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溝口 忠義 院長の独自取材記事

MUKU DENTAL CLINIC

(鹿児島市/都通駅)

最終更新日:2024/08/21

溝口忠義院長 MUKU DENTAL CLINIC main

鹿児島中央駅から徒歩8分の場所にある「MUKU DENTAL CLINIC」。駐車場を完備したバリアフリーの院内に入ると明るくリラックスできる雰囲気がただよっている。院長の溝口忠義先生は、長年目の前の不調に対して繰り返す治療に疑問を抱き、「 木(歯)を見て森(お口の環境)を整える歯科医療」をコンセプトに掲げ、噛み合わせに着目した治療を提案。噛み合わせの異常が引き起こすさまざまな症状に着目し、原因追究と根本的な解決に取り組んでいる。また歯周病菌が全身の健康に影響を及ぼすことにも言及し、医科歯科連携に力を入れている。「それぞれの世代にあったアプローチ方法を意識しています」と明るく話してくれる溝口先生に、噛み合わせを重視した治療に注力している理由や診療方針、今後の展望など幅広く話を聞いた。

(取材日2024年6月26日)

不調を繰り返さないために行きついた噛み合わせ治療

クリニックの名前にはどういった思いが込められているのでしょうか。

溝口忠義院長 MUKU DENTAL CLINIC1

「MUKU DENTAL CLINIC」という名前には、M=もともとあるべき、U=美しい自分を取り戻し、K=健康的に、U=生まれ変わるという意味を込めています。食べる、話す、笑う時、人との楽しい時間を過ごす時、毎日お口を使いますよね。歯が痛かったり、お口に悩みや不安があったりすると、100%の笑顔で毎日を楽しめません。歯と歯並びを本来のあるべき姿に戻し、もともとある美しさと「健口」を取り戻すことで、皆さまの未来が笑顔で輝くためのお手伝いをさせていただいています。

今の診療スタンスになられた経緯をお聞かせください。

卒後は実家の歯科医院で2年ほど勤務していたのですが、その頃は緊急の治療や痛みのある方への一歯単位の治療が多かったです。患者さまのニーズに応える治療がほとんどで、歯を作ってほしい、白くしたい、そういった要望に対して120%の力で応えていくというものでしたね。ただそれを続けていて気づいたのは、治療後に患者さまは喜んでくれるけれども、また何年かしたら同じような不調で来院されて治療する、の繰り返しということでした。その後開業当初まで、果たしてこのやり方は本当にいい治療なのだろうかと疑問を持ち続けていました。根本的な原因があるから歯は悪くなってしまう、その原因はどこにあるかと考えた時に出合ったのが、噛み合わせ治療です。それまでは1本1本の歯を診て治療していましたが、口腔内全体を引いて見た時、噛み合わせの重要さに気づかされたんです。

噛み合わせを重要視した治療を提供しているということでしょうか。

溝口忠義院長 MUKU DENTAL CLINIC2

はい。歯が悪くなってしまう原因は主に3つで、虫歯、歯周病、噛み合わせです。歯磨きを丁寧に行ったり、歯科医院で歯石を取ったり、クリーニングをしていればある程度虫歯や歯周病は防げますが、結局噛み合わせがうまくいっていない方の場合、就寝時に歯ぎしりをしたり、集中する時に食いしばってしまったりを繰り返します。銀歯が取れてしまう、歯が割れてしまうというような、悪いサイクルが永遠になくなることはありません。噛み合わせの悪いところにインプラントを入れても持ちませんし、無理な噛み合わせをしているところに高い歯を入れても割れてしまうので、まずは噛み合わせを整えることが先決です。そういった話を当院では患者さまへ丁寧に説明し、治療の提案を行います。今はエックス線や口腔内写真、スキャナーなどを用いて視覚的にわかりやすい説明ができるので、患者さまも納得して治療に臨んでいただけると思います。

口腔から全身へ。顎位を整えるために非抜歯での矯正を

噛み合わせを整えることにはどんなメリットがありますか?

溝口忠義院長 MUKU DENTAL CLINIC3

前歯の歯並びを気にされる方はとても多いですが、その原因は実は奥歯の噛み合わせにあるということはあまり知られていません。奥歯が倒れていることから、前歯がそのゆがみを受けて押され、倒れてしまうのです。当院では、奥歯からしっかりと整えて前歯を整えるられるような治療を提案しています。また、食いしばりや歯ぎしりなどが引き金となり顎に負担がかかることで、耳鳴り、めまい、頭痛が起こる、いわゆる顎関節症も、噛み合わせを整えることで改善につながることもあります。顎関節症の治療にも対応する中で、最終的に適した顎位を保つためには患者さまの生活背景までを知る必要があります。そういった背景を説明することが、患者さまの理解促進にもつながると考えているので、説明のお時間はしっかりとらせていただくことが多いですね。

気道ファーストの歯列矯正をされているそうですね。

従来の矯正は歯並びを整えるために、歯を抜いてスペースを作る方法が主流でした。しかし、最近の研究では、歯を抜いて治療をすると気道が狭くなってしまうことが問題視されています。舌を収める容積が狭くなると、収まりきらない舌が後方に押し出され、気道を圧迫し狭くなってしまいます。気道が狭くなると、呼吸の問題が起こりやすくなり、眠りの質にも影響が出てきます。当院では、CTによる骨格と軟組織のデータとお口の中をスキャンした三次元のデジタルデータを元にして、可能な限り歯を抜かない矯正をプランニングしています。

小児の口腔内へのアプローチにも力を入れているとお聞きしました。

溝口忠義院長 MUKU DENTAL CLINIC4

親御さまには、子どもの時にしかできない治療やアプローチがあるということを知っていただきたいです。歯並びが悪くなる大きな原因として、骨の成長が正しく進行しないというものがあります。下顎は18歳ごろまで成長しますが、上顎の成長は10歳ごろには止まってしまうので、早期に上顎の成長を正しい方向に整えないとその後の歯並びにも大きな影響を及ぼします。そういった背景もあり、当院では小児の段階から将来の顎位を考えた治療や矯正を提供しています。

生活習慣病や認知症と歯周病の関連性についても伺えますか。

歯周病原菌が、糖尿病や心筋梗塞、脳卒中、認知症などの全身疾患に深く関係していることは最近知られてきています。出血した歯茎から入った歯周病原菌が全身に巡り、悪影響を及ぼすというものです。ある研究では、心筋梗塞や脳梗塞といった血管が詰まっている部分の血栓を顕微鏡で見たところ、歯周病原菌が原因だったという事例もあります。歯周病菌が脳にまで到達して、記憶をつかさどる海馬にまで攻撃を加えることで、認知症の進行にも影響を与えるといわれています。また、糖尿病と歯周病も深く関係しており、両者の指導方法はとても似ています。歯科医院から内科、最終的には外科まで行きついて重症化する前に、歯科医院で生活習慣病なども発見できる時代になるといいですよね。

予防歯科に注力し、患者の健康寿命を延ばす手伝いを

診療する上で大事にされていることはありますか。

溝口忠義院長 MUKU DENTAL CLINIC5

とにかく治療を繰り返さない、極力自身の歯を残すということは大事にしています。治療においては、悪くなっている原因がどこからきているのかを追求し、患者さまにもしっかり理解していただくことを心がけています。お口の中の健康は、歯並びや噛み合わせだけではなく、全身の健康につながっています。人生100年時代ですから、予防歯科に重きを置き、患者さまが人生をより豊かに楽しく過ごすためのお手伝いをしていきたいと思っています。

クリニックの今後の展望について伺えますでしょうか。

昔主流だった、ただ壊れた歯を治療する方法から、予防歯科や噛み合わせを整える治療へ、という変化はだいぶ浸透してきていますが、まだまだ少数派だと思っています。「なんとなく予防歯科が重要」というぼんやりした患者さまのイメージを明確にできるよう、今後も当院の診療方針を発信していけたらと考えています。ありがたいことに、紹介やクチコミで当院のことを事前に知ってくださってお越しになる方も増えています。「木(歯)を見て森(お口の環境)を整える歯科医療」というコンセプトのもと、再現性の高い治療を提供し続けるために、自分自身も絶えず努力をしていきます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

溝口忠義院長 MUKU DENTAL CLINIC6

当院には幅広い世代の患者さまがいらっしゃいます。ですので、それぞれの世代にあったアプローチ方法を意識しています。お子さまならばちゃんとした歯並びになるような、口腔機能を守ってあげる提案を。ある程度大きくなったら噛み合わせや矯正、歯が失われてしまう世代の方には整えてから新しいものを作り上げる治療、というような、段階にあった治療を提案しています。些細なことでも結構ですので、歯や全身の健康に関するお悩みをお持ちの方はぜひ当院までお気軽にお問合せください。

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