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二宮 洋介 院長の独自取材記事

二宮デンタルクリニック

(宮崎市/宮崎駅)

最終更新日:2021/11/22

二宮洋介院長 二宮デンタルクリニック main

宮崎市内の中心繁華街にある「二宮デンタルクリニック」。もともと二宮洋介院長の両親が酒屋を営んでいた場所に開業した。トイレや待合室が広く、プライバシーを守るため診察室は完全個室としたクリニックは、歯科医院とは思えないモダンな雰囲気。付属病院時代、歯周病や根管治療を学んだ二宮院長は、口内の健康を守る歯科治療をするためには専門性にこだわるのではなく、すべてに精通するべきだと考え、科をまたいで勉強したという。ただ悪くなったところや痛いところを治療するだけでなく、患者にとってベストの状態にするため、治療には数年かけることも。丁寧な治療や時間をかけて説明する真摯な姿勢を信頼し、遠方から訪れる患者も少なくない。患者と時間をかけてしっかり向き合う二宮院長に話を聞いた。

(取材日2021年10月6日)

患者と信頼関係を築き、二人三脚で口内の健康をめざす

専門分野や治療方針を教えてください。

二宮洋介院長 二宮デンタルクリニック1

もともとの専門は歯周病や歯の根っこの治療です。詰め物を作って詰めたり、神経を取ったりすることもあります。でも、私は歯の治療は専門にこだわるのではなく、トータルバランスが非常に大事だと思っています。悪くなった部分を治したことでほかに不具合が出るのでは困りますよね。ですから、一時的な措置をするのではなく、口の中全体を見て、治したほうが良いところはしっかりと治療する方針です。もちろん患者さんが悪い部分だけ治療してほしいとおっしゃるのであれば、ご希望の対応をします。しかし、全部を治す場合はじっくりと時間をかけるので、最低でも1年、2~3年かかる場合も少なくありません。

それだけ治療に時間がかかると、患者さんとの信頼関係やコミュニケーションが大切になりますね。

どんな小さなことでも、きちんと患者さんに伝えるようにしています。例えば、歯を1本抜く場合も、治療前にどんなゴールをめざすかを患者さんと話し合い、共有します。抜歯後、入れ歯にするのか、あるいは矯正やインプラントを入れるのか、考え得る治療方法を提示し、どんな仕上がりになるのかを理解していただきます。治療によっては高額になるため、患者さんの経済状況も影響してきます。また、顔の輪郭や歯の形によって適合する方法は異なります。ですから、それぞれのメリットとデメリットを説明し、治療方法を選択していただきます。患者さんとは二人三脚でゴールをめざす感覚です。また、ちょっとした雑談からもその方の行動パターンがわかるので、話しやすい環境づくりを心がけています。お話の中で得た情報は全部カルテに書くようにしています。コミュニケーションのきっかけにもなる上に、生活リズムの変化にも気づきやすくなります。

さまざまな治療方法を提示するための幅広い知識は、どのように身につけたのですか?

二宮洋介院長 二宮デンタルクリニック2

歯科治療はオールマイティーにできないといけないと考えています。これは20年以上歯科医師をしてきて、絶対に譲れない信念です。もちろん専門的な知識は必要ですが、もし専門分野だけしかできないとしたら、その部分しか見えなくなり、視野が狭くなってしまいます。ですから、本来であれば、歯科医師は矯正から予防、歯周病治療まですべての分野に精通していないといけません。付属病院時代に在籍していた科は専門性が高く、歯周病ばかり学ぶところでした。でも、恩師は私の考えを理解してくれました。おかげで、科をまたいでさまざまな勉強をすることができました。今も、常に新たな技術を学び、自分でできることは実践しています。難しい部分は専門の先生に頼んでお願いすることはありますが、最後の仕上げは私が行うようにしています。

口の中全部を良くするための治療スタイルを貫く

開業前に勤めていたクリニックでの影響が大きかったそうですね。

二宮洋介院長 二宮デンタルクリニック3

大学病院勤務時に当時の政権の大学構造改革プランがあり、大学病院の職員数を減らすことになりました。そこでリストラされてしまったんですね。どうしようか考えている時に、たまたま実家のある宮崎県で求人の話がありました。そこに見学に行ったら、非常にレベルの高いクリニックだったので「最低でも5年います。ここで修行させてください」とお願いして、働くことにしました。そこは本当に一つ一つの技術が高かったです。また、歯を削るにしても、きちんと最終的な完成形がイメージできているかどうかで仕上がりがまったく違うと学びました。勉強会などにもたくさん連れて行ってもらったので、勉強になりましたし、技術も格段に上がりましたね。

クリニックに通われる患者さんも、先生の治療スタイルを信頼されている方ばかりだそうですね。

やはり、そのとき悪くなっている部分や痛いところだけ治しても、根本から原因を見直さないとほかの部分が悪くなる可能性があります。ですから、口の中全体を見て、悪いところは全部治そうと思っています。最初にお話ししたとおり、どうしても治療期間は長くなりますが、この治療スタイルは変えていません。もちろん、この方法は患者さんによって合う・合わないが明確です。「今痛いところだけ治してくれればいい」と考える方は、途中から来なくなりますから。一方で、このスタイルを貫いているからこそ、私の考え方に共感し、信頼して通ってくれる患者さんもいらっしゃいます。クリニックは繁華街の中心にあるため、歯科医院として立地は決して良くありません。それでも、わざわざ県外など遠方から通ってくれる患者さんもいてありがたいです。

やりがいに感じるのは、どのような時でしょうか?

二宮洋介院長 二宮デンタルクリニック4

患者さんに喜んでいただけたときです。特に女性は歯の治療によって雰囲気がガラリと変わる場合があります。話す時にいつも口に手を当て、自信がなさそうに話していた前歯のない女性の方が、治療後は見た目も華やかになってよく笑うようになっていたりするように、外見や行動はもちろん性格まで明るく変わったりする姿を見れれば、とてもうれしいですよね。

プライバシーを大切に気持ち良く通院できるクリニック

内装にもこだわり、患者さんのプライバシーを守る診察室にされたそうですね。

二宮洋介院長 二宮デンタルクリニック5

現在は男性の患者さんも増えましたが、もともとは、女性が安心して治療ができる歯科医院をコンセプトにしていたので、「クリニックらしくない雰囲気にしてほしい」と設計士さんに伝えました。特にこだわったのは、3室ある診察室は完全個室という部分です。完全個室にすると、器具やエアコンなども各部屋にないといけないので、コストもかかり負担も増えます。でも、診察する際は、患者さんの経済状況や健康状態などプライベートに関わる相談も少なくありません。ほかの方に情報が筒抜けになるのは避けたかったんです。また、待合室と化粧室は広く取り、患者さんには待っている間も快適に過ごしていただきたいと思っています。

「クリニックの主役はスタッフ」と考えていると伺いました。

実は患者さんからすると、よっぽどのことがない限り、歯科医師の技術的な部分はよくわからないと思うんです。それよりもスタッフ次第でクリニックの評価は大きく変わってくると常々思っています。ですから、「クリニックの主役は歯科医師ではなくスタッフだよ」と常々言っています。患者さんを尊重しているかどうかは、電話対応のちょっとした受け答えでもすぐわかりますよね。院内でも、隅々まで掃除が行き届いているか、スタッフ同士の連携が取れ、しっかりコミュニケーションがとれているかといった部分は一番よく見られていると思います。ですからスタッフのみんなには、どうしたら患者さんが気持ち良く通院できるか考えてほしいといつも伝えています。

今後の展望を教えてください。

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今後は口腔内スキャナーを取り入れるなどデジタル化を進められたらいいなと考えています。私自身としては、現状に満足せず、さらに技術力を高めていきたいですね。経営的な部分を考えると、もっと規模を大きくして新規の患者さんをどんどん増やしたほうがいいのかもしれません。でも、そうすると手が回らなくなり、今のように丁寧な診察はできなくなってしまいます。利益を追うよりもまず、患者さんを最優先に考えたいです。この先もずっとコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築いていくスタイルを大切にしたいと思っています。

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