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長谷部 信成 院長の独自取材記事

長谷部クリニック

(川西市/川西池田駅)

最終更新日:2025/11/14

長谷部信成院長 長谷部クリニック main

川西池田駅北口から、オープンデッキの歩道橋を利用して徒歩1分。川西能勢口駅からも徒歩3分というアクセス至便な場所にある「長谷部クリニック」は、皮膚科を専門とする長谷部信成院長が2007年に開業。レーザーや光線治療機材をそろえ、形成外科や美容皮膚科の診療も行っている。勤務医時代から、寝たきりの患者に多い褥瘡の治療を数多く手がけ、現在も訪問診療で多くの症例にあたっている長谷部院長。患者の年齢や世代に関わらず、治療を通じて悩みや苦しみと向き合ってきた経験から「抜苦与楽」の精神を大切に、日々の診療に取り組んでいる。今回、長谷部院長に同院で行っている診療や、診療への想いなどについて話を聞いた。

(取材日2020年2月20日)

褥瘡の治療経験を訪問診療に生かす

これまでのご経験や開業までのいきさつをお聞きします。

長谷部信成院長 長谷部クリニック1

僕はもともと医療とは別の仕事をしていたのですが、思うところがあり医学部に入り直して、医師になりました。祖父が皮膚科の医師だったので、その影響もあり、長く勤務医として働いてきました。開業については何か特別なきっかけがあったわけではなかったのですが、ちょうど良いタイミングでちょうど良い場所が見つかったんです。ただ、往診も含めて当初から地域医療に貢献したいという思いはありました。診療内容も病院勤めの当時とあまり変わりませんし、2007年の開業からあっという間に13年がたち、時間の早さには自分でもびっくりしますね。

診療科目や患者層について教えてください。

皮膚科と美容皮膚科が中心で、訪問診療も行っています。赤ちゃんから高齢者まで患者さんの層もニーズも幅広いので、ちょっとした手術もできるよう、非常勤の医師に形成外科の先生を迎えています。また、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬など慢性的な皮膚疾患の患者さんのため、特に専門性の高い医師の診療時間も用意しました。訪問診療は当院を開業する前からやっていたんです。訪問診療では、褥瘡のある寝たきりの患者さんを診ることが多いのですが、当時の勤務先では訪問診療は内科の担当で、褥瘡は内科だけでは管理しきれないケースがよくあったんです。それで皮膚科の僕が呼ばれ、毎回断らずに引き受けていたらかなりの数の患者さんを診るようになって。その経験もあり、開業にあたって訪問診療は必ずやりたいと思っていました。今日もこれから施設と個人宅への訪問を予定しています。

日曜も診療しているクリニックは珍しいのでは?

長谷部信成院長 長谷部クリニック2

仕事があるため平日来院できない方もいますから、午前中だけですが日曜も診察しています。休診日は祝日だけなので、今は仕事以外に趣味にかける時間もないですね。勉強しないといけないので、遊んでいられないんですよ。フットワークは軽いので、講演など勉強する機会があれば、遠方でも可能な限り行きます。訪問診療も多いし、僕の時間が足りない中でスムーズに治療を終えられるよう、スタッフにも患者さんを大切にしてほしいと伝えて、努力をしてもらっています。

医師やスタッフが患者にかける言葉も「薬」になる

レーザーや光線治療器が充実していますね。

長谷部信成院長 長谷部クリニック3

そうですね。当院には、他のクリニックではあまり見かけないような治療器もあります。僕は新しい機械が好きなんですよ。効果が実感でき、ニーズがあれば残っていきますし、そうでないものは消えていく。そうして進歩しながら時代が変わっていくのがいいなと思っています。レーザーは美容皮膚科で使うものと思っている方が多いかもしれませんが、自由診療だけでなく保険適用となる治療もあるんですよ。太田母斑や血管腫、あざなどは意外と幅広く保険適用できます。保険を使っても数万円からというケースもありますし、回数多く行わないといけないこともあります。それでも、特に赤ちゃんや子どもでは切開する手術よりダメージが少ないため、選択肢として上がるのでしょう。レーザーでは適応できない場合、当院でできる手術や処置は形成外科担当の医師が対応するようにしています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

一人ひとり状態が異なる患者さんに合う薬や治療法を丁寧に探していくことですね。一番大切にしているのは、患者さんとの信頼関係です。これがなければ、患者さんは薬を飲んでくれませんし、正しく塗ってくれないですから。信頼関係をつくるのは初診の1回では無理だと思うんです。初診で出した薬がぴったり合って、以降の通院が不要になったのならそれはそれで良いことですが、効果が思わしくなければ、使い方や生活環境を伺って変えていかないといけない。それだけでなく、薬というのは単に薬剤だけでなく、極端に言えば医師やスタッフがかける言葉も「薬」です。こういう薬も含めて、患者さんに合う治療を探していくのが好きなんです。

座右の銘は「抜苦与楽」だそうですね。

長谷部信成院長 長谷部クリニック4

仏教用語で「苦を抜き、楽を与える」という意味で、仏教の存在意義もお経に記されている言葉も、すべてこの「抜苦与楽」を目的にしているのだそうです。以前ラジオ番組で「人生にとって逃れることができない苦しみとして、お釈迦さまは『生きる苦しみ・老いる苦しみ・病む苦しみ・死ぬ苦しみ』を挙げている」というお話をしたことがあります。老いることと死ぬことに対して人間は無力で、受け入れるしかありません。しかし、患者さん自身と医療者の努力で、病むことはある程度回避を図れます。死と向かい合って治療に取り組むことで、最後の最後まで充実して生きていくこともできます。僕自身も医療人として、最後まで患者さんの「苦」を取り除けるよう、常に心して診療しています。

薬嫌いの患者も通えるよう治療の選択肢を増やしていく

やりがいを感じるのはどんな時ですか?

長谷部信成院長 長谷部クリニック5

赤ちゃんの頃から通っている患者さんが、成長していく姿を見るのはうれしいですね。小学生の頃は感染症で皮膚が荒れて通ってきた子が、もう少し大きくなって今度はニキビの悩みで来院された時など、大人に近づいたんだなとしみじみ思います。何年ぶりかの診察でも、前の治療で信頼関係ができていたんだなと感じてうれしくなりますね。やはり、信頼関係に基づく治療が一番やりやすく、効果にも反映すると思います。その患者さんにとって何が適切な治療なのかを一緒に探していけますから。ただ、患者さん一人ひとりとじっくり話をする時間がないのが目下の悩みであり、課題です。そのせいか初診の患者さんからは特に素っ気ないと思われがちかもしれません。1回の治療に時間をかけず、少しの時間で判断して、繰り返しやっていくしかないのも現実です。

診療以外にも、ラジオで情報発信したり医療系専門学校で講師をなさったり、多方面で活躍されていますね。

川西市医師会の活動の一環として、関西のAMラジオ番組で医師が交代で出演する健康相談コーナーがあるのですが、医師会で10年ほど広報を担当している関係で、今年もまた何回か出ることになりそうです。専門学校の講師は、僕が希望したわけではなく、当時勤務していた病院から指導に行けと言われて担当することになりました。学生を対象に3年ほど教えましたが、これは意外と楽しかったです。

今後の展望をお聞かせください。

長谷部信成院長 長谷部クリニック6

皮膚科としてステロイドの薬は扱いますが、嫌がる患者さんは少なからずいます。ですから、レーザーや光線治療などを導入して、治療の選択肢と幅を広げていく努力を続けていきます。最近は患者さんもたくさんの情報にふれて、いろいろな治療法をよくご存じです。そうした希望に応えていけるよう、新しい機材や治療法も積極的に取り入れていきたいですね。その上で、内科的な全身状態や現在の生活環境を情報として把握し、目標に向かって丁寧に仕事するしかないと思っています。ノーベル賞を取ろうとか大きなことを考えているわけではないですし、これからも目の前の患者さんの悩みや苦しみを一つでも多く解消できるよう、地道に取り組んでいくつもりです。

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