濱口重朗院長の独自取材記事

ミッドランドスワン歯科・矯正歯科

(名古屋市中村区／名古屋駅)

最終更新日：2025/05/21

2009年に開業した「ミッドランドスワン歯科・矯正歯科」。名古屋駅から徒歩3分の商業ビル・ミッドランドスクエア内にあり、名駅地下街サンロードからも直結しているためアクセス至便。同院があるのはオフィス棟の8階で、診療室西側の大きな窓からは名古屋の街並みが一望できる。同院は名古屋を中心に展開する「医療法人スワン会」の一つ。法人内で緊密な連携を取っているのが大きな特徴だ。院長を務めるのは、名古屋大学医学部附属病院の口腔外科で研鑽を積み、抜歯やインプラント治療などを得意とする濱口重朗先生。診療では、患者の立場を理解し、「医療者側の意見を押しつけることはしたくない」と謙虚な姿勢を見せる。そんな濱口院長に、同院の診療内容について聞いてみた。

（取材日2025年4月21日／情報更新日2025年5月16日）

休診日を設けず、オールマイティーに対応する歯科医院
口腔外科で研鑽を積み、インプラント治療に注力
患者の主訴や要望を丁寧に聞き取り、ともに考える

休診日を設けず、オールマイティーに対応する歯科医院

名古屋駅前にあるので、アクセスが良いですね。どんな患者さんが多いですか？

名古屋駅は、JRや地下鉄などの路線が集中していてアクセスが良いので、新幹線を利用して来院される患者さんもいらっしゃいますよ。当院はミッドランドスクエアのオフィス棟に入っているので、ビル内の会社や近隣にお勤めの方が一番多いですが、診療内容は幅広く、紹介患者さんも多いので、お子さんから高齢者までさまざまな年齢の方が来院されています。意外に思われるかもしれませんが、土曜や日曜も診療していることから、親子で来院される方もいらっしゃいます。オフィスだけでなく映画館や百貨店などもある街ですから、治療の後にショッピングを楽しみまれることもあるのでしょう。また、訪問診療も行っており、名古屋市だけでなく稲沢市の介護施設に入所している方も定期的に診ています。

こちらの歯科医院の特徴を教えてください。

当院は、名古屋をはじめ全国各地に歯科医院を展開している「医療法人スワン会」に所属するクリニックで、患者さんの幅広いニーズにお応えする総合的な歯科医院です。診療内容は、一般歯科から予防歯科、矯正歯科、審美歯科、インプラント治療、入れ歯治療などオールマイティー。また、どのクリニックでも質に気を配って治療を提供するために、定期的な勉強会を行っています。患者さんが、たとえ転勤やお引越しで他のスワン会のクリニックを利用しても、同水準の治療がスムーズに受けられるような体制が整っているんです。また、土日祝日も夜まで診療を行っていますので、平日に来られない方や仕事帰りの方にも対応しています。

ビルの中ですが、院内は意外と広いですね。

診療チェアが8台、手術室とケアルームはそれぞれ1部屋ずつあります。西側に面した部屋は、正面が大きな窓になっているので、ビル8階からの眺めも楽しめますよ。2025年の5月の連休を利用してリフォームを行い、手術室がこれまでの倍くらいの広さになりました。より一層リラックスして施術を受けていただくことができます。手術室はもちろん、クリニック全体の感染症予防にも注力しています。治療器具も、滅菌処理後は一式を滅菌パックに入れ、さらに高圧蒸気滅菌器を用いた真空滅菌を行っていますし、院内では医療用空気清浄機が作動しています。

口腔外科で研鑽を積み、インプラント治療に注力

先生は口腔外科がご専門だそうですね。

はい。私は名古屋大学医学部附属病院の歯科口腔外科に入局し、名古屋大学大学院では博士号を取得しました。その後は、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の歯科口腔外科で4年間研鑽を積み、外科的治療をベースに長年診療を行ってきました。こういった経験に基づいて、リスクや痛みに最大限配慮した治療を得意としています。当院でもインプラント治療は力を入れている治療の一つで、他院で適用が難しいと言われるようなケースでもご相談いただきたいです。インプラント治療でトラブルを抱え、セカンドオピニオンとして相談に来られる患者さんも多いですね。今後は法人内の手術治療を当院に集約する予定です。

インプラント治療のトラブルというのは、どんな相談があるのですか？

インプラントを入れたのに噛めないとか、審美的に自分のイメージと違った、昔に治療したインプラントが取れてしまったなど、さまざまなご相談があります。インプラント治療のトラブルは意外と多く、どんな状態の患者さんにも適切な対応をめざしていますので、他院での治療でも遠慮なくご相談ください。私が大学病院でさまざまな症例の外科的治療やインプラント治療を経験してきたことを生かして、お役に立てると思います。

矯正についても教えてください。

矯正専門の歯科医師が担当しています。矯正歯科は、スワン会全体が注力しているものでもあり、年間を通じて数多くの症例にあたっているので、経験を生かしながら患者さんの要望に寄り添った方法をご提案しています。矯正の方法は、金属もしくは透明な器具を使うワイヤー矯正や、マウスピース型装置を用いた矯正、舌側矯正、小児矯正など。特に、器具が目立ちにくく、自分でも外すことができるマウスピース型装置を用いた矯正を行うことが多いです。また、歯の裏側にブラケットを着ける舌側矯正は、専門的な技術が必要なため、行っている歯科医院は少ないと思います。矯正前には歯型模型を作りますが、その際には先進の口腔内スキャナーを使います。以前はシリコン材を口に入れて固まるまで待つ必要がありましたが、口腔内スキャナーを使えば、口の中をスキャンするだけなので、患者さんの負担を抑えながら、短時間で精密な歯型模型を作ることができます。

患者の主訴や要望を丁寧に聞き取り、ともに考える

どんなことを意識して診療にあたっていますか？

患者さんの主訴をしっかりと聞き取ることが大事だと考えています。主訴に対して、私が医学的なエビデンスを織り込み、患者さんと考えを共有した上でいかに良い状態に持っていくかをいつも考えていますね。意識してヒアリングをするとともに、私の考えを押しつけないことも大切にしています。今は患者さんも自分なりに調べ、さまざまな情報を持って来院されている時代ですから、医療者側が知識を押しつけるのではなく、一緒に考え、一緒に健康な状態をめざすというのが理想ですね。

患者さんと接する時に大切にしていることはありますか？

患者さんにとって、歯科治療は怖いというイメージが少なからずあると思います。特にインプラント治療などは、患者さんにとって大きな決断ですし、清水の舞台から飛び降りるような気持ちでしょう。なのに、治療する側は何度もやっていることなので、慣れてしまいがちです。私も患者として病院に行くことはありますし、医師の「大丈夫ですよ」という言葉に安心した経験は多々あります。自分も患者だった時を思い出して接することは大事ですね。そのためには、自分の体調や精神を良い状態に保ち、職場環境を整えることも大切。常に穏やかな気持ちで患者さんをお迎えするようにしています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

名古屋駅周辺には、同じようなスタイルの歯科医院がたくさんあります。まずは患者さんに、「当院を選んで来ていただき、ありがとうございます」と伝えたいですね。診療については、できるだけ患者さんのご希望に沿う形で進めていくつもりですので、最初にしっかりとお話を伺います。困っていることがあれば、どんな小さなことでも遠慮なくご相談ください。