伊藤 元貴 院長の独自取材記事
杉山歯科医院
(新潟市西区/寺尾駅)
最終更新日:2026/03/24
新潟市西区鳥原の住宅街にある「杉山歯科医院」。1997年に開院し、地域の歯科医療を支えてきた同院は、2026年1月に伊藤元貴先生が院長へ就任し、院内を全面改装して新たなスタートを切った。白を基調とした院内は清潔感を大切に整えられ、開放感のある空間が広がる。一般歯科を中心に、インプラント治療や口腔外科、顕微鏡を用いた歯科治療など専門性を要する診療にも対応し、訪問歯科診療にも取り組むなど幅広いニーズに応えているのが特徴だ。大学病院で口腔外科を学び、国内外の勉強会にも積極的に参加する伊藤院長。「誠実で適切な治療」を医療方針に掲げ、地域に根差した歯科医療を受け継ぎながら、新たな歩みを進める同院について、伊藤院長に話を聞いた。
(取材日2026年2月26日)
地域に根差した歯科医療を継承し、新たな一歩
院長就任とリニューアルの経緯、今のお気持ちをお聞かせください。

杉山歯科医院は1997年に開院し、地域の歯科医療を支えてきた歯科医院です。前院長が2019年に体調を崩されたことをきっかけに、私も大学院生の頃から週1回ほど診療に関わるようになりました。その後、2022年から副院長として勤務し、しばらくは私が中心となって診療を行う形になりました。長く通ってくださっている患者さんも多く、事情をご存じの方も多いので、私としては急に大きく何かが変わったという感覚はあまりありません。ただ、当院を正式に引き継ぐ節目として、2026年1月に院長就任とリニューアルを行いました。ここまで来るまでには家族とも相談しながら進めてきましたが、結果としてこの場所で診療を続けていくのが自然な流れだったのかなと感じています。
院名を変えず継承した理由と、リニューアルのポイントは何でしょうか?
院名については、実は変更することも一度は考えましたが、しっくりくるものがなかなか思い浮かびませんでした。それに、杉山歯科医院という名前はすでに長く地域に定着していますので、その歴史を大切にしたいという思いもあり、名前はそのまま引き継ぐことにしました。リニューアルにあたっては、基本的には前院長の方針を引き継ぎながら、自分ができることを少しずつ加えていくという考えです。院内の改装では、デザイン性よりもまず清潔感を大切にしました。白を基調にして明るい印象にしています。内装は家族とも相談しながら試行錯誤して決めましたが、歯科医院として安心して通っていただける空間を意識しました。
現在の診療の特徴や強みについて教えてください。

当院では一般歯科を中心に、インプラント治療、口腔外科、審美歯科、顕微鏡を使った歯科治療など、幅広い診療に対応しています。矯正以外の分野については、基本的に院内で診ることができます。私は大学病院で口腔外科を専門に学んできましたので、親知らずの抜歯や、なかなか治らない口内炎などの症状についても、状態を判断した上で院内で対応するか、必要に応じて病院へ紹介するかを見極めることができます。また、最近は高齢化が進み、通院が難しくなる患者さんも増えています。そのため訪問歯科診療にも取り組み、これまで通ってくださっていた患者さんが通院できなくなった場合でも、できる限りお口の状態を見守ることができるようにしています。地域の方々の幅広いニーズに応えられる歯科医院をめざして診療を続けたいですね。
「誠実で適切な治療」をモットーに口腔の健康を支える
口腔の健康について、先生はどのように考えていらっしゃいますか?

お口の健康は、全身の健康に直結するものだと考えています。私が学生だった頃から、大学でもそのような教育を受けてきました。昔の歯科医院というと、虫歯を治療する、悪い歯を抜く、入れ歯を入れる、といったように悪くなってから対処するケースも多かったかもしれませんが、現在は予防にも力を入れながら、全身の健康のために歯を守っていくという考え方が前提になっています。お口の中の状態を良好に保つことは、その方の人生を豊かにすることにもつながります。やはり食べること、話すことはとても大切ですので。そうした意味でも、痛みのある歯を治療するだけでなく、お口の健康を通して日々の生活を支えていくことが、歯科医療の大きな役割だと感じています。
診療方針として掲げていらっしゃる「誠実で適切な治療」とは、具体的にどういう思いなのでしょうか?
基本的には、患者さんにきちんと説明した上で治療に入るということです。医療者側が治療方針を決めて進めることが基本の時代もあったと思いますが、今はそうではなく、保険診療であっても自費診療であっても、患者さんに納得していただいた上で進めることが大切だと考えています。そこが「誠実」という部分ですね。一番大事にしているところです。患者さんにうそをつきたくありませんし、良いことも悪いことも含めて、できる限りきちんと説明したいと思っています。自費診療についても、押しつけるのではなく、選択肢をお伝えした上で選んでいただく形を大切にしています。どのような治療であっても極力最大限良いものを提供したい、その思いで日々診療にあたっています。
診療技術の向上や設備面で意識していることを教えてください。

自分自身の技術も重要ですが、歯科医療ではやはり道具もとても大切だと思っています。機器が整っていなければ、それ以上のことはできません。当院では今回のリニューアルに合わせて、マイクロスコープと歯科用CTを新しくしました。いずれも前院長の時代からかなり早い段階で導入されていたものですが、この機会に入れ替えました。ユニットについても、3台のうち2台を新しいものにしています。今後は、患者さんの負担軽減にもつながるデジタル機器の導入も、いずれ検討していきたいと考えています。また、学ぶことも非常に大切です。私の中では、診療が終わってからが仕事という感覚もあります。国内外の勉強会に参加しながら、学んだことをこの場でどう生かすかを考え、より良い医療の提供につなげていきたいと思っています。
学び続け、患者に誠実に向き合う
歯科医師を志したきっかけを教えてください。

高校時代は、歯科医師になろうという明確な思いがあったわけではありませんでした。ただ、周囲に医学部をめざす同級生が多く、兄も医師として働いていることもあって、医療の道を意識するようになったのかもしれません。最終的には新潟大学歯学部に進学しましたが、学生時代は部活動もしながら、ごく普通の学生生活を送っていたと思います。卒業後は新潟大学医歯学総合病院の口腔外科で臨床研修を行いました。口腔外科は後から簡単に転身できる分野ではないため、歯科医師としての将来を考えたときに、まずはこの分野をしっかり学んでおきたいと思ったのが理由です。そこで得た経験は、現在の診療にも大きく役立っていると感じています。
これまでのご経験で影響を受けた出来事や先生はありますか?
大学病院で指導してくださった口腔外科の先生の存在は大きかったと思います。技術だけでなく、説明が非常に丁寧で、その姿勢から多くを学びました。また、前院長である杉山先生の影響も大きいです。杉山先生はインプラント治療に早い時期から取り組まれていた先生で、海外で講演を行うなどさまざまな経験をお持ちの方です。実際、台湾のインプラントグループの先生方が、観光バスで新潟まで技術を学びに来られたこともありました。杉山先生が体調を崩された後、台湾の先生方がこちらを訪れて手術方法などを教えてくださったこともありました。そのご縁から、現在は台湾の勉強会にも参加しています。こうした国内外の勉強会での学びは、診療の視野を広げてくれる大切な機会になっていますね。
最後に、今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

地域の方々に選んでいただける歯科医院をめざしていきたいと考えています。当院では矯正歯科以外の分野には幅広く対応していますし、インプラント治療も含めてさまざまな治療の受け入れが可能です。地域の歯科医療の一つの拠点として、少しずつ発展させていければと思っています。私自身としては、これからも誠心誠意診療に向き合いながら、学び続けていくことを大切にしていきたいですね。歯科医師は長く続けられる仕事でもありますし、技術を磨きながら患者さんのお役に立てることにやりがいを感じています。もしお口のことで気になることがあれば、気軽に相談していただければうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療1歯/39万6000円~、審美歯科フルジルコニアクラウン/8万2500円~

