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吉橋 直弥 院長の独自取材記事

錦デンタルクリニック

(名古屋市中区/久屋大通駅)

最終更新日:2021/10/12

吉橋直弥院長 錦デンタルクリニック main

栄の大津通、錦三丁目の交差点から、すぐ北のビル1階に「錦デンタルクリニック」はある。オレンジ色のクリニック名が目印で、前面のガラス扉を開けると、白とこげ茶色を基調にした落ち着いた空間が奥へと続く。受付の女性の優しい笑顔に迎えられ、待合室に進むと、ポップな色合いの「口臭ってなんだろう」「マウスピース矯正」など手書きの掲示が目にとまる。都心にありながらアットホームな雰囲気だ。院長の吉橋直弥先生は、大学と大学院で歯周病や入れ歯について学び、インプラント治療のセミナーにも多く通った勉強家。「場所柄いろいろな患者さんが来られるので、それぞれに合った治療を提供していきたい」と穏やかに語る吉橋院長に、普段の心がけや大切にしていることなどを聞いた。

(取材日2017年5月24日)

いろいろな治療法を提示し、患者が選択

まず先生のご経歴や、得意とされる分野について教えてください。

吉橋直弥院長 錦デンタルクリニック1

私は東京生まれで、小学生の頃、愛知県に引っ越してきました。北海道へのあこがれもあって北海道医療大学に進み、卒業後は東京医科歯科大学で部分入れ歯について2年間勉強しました。その後、開業準備をしながら、系統立てた勉強もしたいと日本歯科大学大学院で歯周病学を学び、歯学の博士号を取得しました。当院では一般歯科としてさまざまな治療に対応していますが、得意といえるのは歯周病治療とインプラント治療ですね。

この場所に開業されたのはなぜですか?

開業を考えはじめた時は、何となく郊外の住宅街をイメージしていたのですが、名古屋駅近辺から順に土地を探していた時、ここが候補に出てきてそれで決めました(笑)。探す過程で、ある人が「仕事が終わって地元の駅に着くと歯医者さんの診療時間は過ぎている。自分だったら会社帰りに寄れるところがいい」とおっしゃったことも後押しになりましたね。この辺りは栄の中心部より北でデパートもなく、行き来するのは買い物や遊びに来られる方より、会社にお勤めの方がほとんどです。ですから患者さんの年齢層は大体18歳から70代の方まででしょうか。主に「痛い」「詰め物が取れた」の訴えや、虫歯、歯周病、親知らずのお悩みなどで来られます。開業以来続けて通ってくださる方も多いですね。

開業された時はどんなクリニックにしたいとお考えでしたか?

吉橋直弥院長 錦デンタルクリニック2

一般歯科から入れ歯、インプラント治療、審美歯科まで、患者さんの求めに応じていろいろな治療法を組み合わせて、噛み合わせなど機能を改善し、かつ見た目も良くし、喜んでいただけるクリニックにしたいと思っていました。インプラント治療は、やはり費用や治療期間の問題、手術に対する不安などで患者さんは非常に悩まれます。今は複数の治療法をご提示し、それぞれのメリット、デメリットを説明して患者さんに治療法を選んでいただくようにしてします。高齢社会にあって治療後も長く診ていくことは重要です。私は入れ歯もインプラントも勉強してきましたので、患者さんが満足されるまで寄り添っていくことができます。

誠実に、患者と真剣に向き合って対応

診察の中で大切にされているのはどんなことですか?

吉橋直弥院長 錦デンタルクリニック3

できるだけわかりやすい説明をすることを大切にしています。私が説明したと思っても、患者さんは理解されていないこともありますので、お話の流れや言葉の意味などは統一していますが、表現方法については、その患者さんに合わせるようにしています。スタッフも含めクリニック全体でモットーとしているのは、「誠実に対応する」ということです。患者さんは、痛いかもしれないと心配しつつ来られますので、痛みの少ない治療を心がけるとともに、安心していただけるように私たちは明るくふるまうようにしています。クリニックの雰囲気も大事で、落ち着ける院内とし、スタッフとは時には懇親会をしてお互いに気軽に言葉を交わせる関係づくりをしています。

誠実に対応してくださるのは患者にとってありがたいです。

もう一つ気を付けているのは、例えばなかなか通院されない方に対して、「この人は歯に興味がない」と決めつけたりしないということです。こちらが毎回真剣に応対していると、そういう方がまめに来てくださるように変わってきたということも実際にあったんですよ。ですから例えどんなにキャンセルが多い方でも、きちんと向き合っていこうと改めて思いました。あとは、「科学的根拠に基づいた治療」「やり直しのない治療」を大事にしています。経験だけでなく、裏付けのある科学的根拠を重視して、やり直しがないよう確実な治療を行い、その後は良い状態を維持するため、メンテナンスに通っていただきたいと思っています。

ホームページでは「痛くナイ」「怖くナイ」「(治療期間が)長くナイ」というお考えを掲げられていますね。

吉橋直弥院長 錦デンタルクリニック4

「痛くナイ」「怖くナイ」というのは先にお話ししたように、患者さんに安心していただけるクリニックでありたいということです。「(治療期間が)長くナイ」というのは、例えばインプラント治療の場合、はじめにインプラント体を骨に埋没させて間をおいて、型を取って歯をかぶせて、と治療期間が長くなります。それを計画を立ててなるべく短く、負担を少なく考えて進めていこうということです。実はこの「3ナイ治療」は、一般の方とお話をしていた時に、その方が歯科医院に望むこととして話された言葉なんです。治療期間については私自身、正直いって意識していませんでした。お話を聞いてなるほどと思い、常に意識していようと思ってホームページに掲げたわけです。もともと私は歯科以外の人と会う時は意見を聞くようにしているんですよ。そして、いいなと思ったことは取り入れるようにしています。

歯科医師のにやりがい、患者とも長く付き合っていく

今後も力を入れていきたいこととしてはどんなことでしょうか?

吉橋直弥院長 錦デンタルクリニック5

専門的に研究してきた歯周病治療、そしてインプラント治療、あとはマウスピース型装置を用いた矯正ですね。マウスピース型装置は、ご自身で取り外しが可能なものになります。まず歯並びが良くないと歯磨きがしにくく、歯周病になってしまうことが多いのです。きれいな歯並びと正しい噛み合わせができれば、食事がしやすくなりますね。また、場所柄かもしれませんが、ホワイトニングやセラミックの治療など審美歯科の要望も多いので、しっかり行っていきたいですね。「早く、きれいに」とスピード感を求められることもあるので、できる限りお応えするようにしています。

先生はお忙しい中、訪問診療もされているのですね。

半径16km以内で、高齢の方や障害がある方を対象に、口腔内のケアや簡単な虫歯治療、入れ歯治療を行っています。勤務医時代に、障害がある方のための歯科治療の勉強に取り組み、実際に専門に行っている先生のセミナーに参加し教えていただきました。開業したら歯科医師としてできることはやりたい、という強い気持ちは昔からありましたね。訪問診療という限られた時間の中で、家族や施設の方に毎回少しずつお話を伺うことで情報を蓄積し、その方に合った対応をするようにしています。障害がある方の中には、意思の疎通がなかなか難しい方もいらっしゃるのですが、私が伺ったことによって歯磨きを頑張るようになった、というお話を家族の方から伺うと、「やってよかった」ととてもうれしい気持ちになります。

最後に、今後の展望などお聞かせください。

吉橋直弥院長 錦デンタルクリニック6

いろいろな症状の患者さんがいらっしゃいますので、これからも皆さんのニーズに応え、満足いただけるクリニックでありたいですね。オフィス街にあっても住宅街の歯科医院と同じように、患者さんとはできるだけ長くお付き合いしていきたいと思っています。お勤めの方が多いので、転勤される患者さんもあるのですが、名古屋にいらっしゃる間は、しっかり責任を持って診させていただくという気持ちです。私が歯科医師になったのは、身内に医療系の仕事の者が多かったからという漠然とした理由でしたが、今は歯科医師になって本当によかったと思っています。つらい悩みをお持ちの患者さんの症状を改善することができる、そして喜ばれるこの仕事にやりがいを感じています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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