全国のドクター13,603人の想いを取材
クリニック・病院 157,055件の情報を掲載(2025年4月25日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 大田区
  4. 池上駅
  5. かげ山小児科
  6. 景山 敦 院長、景山 秀二 先生

景山 敦 院長、景山 秀二 先生の独自取材記事

かげ山小児科

(大田区/池上駅)

最終更新日:2024/06/14

景山敦院長、景山秀二先生 かげ山小児科 main

池上駅から徒歩3分という便利な場所で、長年にわたり診療を続けてきた「かげ山小児科」。院長の景山敦先生と息子である景山秀二先生が迎えてくれるアットホームなクリニックだ。待合室のおよそ半分にも及ぶキッズスペースにはこれまでたくさんの子どもたちが親しんできた玩具や絵本が並び、診察室も病気の子も思わず目を輝かせる工夫が凝らされている。ざっくばらんな敦院長と穏やかな秀二先生との親子のかけ合いは、見ているだけでもつい笑みがこぼれてしまう。2人が大切にしている人間味あふれる医療とはどのようなものなのか詳しく話を聞いた。

(取材日2024年5月18日)

子どもがリラックスできることを最優先にした空間

まず、クリニックの概要からお聞かせください。

景山敦院長、景山秀二先生 かげ山小児科1

【敦院長】当院は約30年にわたって地域の子どもたちの健康を守ってきた小児科主体のクリニックです。息子の秀二も2021年3月からは常勤で働いてくれるようになり、ほぼ二診体制で診療にあたっています。
【秀二先生】父と私を中心として診療を行っているアットホームなクリニックです。大人の目からするとただの昭和風かもしれませんが、お子さんたちにとってはたまらなく楽しい場所になっているようです。

確かに子どもが好きそうなものがさりげなく配置されていますね。

【敦院長】どんな子が来てもコミュニケーションのきっかけになるように、プリンセスから電車までとりとめもなく置いています。大人がおしゃれと感じるようにまとめるよりも、子どもたちがリラックスできるのが一番ですからね。また、園医をしている保育園の子たちからの寄せ書き、引っ越し前に手渡された手紙などを診察室に飾っていますが、どれも宝物なので捨てられません。
【秀二先生】待合室には子ども用の百科事典などもそろえ小学生なども退屈しないように工夫しています。私が診療にあたるようになり二診体制の日は待ち時間も減ったので、すぐに呼ばれてしまい「もっと遊びたい」と泣いてしまう小さな子が増えました(笑)。

その他、秀二先生が加わってどのような点が変わりましたか?

景山敦院長、景山秀二先生 かげ山小児科2

【秀二先生】これまで大学病院や総合病院で専門としてきたアレルギーの治療に当院でも力を入れるようになりました。最近は花粉症の低年齢化が目立っていて、幼児期から発症する子も珍しくありません。6歳頃までは舌下免疫療法は難しいのですが、対症療法でつらい症状の軽減を図ります。東京都アレルギー疾患医療拠点病院でもある昭和大学病院も近く、すぐ紹介できるので早めにご相談ください。
【敦院長】息子が来てくれるようになったのと前後して新型コロナウイルスが流行し始め、順番制予約を本格的に稼働するようになりました。電話予約の上、順番が来るまで自宅でお待ちいただくシステムへの移行もスムーズでしたね。

経験と先進の知識を持ち寄りベストを尽くす

次に、それぞれが医師をめざしたきっかけやご経歴を教えていただけますか?

景山敦院長、景山秀二先生 かげ山小児科3

【敦院長】よく遊びに行っていた友達の家が小児科クリニックだったり、叔父が小児科医だったりしたこともあり、いつしか医師になることが目標になっていましたね。日本大学医学部を卒業後は大森赤十字病院に小児科の医師として勤務し、小児科部長を16年務めました。勤務医時代は少し厳しいタイプだったかもしれませんが、開院した後もお子さんやお孫さんを連れて来てくださる方が多かったのはありがたかったですね。
【秀二先生】父が働く姿を目にする機会こそありませんでしたが、患者さんからの感謝の手紙を見せてくれることなどがあり、医師というよりは小児科医をめざすようになりました。帝京大学医学部を卒業後は帝京大学医学部附属病院、博慈会記念総合病院などに勤務し現在に至ります。

診療において何を大切にしていますか?

【秀二先生】親御さんはもちろん、お子さんとのコミュニケーションも大事にしています。お母さんに説明しているときに、お話しがしたくて、話に入ってきてしまうお子さんもいますが、私は必ず対応するようにしているんです。なぜなら、主役はお子さんで「あなたのお話をしているんだよ」と伝えたいから。赤ちゃんにだって話しかけられれば「そうだね」と応えます。誰に教えてもらったわけでもなく、母に「よく、お返事してるわね」と言われて初めて自分がそうしていることに気づいたのですが。
【敦院長】臨床医は想像力が命です。お子さんの症状が今後どうなっているのかいろいろなパターンを想定し治療法を考えていかなければいけません。また、説明を受けている時のお母さんの表情を読み取り、不安を抱えていないか思い巡らすことも必要です。経験に裏打ちされた想像力を大切にしていますね。

2人で診療にあたるようになり良かったことはありますか?

景山敦院長、景山秀二先生 かげ山小児科4

【秀二先生】経験値の違いを日々、痛感しながら学ばせてもらえるのはありがたいですね。大きな病院では親子ほど年齢の離れた医師と、これほど率直に話せる機会もありません。子どもの頃に家で見ていた父は「昭和のおやじ」そのもので煙たく思うこともありましたが、一緒に働くようになり明らかに見る目が変わりました。父親としては微妙ですが(笑)、医師としては尊敬しかありません。
【敦院長】経験だけではなく、医学は先進知識も重要です。より新しい医学を学んだ息子が身近にいてくれて助かっていますね。ただ、親子2代で同じ診療科というのは難しさもあります。習ってきたことも多少異なり、お互いに譲れない点もありますから。それでもうまく回っているのは、時には仲介役を担ってくれる妻のおかげに他ならず、心から感謝しています。

父が地域で築いた信頼を未来へとつなげたい

今後の展望についてお聞かせください。

景山敦院長、景山秀二先生 かげ山小児科5

【敦院長】この取材も、私一人の時代だったらお断りしていたと思いますが、息子がやろうと言うので受けました(笑)。インターネット時代の情報発信の重要性などは彼のほうが断然わかっています。これからもどんなことにチャレンジしていくのか見守っていきたいです。
【秀二先生】当院は地域の皆さんと院長の信頼関係で成り立っていると言っても過言ではありません。まずは、父を信じてかかりつけとして通ってくださる方々を裏切ることのないよう、しっかりと診療していくのが目標です。ある時、父が大森赤十字病院で診ていた患者さんが成人し、お父さんになって息子さんを連れて来てくださいました。「この子は秀二先生が診てください」と言われた時はうれしかったですし、そんな患者さんが増えるよう頑張りたいです。

お忙しい毎日ですが休日はどうお過ごしですか?

【敦院長】妻とゴルフに出かけています。新型コロナウィルスが流行する以前は一緒に旅行に行くこともありました。全部、妻が計画して私はついて行くだけなのですが。また、小さな孫たちと会えるのも楽しみにしています。今から勉強のことが心配で、息子にはうるさく思われているかもしれませんが(笑)、学んで身につけたことはお金には変えられない一生の財産ですからね。
【秀二先生】親子で働くようになって「なんて幸せな生き方だろう」と実感しています。もしかなうならば、自分の子どもとも診療をしてみたいですが、こればかりは無理強いするものではありません。休日も、今はただ子どもたちと遊ぶのが楽しいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

景山敦院長、景山秀二先生 かげ山小児科6

【秀二先生】実際に子育てするようになって、より親御さんの気持ちに寄り添うことができるようになったと感じています。私も自分の子どものことになると不安で、些細な事でも父に聞き安心することもしばしばでした。今度は、私自身が耳を傾ける側になりたいと思っています。病気のことはもちろん、子育ての愚痴でもなんでも気兼ねなく話しに来てください。
【敦院長】私は気心が知れた患者さんには「お母さん、それはダメだよ」などとはっきり言ってしまうタイプです。一方、優しい息子ならば、今の時代の叱られた経験のないお母さんたちも安心してかかれるのではないでしょうか。2人の異なる個性で幅広いニーズに対応していきますので、まずはワクチン接種などから気軽に足を運んでいただければと思います。

Access