通い慣れることが大事なのだとわかります。

そうですね。未来への種まきにも似ているのではないかと思います。子どもの頃からフッ素の塗布や定期的な検診を受けておくと、そもそも歯が悪くなるリスク自体が減りますし、もし何かあったときに「気になるから歯科医院に相談に行こう」と自然と思えるようになりますよね。歯科が生活に根づくことで自発的に考える力を養い、いつか自分に何かあったときには医療を適切に選ぶ。その素地を育む場所でもあるのが、当院なのかもしれないと思います。小児歯科に注力しはじめてまだ数年なのでまだその未来は遠いと思いますが、そうやって育っていってくれると、歯科として関わった身としてとてもうれしいのだろうなと、今から楽しみなんです。

院内の壁にはお子さんのスナップ写真がかなりたくさん飾ってありますね。

白川哲也院長 らいふ歯科クリニック6

みんな本当にいい笑顔ですよね。高学年になると写真を嫌がる子もいるので様子を見ながら声をかけていますが、成長がわかるので、親御さんも喜んでくださっているようです。また患者さんに対して、後輩スタッフ教育に対して、スタッフも自発的にさまざまな案を出してくれて、本当に心強いです。こういうこまやかなコミュニケーションがあるからこそ、患者さんとも強固な信頼関係が構築できるのだと思います。数年後、今通っているお子さんたちが高校生、大学生になっても定期的に来てくれて、そしてまた数年後にご自分のお子さんを連れてきてくれるようになるとうれしいなと考えています。そういう関係性を大切に、これからも真摯に治療に向き合っていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた小児矯正/28万円~48万円
※症例によって費用は前後いたします。詳細は医院までお問い合わせください。

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