楽しく行う口腔筋機能療法で
自分をもっと好きになってほしい
はなえ矯正歯科
(久留米市/花畑駅)
最終更新日:2025/01/08


- 自由診療
現代の食生活によって、口腔機能の発達不全が増え、それが歯並びの悪さにつながっているといわれている。歯並びの問題は見た目だけでなく、食事や発話など、日常生活の質に影響を及ぼすことも。そんな中で近年注目されているのが「口腔筋機能療法(MFT)」だ。矯正治療をメインに行っている「はなえ矯正歯科」は、矯正のサポートとして必要に応じて口腔筋機能療法を取り入れている。トレーニングというと難しいイメージがあるかもしれないが、同院では患者に楽しく受けてもらえるようにいろんな工夫をしているという。「歯科衛生士とともに詳しくアドバイスしていきますから安心してください」と笑顔を見せる若江皇絵(わかえ・はなえ)院長と歯科衛生士の永徳(えいとく)有希子さんに、同院の口腔筋機能療法について詳しく話を聞いた。
(取材日2024年12月5日)
目次
口元の違和感やコンプレックスの原因に口腔周囲筋があることも。笑顔で過ごせる楽しいトレーニングを提供
- Q口腔筋機能療法とはどのような治療ですか?
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A
▲口腔筋機能療法について、わかりやすく説明してくれる若江院長
【若江院長】口腔筋機能療法とは、唇や舌が正しい動きができているか、口呼吸になっていないか、姿勢は正しいかなど、歯列と体の各部位と機能の調和を図ることを目的としています。矯正は歯並び、噛み合わせを整える目的で行いますが、矯正後の状態を5年、10年、30年と長く維持するためには、歯列を守る筋肉が欠かせません。ただ、その筋肉の使い方は、お箸と同じように我流になることがあります。舌、唇、頬といったお口周りの筋肉は、矯正後の歯並びの維持をサポートする、鎧のような役割を果たしてくれます。つまり、矯正と口腔筋機能療法は、車の車輪のように関連していて、矯正治療に良い影響を与えることができる治療なのです。
- Q矯正と口腔筋機能療法は必ず同時に行うのですか?
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A
▲歯科衛生士として働く、永徳有希子さん
【永徳さん】そうとは限らず、時期も定まっているわけではありません。口腔筋機能療法だけを受ける方、矯正と一緒に行う方、矯正後に口腔筋機能療法を受ける方などさまざまです。そもそも口腔筋機能療法は「歯並び」という「形の改善」が目的ではありません。矯正にも適した時期や方法があり、当院に来たからといって必ずしもすぐに矯正治療を始めるわけではないんです。まず初診でお一人お一人にお話を伺います。その後検査を行い、歯科医師による診断の上で治療計画の一環として口腔筋機能療法が必要かどうか、いつの時期に行うかなどを判断します。口腔筋機能療法は矯正のサポート役と考えるといいかもしれません。
- Q口腔筋機能療法は、子どもだけが受けるものなのですか?
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A
▲口腔筋機能療法は口腔内の健康を守ることにもつながる
【若江院長】そういうイメージもあるようですが、口腔筋機能療法は良い歯並びを保つために行う口や舌の筋肉の訓練法なので年齢に関わらず、必要とされる人が、必要とされる時期に受けることができます。初診の検査では、噛み合わせや話し方、姿勢、食べ物の飲み込み方などを詳細にチェックし、画像だけではなく動画でも記録します。矯正が「形の変化」を目的とする一方で、口腔筋機能療法がめざすのは「機能の改善」。舌を思いどおりに動かせるようにし、次に舌を正しい位置に置いて飲み込む。そして唇を閉じて奥歯で咀嚼したものを飲み込む。この動きを鍛えるのが口腔筋機能療法ですから、高齢の方の誤嚥の防止にも活用いただけると思います。
- Q口腔筋機能療法では具体的にどのようなことをするのでしょう?
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A
▲スタッフとともに院内でトレーニングを行う
【永徳さん】食べる・飲み込むことに必要な流れを細分化して練習しますが、初めは舌を思いどおりに動かせるかどうか、望む位置に置けるか、また舌の前や奥のほうなど、任意の場所に力を入れられるようにも鍛えていきます。その後、パーツ分けしてトレーニングした動作を咀嚼・嚥下の一連の動作につなげます。これも一概に同じものを皆さんに行っていただくのではなく、その方の苦手な部分や、必要だと思われる部分に応じて内容を組み合わせていきます。最終的に、歯並びに好ましくない影響を及ぼす動きを改善し、正しい歯並びを守る動きの獲得をめざします。
- Q自宅でもトレーニングを行うのでしょうか?
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A
▲原因を見極め、必要に応じてそれぞれの専門家につなぐ
【若江院長】当院で行うトレーニングは、2週間から1ヵ月に1度の頻度です。通院以外でもご自宅でトレーニングを行い、トレーニング自体を習慣化していただくことを、口腔筋機能療法を始める前にしっかりと患者さんにお伝えしています。なので、その方に応じたアドバイスがより大切ですし、時にはトレーニングだけではなく、口呼吸の原因が鼻炎であるなら耳鼻咽喉科に行くことをお勧めし、姿勢にあるなら姿勢に気をつけていただくようお伝えしています。また、当院のこれまでの経験を詰め込んだオリジナルのテキストを用意しています。それを見ながらご自宅でトレーニングに臨めますので、安心して毎日取り組んでいただけると思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは表側矯正:(全顎)69万5750円~、(部分矯正)18万9750円~/裏側矯正:(全顎)113万8500円~、(部分矯正)37万9500円~/マウスピース型装置を用いた矯正:(全顎)78万6500円~/小児矯正:18万9750円~、口腔筋機能療法:3630円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。