「奥町内科」は、大阪市西区靭本町というビジネス街の真ん中に位置するクリニックだ。院内に一歩足を踏み入れると、そこには都会の喧騒から遮断された温かで清浄な空気が広がっている。これは奥町冨久丸院長こだわりの空調設備のたまものだ。また、通常時は数人掛けのベンチタイプになっている待合室のソファも、インフルエンザが流行する季節になると席をひとつひとつ分離できるという配慮がされている。こうした院内の徹底した感染症予防対策は、行政医師として感染症などの調査や指導を行っていたという奥町院長の経験によるものだ。内科の医師としては珍しい奥町院長の経歴や、その経験から導き出された診療方針や理念について詳しく語ってもらった。

（取材日2017年4月20日）