市田 文孝 院長の独自取材記事
市田歯科クリニック
(茨木市/茨木駅)
最終更新日:2026/03/04
どれだけ精工な義歯であっても、天然の歯に勝るものはない――「市田歯科クリニック」の治療方針はベテラン歯科医師である市田文孝院長のこのポリシーの上に成り立っている。大阪大学大学院を修了後、同大学歯学部附属病院で研究と治療に携わり、総合病院や一般の開業歯科クリニック、インプラント専門の歯科クリニック、企業の健康保険組合歯科診療所でも経験を積んだ市田院長は、2009年に同クリニックをJR京都線・茨木駅近くに開院した。以来17年間にわたり、地域の歯の健康を支え続けている。市田院長が、天然の歯を生かし「できるだけ削らない・抜かない」歯科治療をモットーとする歯科クリニックを開院し、治療を続ける理由や、「歯の健康」に懸ける想いなどを聞いた。
(取材日2026年1月28日)
できるだけ削らず、抜かず、天然歯を保つことをめざす
歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

私の祖父は医師で、叔父が歯科医師でした。そういう環境なので子どもの頃から医療従事者の姿をよく見ていたんです。どんな職種であっても、サービスや商品を受け取った人からの感謝が得られるものですが、自分が仕事をしたその場、その瞬間に「ありがとうございます」と言っていただける仕事は多くはないと思います。医療従事者である祖父や叔父を見ていて、私もそうした道に進みたいと考えるようになりました。歯科医師としての叔父の仕事ぶりを聞いていたため、自分に合うイメージがあったのは歯科医師のほうでした。
開院までの経緯について教えてください。
大阪大学歯学部大学院修了後は大学病院で治療を行いながら、義歯やインプラント治療などの研究をしていました。また、大学病院からの派遣先として総合病院やインプラント治療専門の歯科クリニック、その他一般の開業歯科クリニックでも治療を経験しました。これらの経験から大学での研究よりも治療のほうが性に合っていることに気づき、2009年に当院をオープンしました。茨木駅近くを開業の場所として選んだのは、私自身が吹田市出身であり、また大阪大学の最寄りでもあるため、なじみ深い界隈であったことが理由です。また、JR京都線を利用して遠方にお住まいの患者さんも通いやすいと考えたこともポイントでした。
できるだけ「歯を削らない・抜かない治療」をモットーとされているそうですね。

大学では義歯やインプラントについて研究を行ってきましたが、そうした経験を経て思ったのは、やはり、「本来の歯を保つ」のに越したことはないということです。歯科医師としては、患者さんにとって考え得る中で最善だと思う方法で治療を行いたいですし、また、患者さんにとっては、歯を削ったり抜いたりすることはできるだけ避けたいものでしょう。もちろん当院でも削るべきところは削り、抜くべき歯は抜きます。でも、自分や自分の家族が治療を受けるなら、してほしくないことは最低限にとどめたい……そんな想いで治療を続けています。
歯の健康維持のため、機器をそろえ体制を整える
「口腔管理体制強化加算」の届け出を行っていると伺いました。

継続的に治療を行うことで重症化を予防することをめざし、厚生労働省に届け出を行っています。さまざまな治療実績や必要な設備などの条件があり、当院も全身状態のモニタリングを行うパルスオキシメーターや酸素供給装置などを導入しました。また、私自身に学校歯科医の実績があったことや、協力関係にある歯科医師によって訪問診療にも対応可能だったことなどで、届け出を行うための基準を満たすことができました。
その他、設備面でアピールしたい点はありますか?
歯科用CTを導入している点です。歯や顎の骨の内部などエックス線装置では確認できない部分を確認できるため、インプラント治療や歯内治療、親知らずの抜歯などに生かすことができます。また、開院当時からこだわっているのが滅菌です。コンピューター制御によって歯科器具の内部までを滅菌できるオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)という機器を利用していますが、これは歯科以外の外科医療の現場でも用いられているものです。自分が患者さんの立場になったとき、歯科クリニックに何を望むかと考えたときに、理想的な環境を実現するためのものは開業当初から積極的に取り入れてきました。
インプラント治療や矯正歯科、審美歯科なども幅広く手がけていらっしゃいますね。

もともと私は大学病院ではインプラント治療の研究に携わってきたので、当院でも精度や耐久性など実用性を考慮したインプラント治療を行っています。ただ、歯周病治療が必須であることなど、治療を適応できる患者さんが限定されるため、しっかりと検査を行った上で治療をお勧めしています。審美歯科では患者さんが理想とする歯の在り方を尊重しつつ、お話をお伺いした上でそれぞれの患者さんに適した処置をお勧めします。ただ、当院のポリシーとして、しっかり噛めることが見込めることなど「歯の機能」を優先して各種治療をご提案します。歯列矯正に関しては、定期的に当院で矯正を専門とする歯科医師が「歯並び検診」を実施し、ご相談に応じています。
歯科医療のエキスパートとして守りたいもの
患者さんに対する説明や対応などで気をつけていることはありますか?

当院の治療方針や治療プランをよく理解していただけるよう、わかりやすい説明を心がけています。治療が必要な歯と健康な歯の画像を比較して説明する他、症状や治療の進め方などをアニメーションにできる専用のソフトを活用した説明も行っています。お子さまの患者さんには付き添いで来られたご両親に対して、治療方針に加えて普段の歯のお手入れなどについても説明が必要ですね。歯科医師としてできるだけ有用な治療ができるよう、入念な説明を行っています。
患者さんにとってどんな歯科クリニックでありたいと思いますか?
「自分や自分の家族にしてほしいことをしたい」というのが当院の想いです。これは治療方針に限ったことではなく、スタッフの接遇や対応にも当てはまることです。実際、好んで歯科クリニックを訪れたがる人はあまりいないでしょう。ですので、私もスタッフも患者さんを自分や自分の家族として考えた場合、どうすれば少しでも「訪れたい」と思ってもらえる雰囲気を醸し出せるかを各自考えて対応するよう心がけています。
最後に、読者にメッセージをお願いします。

当院のホームページに「歯の豆知識」というコーナーを設置し、訪れた方に向けて歯の健康のために必要な情報を発信しています。当院の発信する情報も含めて、近年ではインターネットにさまざまな医療情報があふれており、それらを見た患者さんから「こういう治療をしてほしい」というご要望を受けることも少なくありません。患者さんに歯の健康のための正しい知識を身につけてほしい反面、患者さんが治療法や治療方針に関して「これが自分に合っている」と誤った判断にこだわられることもあり、そこがジレンマです。来院される患者さんには、歯の健康の専門家として適切なご提案をいたします。当院の意見を専門家の意見として尊重していただいた上で、患者さんのお話もしっかりとお伺いし、適切な治療を行っていきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療 45万円~
矯正 72万円~
セラミックを用いた補綴治療 13万円~
歯並び検診 1050円

