大阪メトロ横堤駅前のにぎやかな通りから住宅街を抜けると、ビル1階に掲げられたオレンジ色の看板が見えてくる。2009年に開業した「ふるや歯科クリニック」は、子ども連れの家族を中心に地域住民に親しまれている歯科医院だ。古屋尚信（ひさのぶ）院長は、北海道医療大学を卒業後、大阪歯科大学で研修。勤務医となり、小児歯科を中心に担当した後、訪問歯科診療を多く経験したことで、高齢になってからも自由に食事や会話ができることの大切さを痛感し、歯を守るための予防に力を入れている先生だ。「健康な方ほど歯科医院へ来てほしい」と語る古屋院長に、これまでの小児歯科、訪問診療の経験で得たもの、そして、現在の診療方針について、じっくりと話してもらった。

（取材日2018年9月15日）