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山下 弘之 院長の独自取材記事

天神耳鼻咽喉科

(福岡市中央区/天神駅)

最終更新日:2020/10/15

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福岡市営地下鉄空港線天神駅から徒歩5分のビル2階にある「医療法人SSC 天神耳鼻咽喉科」。2008年の開院以来院長を務める山下弘之院長は、大学病院などで培ってきた幅広い診療経験をもとに、天神エリアで働くビジネスパーソンのかかりつけ医として耳・鼻・のどにまつわるさまざまな症状の治療にあたっている。特にQOLを著しく低下させる花粉症などのアレルギー性疾患に対しては、患者の環境や意思を尊重しながら投薬、注射、手術の3つの選択肢から最善の一手を提案するように心がけているそう。また、頭頸部がんなど悪性腫瘍の早期発見にも注力している。患者本位の診療をモットーに掲げる山下院長に、患者との向き合い方や治療方針、ライフワークとしているアレルギー性疾患治療について話を聞いた。
(取材日2020年6月3日)

天神エリアの「上質なかかりつけ医」をめざす

クリニックは天神の中心にありますが、どんな症状で訪れる方が多いのでしょうか?

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当クリニックは商業施設やオフィスが建ち並ぶ天神エリアの中心部にあるので、周辺で働いていらっしゃる患者さんがメインです。炎症性疾患やアレルギー性疾患の症状で相談に来られる方が多く、耳・鼻・のどに関するかかりつけ医のようなものでしょうか。2008年の開院以来ずっと通院されている患者さんもいらっしゃいますよ。また大学病院時代には咽頭がんなど頭頸部がんの治療に長らく携わってきたので、悪性腫瘍を早期に見つけることにも注力しています。がんを発見した際には以前勤務していた九州大学病院や九州がんセンターなど3次医療機関にすぐ紹介できるよう連携しています。

先生のコンセプトである「上質なかかりつけ医」とは?

患者さんが手軽に受診することができて、待ち時間は可能な限り短く。素早く診察・治療し、クリニックで対応することが困難な場合にはただちに総合病院へ紹介できる環境を整備しておく。個人的にはそれが「上質なかかりつけ医」だと思っています。端的に言えば、最小の医療費で最大の効果を上げることが重要だと考えています。当クリニックは外来診療のみですが、所属する医療法人SSCが運営するクリニックの中にはアレルギー性鼻炎などの日帰り手術、扁桃炎などの入院手術に対応したところもあるため、グループの力を結集してさまざまな患者さんの治療に取り組むことができるのも、一つの特徴ではないでしょうか。

医療法人としてのスケールメリットについても教えてください。

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医療法人SSCは福岡県下に7つの耳鼻咽喉科クリニックを設置しています。そのため専門の医師が多く、投薬から手術まで幅広い治療を提案できることは大きなメリットだと思っています。さらにマンパワーの面でのスケールメリットも大きい。当クリニックには非常に数多くの患者さんが受診されるので、常勤医師の私に加え、ほかの医師にもローテーションを組んで協力してもらい診療にあたっています。それらのファクターも「上質なかかりつけ医」の実現を後押ししているのではないでしょうか。

分子標的薬を使用するなど生活環境に配慮した治療を

アレルギー性疾患の治療に力を入れているとお聞きしました。

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現代では3人に1人がアレルギーを持っているともいわれています。そうだとすれば、福岡市の人口は約160万人なので、53万人ほどにはアレルギー性疾患がある計算です。特に当クリニックがあるエリアは商業の中心地なので、仕事上アレルギー症状が出ると困る方も多い。また、花粉症やハウスダストによるアレルギー性鼻炎などの患者は年々増えている印象なので、なるべく多くの方の力になりたいと思っています。アレルギー性疾患の根治は難しいですが、治療を提供することでQOLを向上させるためのお手伝いはできると考えています。そのためにも投薬や手術など、それぞれの環境や要望に応じた治療を提案していきたいと思っています。

2020年からは分子標的薬による治療を取り入れたそうですね。

気管支喘息などに使用されていた分子標的薬がアレルギー性鼻炎にも適応され、治療に活用できるようになりました。これはアレルギー反応の原因となるIgEという物質に標的を定めてその働きを抑えるための薬剤で、注射により投与します。人によって異なりますが2週間から4週間にわたって作用し、症状の軽減をめざすのに役立つとされています。保険適用でも費用はかかりますが、花粉症などシーズンに限られたアレルギー性鼻炎に対しては非常に効率が良く、手術はしたくない、薬を飲むのが煩わしいなど、忙しいビジネスパーソンに適した新たな治療方法としてご紹介しています。

アレルギー症状を抑える方法はあるのでしょうか?

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まずは抗原回避ですね。花粉やハウスダストなどの抗原を避けるという方法ですが、実際、私たちは24時間呼吸をしなければならず、常にこれらを避けることは難しい。あとは体質を変えていくという観点でいうと舌下免疫療法があります。抗原を含んだ治療薬を用いて体を抗原自体に慣らし、症状の緩和をめざすというものですが、これには時間も費用もかかってしまう。現代のライフスタイルに起因するアレルギー症状を完全に抑え込むことは困難なので、なるべく症状が軽い段階から専門の医師に相談し、病気とうまく付き合っていくことも必要だと考えています。

くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど、軽微な症状でも受診を

患者さんと向き合う際に、先生が大切にしていることは何ですか?

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患者さん目線であることです。患者さんにとって押しつけではなく、最良な治療が提供できるように配慮しています。インフォームドコンセントにも2種類あると私は考えていて、1つはさまざまな治療方法を提示して選んでもらうこと、もう1つは患者さん自身と相談しながら決めていくことですが、当クリニックでは患者さんと相談して治療方針を選択するようにしています。悪性腫瘍など命に関わる場合などは時として指示的な治療になってしまうことはありますが、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの慢性疾患で時間に余裕のある病気に関しては、患者さん自身が最良と思える医療を提供すべきだと思っています。

どんな症状が出たときに耳鼻咽喉科を受診すべきでしょうか?

くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった3大症状、あるいは嗅覚異常が出たら、気をつけてください。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の可能性があります。目安として1週間症状が続き、市販薬を飲んでも症状が改善しないようであれば、一度専門の医師に診てもらったほうがよいでしょう。またのどの場合は扁桃炎で受診される方が多いのですが、咳が出ないために気づきにくいんですね。3日以上痛みが続くようであれば本格的な炎症なので早めに受診してください。放っておくと肺炎や気管支炎になるリスクが高まります。さらに耳にもアレルギー症状が出ることがありますが、鼻と比べて自覚症状がほとんどありません。耳が詰まっている感じが続くようであれば、ご相談いただくことをお勧めします。

最後に、休日の過ごし方や趣味があれば教えてください。

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高校時代から続けている山登りですね。山が険しければ険しいほど、高ければ高いほど山頂に到達したときの達成感は格別です。さすがに毎日山登りはできないので健康法とは言えず、なるべく歩くようにしています。ですが1日5000歩程度なので運動不足の状態なのは否めません。また中学生の頃に始めたアマチュア無線では第一級アマチュア無線技士を取得しました。妻の手前、家にアンテナを設置することはできませんが、今でも休日には無線を楽しんでいますよ。

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